堀辰雄『大和路・信濃路』を逍遥する
昔、文学にかぶれていたことがあります。
とにかく古典、と名のつくものはなんでも好きで、ギリシアの哲学から近代の私小説まで読んでました。
大学の授業なんて真面目に出ず、就活もせず(親父の会社があったので笑)、独りで自分がうなづける考えと出会うために毎日大学の図書館に行っていました。
大学の前半は快活で友達が多かった私ですが、だんだんせせこましくなってくる周囲が本当に嫌で、絶対就活なんてしない!と思って距離が出てきたのです。
今思えば就活だって新卒なら一度きりなんだし、や