この関係は何だろう?半年間の壁 。
南インドで出会い、ラトビア、エストニアで友達以上(?)な関係になった私たち。「旅友だち」から「恋仲」らしき関係へ進展はあったものの、
いまいちその境界線はあやふやです。
もはや日本文化ともいえる「告白」なるシステムは、海外にはありません。
流れでキスして同じ宿に泊まったけれど、彼が私をガールフレンドだと明言したり、愛の言葉を囁いたり・・・といった出来事はありませんでした。
私は彼さんのことが好きでした。
だから、彼さんのガールフレンドになりたかったです。
けれどここで大げさに喜んで、実は彼さんにとってはあれくらい何でもないことで、私たちはまだカップルと呼ばれるほどの関係ではないと後から知ってショックを受けたくなかったから、期待しないでおこうと思ったのです。
恋仲といっても一緒に過ごした時間は短かったし・・・次会えるのがいつなのかも分からないし・・・そんな状態で彼さんだけに焦点を定める(笑)のは気が進まなくて、保険をかけていた自分もいました。
彼さんはベルギーに帰国後、工場で派遣のお仕事。
私は夏休みが終わり、大学生活を再開しました。
お互い日常生活に戻り、最初に彼さんから送られてきた文章は
「君のことをもっと教えてほしい。君が何を好きで、何が嫌いで、どんな人生を送ってきたのか、もっと知りたい。」
というような内容でした。
なんだか始まりを感じさせます。
そこからメッセージを送り合う状況が続きました。私も彼さんも連絡はマメではないので、気が向いた日にちょこちょこっと送る程度。2週間連絡が途絶えたと思ったら、ケータイとパソコンが両方壊れたというメールが彼から届いたことも。
連絡は少なくても、彼さんに会いたくてしょうがなくなる日もありました。せっかく好きな人といいところまで進んだのに引き離されてしまって、夢が途中で奪われた感じ。
はよ夢の続き見させて!!笑
ある日彼さんが、「ビデオ電話で話せたらもっと楽しいと思うんだけど」と提案してきました。
私にとって初めてのビデオ電話。緊張しましたがすぐに慣れました。メッセージに加えて、週2回ほどビデオ電話もするようになりました。
電話ではそんなにたくさんは喋らない私たち。
話す内容は何でもない日々の事です。
ハロウィーンに彼さんがコウモリのコスプレを披露してくれたり、
年末年始に私がバイト先で巫女の格好してる写真を送ったり・・・。
切る前に、彼さんは " I miss you. " と言ってきます。そして画面越しに無言の見つめ合い。けれどそれ以上に確信の持てる言葉は一度も言われることなく、こんな関係が半年続きました。
まわりの友達にも言わず、私には恋人がいないことになっていました。
南インドに一緒に行った女友達は彼さんの事を知っているので、だいぶ期間が経ってから、タリンで起きたことを話しました。否定されるかと思ったら意外とあっさり「いいんじゃない」と言われました。そして、「セのつく友達にはならないでね」とも(笑)
よくあるデーティング期間とは違うと思います。
恋仲になった直後にお別れになってしまったので、それ以上に発展することがないまま半年の猶予期間に入ってしまったのですね。
この関係は何?
彼さんの真意を知りたかったけれど、電話で聞くのもためらわれて
聞けずにいました。
やがて私は春休みを手にし、実習が終わってからの1ヶ月間を海外へ行く時間として捻出しました。彼さんも予定を合わせてくれ、再会できることに。
その頃の私には、すごく行きたい国がありました。
ふたりで旅先について話し合っている時にその国を提案してみたら、
良いチョイスだね、と彼さんも賛成してくれました。
準備は着々と進んでいきます。
この旅で、私たちの関係がハッキリするんだろうなあと覚悟を決めて。
彼さんとともに行く、23日間の旅がはじまります☆
これからも、好きなことを気ままにゆる~く、書き続けます。いつも読んでくれてありがとうございます!