マガジンのカバー画像

ひよコラム

55
ちょっとお役立ちの記事。
運営しているクリエイター

#イラストレーター

最強の強みは「相反する能力」を持つこと

最強の強みは「相反する能力」を持つこと

イラストレーター&コラムニストの陽菜ひよ子です。

週刊ひよこ日記として始めたこの記録、最近では月刊になりつつあります。このところ、仕事で手ごたえを感じることが増えて、いろいろ思うところはあるのですが、それをまとめる時間がない💦ただ日々の記録は残しておきたいので、記録の中に気づいたことを書いていこうと思います。

普段XなどSNSには書かないようなことも、このnoteにはこっそり書きます。なので

もっとみる
稼ぎやすさの視点から、カメラマン、イラストレーター、ライターの違いを考察してみた

稼ぎやすさの視点から、カメラマン、イラストレーター、ライターの違いを考察してみた

フリーライター&イラストレーター&漫画家の陽菜ひよ子です。

わたしは20年近くイラストレーターをしており、現在はライターと漫画家も兼ねています。我が家にはカメラマンのオットがいます。そのため、この3つのギャランティについての相場感については、常々思うところはあります。

とそこへ、和田知子さんのこの記事に触発されまして。(だいぶ前の記事ですね。まぁまぁこの記事、寝かせすぎました!💦)

ライタ

もっとみる
強みを一つにしぼれない私の編み出した戦略/2023年10月の仕事まとめ(文章・絵)

強みを一つにしぼれない私の編み出した戦略/2023年10月の仕事まとめ(文章・絵)

フリーライター&イラストレーターの陽菜ひよ子です。

よく「やりたいことは一つにしぼれ」と言われます。そのジャンルやテーマについて「最初に思い浮かぶ人になる」ことが「安定して仕事を得る」近道だと。

でも自分のやりたいことや書きたいジャンルに、すでに圧倒的な存在がいたら?それ一つにしぼってしまって、本当によいのでしょうか?

この記事では、まずは毎月のお仕事報告のあと、上記の結論を述べたいと思いま

もっとみる
出版で人生は変わるのか?

出版で人生は変わるのか?

フリーライター&イラストレーターの陽菜ひよ子です。

一発逆転ホームラン的に、人生が劇的に変わることを期待するときが誰にもあるだろう。多くはライフスタイルが大きく変化するとき。人によっては「進学」「就職」「結婚」などがそれにあたるかもしれない。

もしかすると「出版」もその一つだろうか。そして、本当に出版で人生は変わるのだろうか。

出版の現実
わたしは今までに3冊の本を出版している。著者として豊

もっとみる
自分の強みの見つけ方

自分の強みの見つけ方

わたしはフリーライター&イラストレーターをしている。フリーで働いていると特に「よりどころ」が欲しいのか、「才能とは」「自分の強みとは」などと、とりとめもなく考えてしまう。

先日和田誠さんの展示を見に行った。和田さんは日本でも3本の指に入るイラストレーターであることは間違いない。(ちなみに残り2人は個人的には安西水丸さんと原田治さんだと思っている)

和田さんは学校の先生でもある。だからなのか、和

もっとみる
「好き」が先か「才能」が先か。(和田誠展を見ての考察)

「好き」が先か「才能」が先か。(和田誠展を見ての考察)

フリーライター&イラストレーターの陽菜ひよ子です。

「好きなことだからこそ努力できる。それこそが才能だ」とはよく耳にする言葉。しかし同時に「人は最初にうまくできたことを好きになる」ようにもなっているのだそうです。

つまり、最初にある程度「才能があるから」好きになる、ともいえる?「好きが先か、才能が先か?」。もうこれは長年の命題である因果性のジレンマ「卵が先か、ニワトリが先か?」並みに答えのでな

