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おじいちゃん

去年の夏、引っ越しをした時に随分と物を捨てた。整理をしていたら昔のアルバムが出てきて、若かりし頃のおじいちゃんを発見!
思わず携帯におさめてしまった。

私は昔からおじいちゃんこだった。
寝るのもおじいちゃんと一緒。
早めに入園した幼稚園に行きたくなくて、1度やめて、毎日おじいちゃんと無縁仏のお墓掃除に一緒に行っていたのも楽しかった。
無縁仏のある敷地には野良犬もいたが、私の遊び相手でもあった。

幼稚園に再入園してからも、迎えは当然おじいちゃん。
お迎えが来たら、幼稚園のうさぎに葉っぱを一緒にやって、帰りに駄菓子屋さんで瓶入りのコーヒー牛乳とチョコレートを良く買ってくれていた。
お陰で小さい頃から体格が良かった(笑)
仕事が忙しかった父のかわりに、家族で遊びに行くときも、運動会も遠足も全部おじいちゃん。
母も「どこに行っても、ここもじいちゃんときたって思い出ばかりで、お父さんとはあんまりないね」と笑って話すことがある。

そんないつも一緒のおじいちゃんが、毎年1ヶ月位おばあちゃんと2人で旅行に行っていた。
流行りのものが好きで、車の助手席にビデオを載せ、旅行が終わったらビデオ編集していたのを覚えている。
おじいちゃんは公務員だったが、元軍人だったから恩給もあったのだろう。第二次世界大戦の話しは良く聞かされた。
お風呂にも一緒に入っていたが、胸と足に銃弾が貫通したという跡が残っていた。
当時の治療法を聞いていたが、基本海に投げ込まれ塩で消毒。銃弾が貫通した時には、ガーゼにヨードチンキを染み込ませ、穴につめこみ、やはり海に入っていたらしい。幼稚園の頃はふーんって聞いていたが、看護師になって働いてる今、えっ!それで治ったの?それってほぼ、おじいちゃんの生命力じゃんって思う。
そして、おじいちゃんが旅行でいない間、私はおじいちゃんの香りがついた服にくるまっていたらしく、母がいまだに時々その話をする(笑)

他にも、喘息が出るときには背中をさすってくれたり、成長痛で足が痛い時には寝るまで足をさすってくれたり。
書き出すときりがありませんが、とにかく、いつも一緒にいてくれて、愛情一杯のおじいちゃんでした。

そんな思い出がよみがえる写真ってやっぱり良いなって思いました。

そういえば12月がおじいちゃんの命日。有難うを伝えよう。

#写真が好き

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