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20230210/チョコレートを買いに行き突破交番となった日

予定が変更となったのでバレンタイン用チョコレートを前倒しで買いにゆく。

その結果、黄色の持ち手にピカチュウとフシギダネが描かれた紙袋を何度も見返すことになった。中にはバレンタインのポケモンチョコレート。

しかし、私は納得がいかなかった。なぜなら今日本当に買いたかった商品は、ポケモンはポケモンでも、缶にポケモンがドット絵で描かれたチョコレートだったからだ。

特設売り場にはバレンタインチョコレートが所狭しと並んでいた。ピカチュウピカチュウピカチュウと呪文詠唱しながら探すとポケモンチョコレートを見つけた。しかしそこにはお目当ての商品は並んでいなかった。

12時頃に行った時点ですでにほとんど売り切れ。残るは、2,100円の缶入りと高価格帯のものが2つあるのみだった。

なんて人気者なんだポケモン!!とひとまず幸せな気持ちになる。人気者が人気なのを実感することはしあわせなものだ。しかしぼんやりしているそばから次々にお客さんがショーケースのチョコをみていく。

私は焦った。

この勢いだと早く選ばないと売り切れてしまう。そして迷ったがポケモンキャラクターが大集合して真ん中でピカチュウがニコニコしているチョコレート缶にした。みんな幸せそうでみていて嬉しくなる。

ひゃっほうと浮かれてついでに他のチョコレートもちょっとみて帰ろうかと思った時、目の前の光景に衝撃が走る。ドット絵で描かれたポケモンチョコレートが売っていたからだ。

「お一人様一点限り」と購入制限を知らせる張り紙と「sold out」のカードがミュウ・ミュウツー、ゼニガメ、ピカチュウの各アソート缶に貼られている。


マジか。


よくばりアソートボックスにもすでに「sold out」が貼られている。残るはフシギダネ、ヒトカゲだけだ。


マジなんだな。


ようやくお目当てのチョコはメ○ーチョコレートとのコラボだったと気づく。SNSでちらっと見かけて今年のバレンタインにふさわしいと思ったが、コラボ商品だとは思い至らなかったのである。


私は自分のガバガバリサーチを呪った。


黄色の持ち手にピカチュウとフシギダネが描かれた紙袋を何度も見返す。もうすでにギフト用のチョコレートは買ってしまったのである。

そして偶然ではあったものの、買った商品は商品でめちゃくちゃかわいいのである。返品などできぬ。


ドット絵チョコの残りはヒトカゲとフシギダネ。ちょうど職場などで配ると喜ばれるライト部門である。世話になってる人への贈り物としてはもうワンサイズほしかった。


落ち着け。落ち着け。考えるんだ、考えるんだ。


心を落ち着かせようと、THE突破ファイルの突破交番みたいな言葉を心でつぶやきながら書店をうろついた。ポスターにはお客様の笑顔がみたくてといったメッセージが書かれている。


ごめんなさい、このお客様候補は今、心のうちで突破交番の呪文を詠唱して混乱しているオタクなんですよ……。


でも確かによくよく考えると、このチョコレートの目的はいつもの感謝を形にして伝えることだと気づく。趣味全開でかわいさに惑わされて優柔不断になり迷っていたけど気持ちを伝えることが大事なのだ。


願うことも祈ることも思うことも大切。でも、人はその人自身の人生で精一杯なのが普通だ。だから時には言葉でもいい、物でもいい、ちゃんとこちらから働きかけないとなにも伝わらないだろう。どちらも大切なのだ。

贈りたい相手ならたくさんいるのだ。小さくともいいから、自分が素敵だと思ったチョコレートを選んで、気持ちを届けたい人に渡そう。そう気づいて急いでドッド絵チョコレートを買いに戻った。


何回も見たピカチュウとフシギダネが描かれた紙袋の中に、ヒトカゲのドット絵チョコレートが加わった。

いろんなことを自分に気づかせてくれるかわいいキャラクターたち。やはりかわいいは正義だとおもう。


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