お姫【PT】

理学療法士 自分が学んで来た知識を共有できたらと始めました ボバースIntroduct…

お姫【PT】

理学療法士 自分が学んで来た知識を共有できたらと始めました ボバースIntroductory Module【1.2】修了 フォームソティックス・メディカル取扱認定資格 ADL評価法FIM講習会 ベーシックコース修了 ストロークラボ 脳科学・基礎ハンドリングコース修了

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  • ジュース1本 論文まとめ

    ここでは、ジュース1本分の価格で読める、価値ある論文のまとめを提供するマガジンです。最新の研究や興味深いトピックを、簡潔かつ分かりやすく解説します。ちょっとした出費で知識を深めたい方に最適な内容をお届けします。

  • 文献3分読解

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最近の記事

6分間歩行試験の意義と応用

はじめに6分間歩行試験(6MWT)は、運動耐容能の評価手法として医療現場で広く活用されています。この試験は、1963年にBalkeによって提唱された一定時間内の歩行距離を測定する方法から発展し、1982年にButlandらにより現在の形態の6MWTが報告されました¹⁾。その後、2002年に米国胸部学会(ATS)からガイドラインが発表され、試験の標準化が図られました ¹⁾。2014年には、欧州呼吸器学会(ERS)とATSが共同でシステマティック・レビューおよびテクニカル・スタ

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    • 歩行と半側空間無視

      タイトル 脳卒中片麻痺患者における半側空間無視と歩行自立度の関係 著者名 濱中 康治、小林 修二、久保 晃、藤井 伸一、森田 秋子 雑誌名 理学療法科学 公開年月日 2004年8月18日 研究の問いや目的 この研究の目的は、脳卒中片麻痺患者における半側空間無視(Unilateral Spatial Neglect, USN)と歩行自立度との関係を明らかにすることです。具体的には、USNの有無および重症度が患者の歩行自立度にどのように影響するかを検討しています。 研

      • 半側空間無視のアプローチ

        タイトル(和訳) 半側空間無視へのアプローチ 著者名 石合純夫 雑誌名 高次脳機能研究 公開年月日 2008年9月30日 研究の問いや目的 半側空間無視(右脳損傷後に左側の空間を無視する状態)の克服に向けたリハビリテーション方法の検討。 研究や実験の方法と結果 方法 1.空間性注意の右方偏倚 背景: 右脳損傷患者の約4割に半側空間無視が見られる一方、左脳損傷ではまれ。 メカニズム: 右脳は左と右の両方の空間に注意を向けることができるが、左脳は主に右空間にのみ注意

        • 脳卒中片麻痺患者における麻痺側上肢の使用頻度の重要性とその影響

          はじめに脳卒中片麻痺患者のリハビリテーションにおいて、麻痺側上肢の使用頻度を向上させることは重要な課題です。麻痺側の上肢を積極的に使用することで、脳の再構築が促進され、機能回復が期待されます。本稿では、急性期脳卒中片麻痺患者の日常生活における麻痺側上肢の使用頻度に影響を与える要因、半球間抑制に関する研究、および麻痺側の不使用に関する研究を解説し、それらを統合して考察します。

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        記事

          麻痺側上肢の使用頻度

          タイトル 急性期脳卒中片麻痺患者の日常生活における麻痺側上肢の使用頻度に影響を及ぼす要因 著者名 佐々木洋子、高橋香代子、佐々木祥太郎、宮内貴之、榊原陽太郎 雑誌名 作業療法 公開年月日 2019年12月 研究の問いや目的 本研究の目的は、急性期脳卒中片麻痺患者の日常生活における麻痺側上肢の使用頻度に影響を及ぼす要因を、患者の基本特性、身体機能、麻痺側上肢の使用方法に対する理解度の観点から明らかにすることです。 研究や実験の方法と結果 方法 対象は、2015年6

          麻痺側上肢の使用頻度

          学習性不使用

          タイトル 中年期および壮年期における脳卒中発症者の麻痺側上肢の学習性不使用の発展 著者名 森井展子、大塚栄子、吉野眞理子 雑誌名 作業療法 公開年月日 2020年2月 研究の問いや目的 本研究の目的は、中年期および壮年期に脳卒中を発症した者が麻痺側上肢の学習性不使用に至るプロセスを、その語りから明らかにすることです。 研究や実験の方法と結果 対象者は、脳卒中発症後に麻痺側上肢を使用しない状態に至った中年期および壮年期の脳卒中発症者8名でした。修正版グラウンデッド