もっとみる
漫画家とイラストレーター、似てるようでこんなに違う

漫画家とイラストレーター、似てるようでこんなに違う

フリーライター&イラストレーターの陽菜ひよ子です。

わたしはこのnoteで、「全く違うのに混同されている仕事」「よく似た仕事の違い」の解説シリーズを書いておりまして、まぁまぁ好評を得ています。

今までは、「仕事内容の違い」「表現方法の違い」などについて解説して来ましたが、今回は「仕事相手からの扱われ方」「報酬の支払われ方」の観点で書いてみたいと思います。

◎イラストレーター×画家×デザイナー

もっとみる
ときには「戦う」ことだって必要

ときには「戦う」ことだって必要

フリーライター&イラストレーターの陽菜ひよ子です。

ライターになりたい人は増えている一方で、案件は減り続け、AIの脅威も加わり、生き残りをかけた過酷な戦場となりつつある。

では「選ばれるライター」とは、どんなライターなのだろうか?

ライターに必要なのは才能より「プロ意識」
昔、ある人に「なぜライターになりたいのか」と問うたら「事務仕事はできないけど、文章なら書けるから」と返って来て、あごが床

もっとみる
新しい道をつくるのはいつも「ホンの少しの勇気」

新しい道をつくるのはいつも「ホンの少しの勇気」

フリーライター&イラストレーターの陽菜ひよ子です。

出版で人生は変わるのか?と問われれば「Yes」とも「No」ともいえる。それは「その本次第」「その人次第」であるからだ。

2020年9月、わたしの3冊目の本『ナゴヤ愛』が発売された。この本は、出版までの経緯も出版後も、わたしの人生を根こそぎ変える存在となった。

※今日の記事は『わたしのお仕事・アーカイブ』に含まれます。

『ナゴヤ愛』のご紹介

もっとみる
本当に今は「誰もが表現者になれる時代」なのか

本当に今は「誰もが表現者になれる時代」なのか

フリーライター&イラストレーターの陽菜ひよ子です。

最初にご報告&お礼です。
おととい書いた記事が『今日の注目記事』に選ばれました!
ありがとうございます!

「クリエイターを目指すこと」は誰にもできる
絵や文章を仕事にしたい、と憧れる人は昔から多いです。でも、たとえば15年前と比較して「自分でも仕事にできるかも」と一歩を踏み出す人は、格段に増えていると感じます。

確かに新規参入のハードルは低

もっとみる
成功するための要素のうち、才能なんてホンの一部

成功するための要素のうち、才能なんてホンの一部

フリーライター&イラストレーターの陽菜ひよ子です。

「うちの子の絵、どう思いますか?」
と言って親御さんから、子どもの描いた絵を見せられるのは「絵描きあるある」かもしれない。少なくともわたしは相当数、経験している。

それはたぶん、こんな流れだ。

「うちの子、絵が好きでよく描いてるわね。もしかして結構イケてるんじゃない?そうだ、イラストレーターの知人(わたしのこと)に見てもらって意見を聞いてみ

もっとみる
同じ絵描きでもこんなに違う、イラストレーターと画家のお仕事

同じ絵描きでもこんなに違う、イラストレーターと画家のお仕事

イラストレーターになりたい!と思う人の中には、イラストレーターの仕事内容を誤解している人が結構な割合でいる。特に、限りなく画家に近い仕事内容と混同しているパターンがよく見られるように思う。

前回までに、「イラストレーターと画家の仕事の違い」と「イラストレーターの仕事内容」について、2回にわたって書いてきたが、今回は「画家」の仕事について書きたいと思う。

画家とはこんなお仕事前回書いた「イラスト

もっとみる
イラストレーターは絵を描くんだから、デザインもできるんでしょ、という方へ

イラストレーターは絵を描くんだから、デザインもできるんでしょ、という方へ

イラストレーターと似たお仕事シリーズ(?)、長々とお送りしてきたが、これが最後(たぶん)。前回までの「イラストレーターと画家の違い」については、ひとまずオシマイ。今日はタイトル通り「デザイナー」のお話。

「イラストレーター」と混同しやすい仕事の一つが「デザイナー」だ。たまに私も「デザインもお願いします」と言われることがあって戸惑う。このふたつは、よくよく知れば、赤面するくらい全く違う職業である。

もっとみる