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50歳までの新たなる3つのテーマ

JazzBassistの程嶋日奈子です。
現在卵巣がん手術後の闘病中です。現在入院12日目、手術から9日目。
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これまでのnote記事です。

さて、今日は政治家のような投稿になりますが。
この入院中。結構いろんなことを考えました。
で、明日一旦今回の手術に関連する入院が終わり、
退院するのでまとめておきたいなと。

何しろ自分自身についてこんなに深く思考することも普段あまりないのでとても良い刺激になっています。

今日は50歳までにやりたいことを書いておきます。
「何急に?」という感じかもしれませんが。
今回のがんのステージによっては50歳まで生きられないかもしれないけど、もし生きられたらやりたいことを書いておこうかという気持ちになりました。ステージ告知は今月25日。

でもそれにしても、つくづく世界は残酷すぎるから。私が戦ってやろうと言う気持ちが強くなったのです。戦わなければ勝てない!!
(すいません、、、暇な時間にアレをアマゾンプライムで見てるのでどうしても・・・・。)

さて、まずは私が成人してから今まで何を価値基準にしてきたかを振り返らないといけないと思います。すごくざっくり言うと

・20代前半 主収入 コンサルタント/グルぽけ&大塚ピアノトリオ期 
大事なものはお金とキャリア。初任給が450万円、そこから毎年年収が100万円ずつ上がるというチート期で完全に調子に乗る。
・20代後半 IBM退社後上場前のLTSに入社。本格的に兼業ミュージシャンに/初期程嶋バンド結成
大事なものはコンサルスキルと自分の音楽活動の確立。堀さんに叱咤されIBMを退社。必死で音楽業界で仕事をしようと近視眼的に足掻く。
・30代前半 リーマンショックをきっかけに完全脱サラ。業務委託やフリーランスコンサルと音楽活動の両立/六本木・銀座系の仕事と合わせてこの頃からあさばみほグループや高木里代子トリオでの活動が始まる。
大事なものは東北の文化的復興支援と仲間。中村真氏との出会い(にはたづみ)やふんばろう東日本支援プロジェクト、ミュージックキャラバンを通じて資本主義的な考え方から「贈与の経済」を目指す考え方に変わっていく。また、MBAにいながら西條先生の教えに触れ、構造構成主義の思想を学ぶとともに多様性を受け入れられるようになる。
・30代後半 コンサル業で法人代表となる/オリジナル重視の程嶋バンド・スタンダードを演奏し、コントラバスを徹底的にフィーチャーする程嶋トリオという2本立ての活動が確立する
大事なものは自分と仲間達の音楽活動。新型コロナウィルスの蔓延という大きな危機をチャンスに変えるべく、東京のジャズミュージシャンたちの活動を守るべく奮起する。

これをまとめるのにまず30分かかってしまった。以前も何度か記事にしてきたのですがなんか改めて書きたくなったのですちょっとづれてるところとか視点が変わってるものもあるかもしれない。しかし、濃いなー笑。

そして、今39歳になったばかりのところで今年40歳になる年ですが。
40代前半はおそらくがんとの闘いになると思います。
ここはもう、自分のことに集中して、とにかく生き抜く。そんな5年を乗り越えたら、やりたいことを3つ書いておきます。前々からちょっと考えていたけど、この入院中にクリアになりました。

もちろん。

0.より良い演奏を楽しく続ける

これは大前提。
そして・・・


1.子供たちの食育をする

今回自分がこんな病気になって、改めて食について考えることが多くなりました。人の体は食べたものでできていく。
今トレブリンカ東京の子ども食堂を手伝っていますが、その中で出会ったかなちゃんや、行きつけのロマーナ村田さんともこの話はよくしていて。
飽食の時代と言いつつ本当に良い食べ物にアクセスするのはすごい難しくなっている現代なので、大事にしていきたいことです。
どんな食べ物が体に良く、体に悪いのか。
何が自然な食べ物なのか。
子どものうちからそんなことに触れられる機会を作っていきたい
と思っています。

2.音楽家たちの活動基盤や経済面の弱さを克服していく

今回私はコロナ収入減の中の入院というダブルパンチを経験しました。
確かにたくさんの方に助けていただきましたが、
同時に
「まじで私たちは諸々の保障がぜい弱だな」
と、調べれば調べるほどに思い知らされました。
業界全体での活動条件・環境の改善は昔からずっと言われてきましたが、それにしても。
弱すぎる。
今回私は8月までの抗がん剤治療を受けますが、主治医からは
「一回抗がん剤を打ってライブをしてみて、出来そうだったらやれば?」的なことを言われております。
まあ、本当に
いろいろ想像つかないと思うので彼を非難する気は全くないですが。
常に3か月先のブッキングを1本1本決めて行ってそれが直接収入に直結するというこの収入の形態で「出来そうだったらやる」は死活問題でしょう。
この辺のもろさはコロナ禍でもみんな身に染みてるのではないかと思います。緊急事態宣言が出たり雪がふったり台風が来たりして公演が無くなったら、お客様がこれない状況になったら途端に無収入です。。なんとかしたい・・・。
そして普段の活動の条件を向上していくことも根本解決には必要なことだと考えています。


3.人の働き方を変え、日本の労働生産性を上げる活動に何らかしら関わる

ちょっとこれだけ異様に生々しいというかあれなのですが、、
実は昨年人事関連の論文を書くお手伝いをする機会に恵まれました。その中で日本の労働生産性についての課題を言及したりすることがありました。
で、この入院中飛び込んできたのがこのニュース。

あのさあ、、みんな。
どれだけ貧しくなれば危機感を感じるの?
「日本人が国際的に見て相対的にどんどん貧しくなってる」とか言われて久しいですが、、、
日本の物価が安すぎるのも給料が上がんないのも、、、
私は「日本人の競争力が国際的に落ちているから」だと考えています。
これ、別に政府のせいでもなんでもないでしょ。
MBAに行ってた時痛感したけど、留学生たちは本当に努力してたよ・・・。
と、、。なんで今回そんなことを強烈に思ったかというと、
①病院内の医師・看護師の労働環境が過酷すぎてかわいそうだけど人が増やせないのはきっとお金の問題
②退院後の生活への不安で女性病棟だと「家族の分の家事」が多いということを看護師さんからきかされたこと
の二つが原因。
①日本の医療って健康保険で賄われてると思うのですが、原資はみんなの収入ですよね
②いや、旦那さん、、頑張れよ。意味わかんないよ。ていうか、そんなだから女の人が働けないんだよ・・・。いや、これは鶏と卵か。

最後の最後だけ急に私っぽいですが・・・(笑)

とにかく、

個人的に過酷な状況ではありますが、
私は考えることをやめません。

進みます!


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