          学習性不使用

          半球間抑制

          タイトル 利用依存的な半球間バランス 著者名 Laura Avanzino, Michela Bassolino, Thierry Pozzo, Marco Bove 雑誌名 The Journal of Neuroscience 公開年月日 2011年3月2日 研究の問いや目的 この研究の目的は、異常な非対称的な腕の使用が脳の一次運動野(M1)の興奮性および半球間相互作用に与える影響を調査することです。 研究や実験の方法と結果 研究では、19人の健常な右利きの被

          半球間抑制

          脳卒中の歩行予測

          タイトル(和訳) 脳卒中後の家庭およびコミュニティ歩行活動の予測 著者名 ジョージ D. フルク, PhD; イン ヘ, PhD; ピアス ボイン, DPT; カリ ダンニング, PhD 雑誌名 Stroke 公開年月日 2017年2月 研究の問いや目的 本研究の目的は、脳卒中後の家庭およびコミュニティ歩行活動を予測する要因を、実際の歩行活動データを用いて再評価することです。 研究や実験の方法と結果 この研究は、2つの脳卒中リハビリテーショントライアル(LEAP

          脳卒中の歩行予測

          脳卒中患者のADL

          タイトル(和訳) 脳卒中患者のADL(Activities of Daily Living)パフォーマンスの変化に関連する要因分析 著者名 キム・ヘウン、チョ・キフン 雑誌名 BioMed Research International 公開年月日 2023年12月23日 研究の問いや目的 この研究は、脳卒中患者のADL(Activities of Daily Living)パフォーマンスの変化(改善)に影響を与える要因を調査することを目的としています。 研究や実験

          脳卒中患者のADL

          脳卒中片麻痺患者の歩行

          タイトル 回復期リハビリテーション病棟における脳血管疾患後片麻痺患者の歩行自立判断のためのパフォーマンステストのカットオフ値の設定 北地雄、原辰成、佐藤優史、重國宏次、清藤恭貴、古川広明、原島宏明 理学療法学 公開年月日 2011年 研究の問いや目的 歩行は高齢者の日常生活において最も重要な移動手段であり、歩行能力と生活範囲の広がりには密接な関係があります。歩行の自立はQOL向上に直結するため、正確な評価が不可欠です。本研究の目的は、初発の脳血管疾患後片麻痺患者を対

          脳卒中片麻痺患者の歩行

          10m歩行テストって?

          いきなりですが、皆さん10m歩行テストってどうですか? 評価として行なっていますか? 特に病院勤務の方は行なっている方も多いのではないでしょうか? 実際、私は職場の規定で毎月行っています。 ただ、私はその中でなんとな〜く職場のルールだから10mのタイムを測って、 患者様に「あ、先月よりも早くなりましたね〜」とか「あ、少し落ちましたね」 などの軽いフィードバックで終わらせていました。 しかし、患者様からしたら「だから、なんなの?」って感じですよね。 基準や目標を示さないと患者様

          10m歩行テストって?

          小脳性運動失調について

          小脳性運動失調には実は複数の種類があります。 これを聞いて「え、手足が揺れたりとか体幹が揺れたりするだけじゃないの?」と思う方もいるかもしれません。 実際それも正解です。 ただ、皆さんがよく臨床で見る小脳性運動失調にはより細かな種類があり、 それを理解した上で臨床に臨んでいただけると、 また1つ見え方が変わってくるのではないかと 思います。 小脳の機能解剖まずは,失調のお話をする前に少しだけ機能解剖のお話をさせてください. 小脳の機能解剖は大きく大脳小脳(小脳半球),脊髄小

          小脳性運動失調について

          体幹機能の評価って何がある?

          職場で「あの患者さんって体幹機能悪いよね」 って、病院でよく聞くワードランキング第8位に 入るくらいに聞く言葉じゃありませんか? 実際に話してる方々は何をソースに話しているのか 気になったことはないでしょうか? 患者の見た目?セラピストの感覚?経験? 今回はそんな不思議を 少しでも紐解けたらなと考えています。 FACTまずは,体幹機能評価でググると一番上に出てくる体幹機能の評価と言ったらこれでしょというFACT(Functional Assessment for Contr

          体幹機能の評価って何がある?