見出し画像

死に損ないのブルース②

2020年5月23日の0時過ぎに自殺未遂をし、警察に保護され、3ヶ月入院することになった私。

1週間保護室という隔離部屋で過ごした私はついに大部屋に移動になった。

ここの精神病院はスマホ禁止、部屋にテレビもナースコールも無く、テレビ観たり食事をするのはデイルームに出なければならない。

ずっと1人で闘っていた私。
そんな私が夕方にひょいと大部屋に出されてデイルームで大勢の前で晩御飯。

怖くて怖くてたまらなかった。

ご飯の後に1列になって薬飲むのに並ぶのだが、その時に1人の男性が声をかけてきた。

私は怖いなと思いながら、この後一緒にトランプしようという誘いを受けた。

その男性をF君と呼ぼう。

F君が居たグループに混ざって大富豪したり、話したりした。

F君は私に猛アプローチをしていて、私のことが好きなのがバレバレだった。笑

そのグループでなんでここに来たかの経緯を説明した時にF君が

「生きててくれてありがとう。」

って言ってくれた。

ぽっかりと空いた私の心に光が射した。

私はここで3ヶ月生き延びてやる!そう思った。

それから数日してF君が告白してきた。

私は高校の同級生が好きだったから1度は断ったけど、「生きててくれてありがとう。」その言葉が嬉しくて私はF君と付き合うことにした。

そして6月13日。

F君を含める仲良しグループが少し早めのバースデーサプライズをしてくれた。

皆からの手紙と(どこから仕入れたのかは謎の)GUのノースリーブシャツをもらった。

私は幸せだった。

なのにそう上手くはいかないのが人生だ。

続く。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?