志学社えりぞ訴訟①訴状読んできた

往復4時間だぞ!出張か!

原告 平林 及び志学社 代理人弁護士5名

被告 えりぞ

主な請求 平林に対し110万、志学社に対して220万円支払え

いつものように※は俺の感想とかです。 
内容についても俺のメモを元にしたものなので原文とは異なります。原文は千葉地裁で見てきてください。

 

最初に結論

多分ですけど被告は負けますね。ただ全額認められるとも思わず、20~100万円くらいの負けかなあと思いますが。

あと、裁判に借金玉氏が登場することはないんじゃないかなと思います。これは最後のまとめの解説で。

俺自身、面白くなったという追加情報がなければ、判決でるまでもう見に行かないかもな?訴状読めば、攻撃防御はだいたい想像できて、判決のときでいいかなという感じです。途中で面白い文章が出てくるとは思いません。

経緯について

2021年7月頃、被告は借金玉を名乗る者(以下借金玉)との間でトラブルになっていたようである。なお、借金玉はTwitter上での活動のみならず、書籍の執筆やイベント登壇するなどしている人物である。

2021年7月28日午前10時、えりぞからの電話を志学社従業員(平林でも山田でもない3人目)がとったところ、借金玉との取引関係はあるのか、借金玉から個人情報をばらまくとの脅迫を受けているが、出版社としてそうした発言をどう考えているか、質問したいため平林または担当より折り返しが欲しいとの内容だった

平林は休暇中であったが、事実確認のため借金玉に、脅迫をおこなっているかの確認連絡を取った。借金玉からは、そのような事実はないという回答だった。その際被告の氏名等は告げていない。

被告は、借金玉の被告に対する脅迫的なツイートに、志学社が関係しているかのようなツイートを7387人のフォロワーに対して度々繰り返した。なお、これツイートは削除済みであるため、甲3号証はアーカイブサイトによるものである。 ※フォロワー数は多分当時は違うね、証拠としてあげられてたえりぞツイッターアカウントのフォロワー7300人時点のスクショは3月19日だったかな?一緒に写ってるツイートからいって。3月時点の人数だねこれは。アーカイブサイトが保全作業ってやつかな。

被告は志学社の住所を言って直接伺おうか?や、志学社は借金玉による一連の発言を許容するのか?などと、志学社が借金玉の脅迫じみた言動に関与しているかのように繰り返してツイートをした。これは他の、借金玉が著書を出していてつながりが明らかな角川などには行っておらず、規模が小さく対応が困難な志学社をあえて選び行ったものと考えられる。※えりぞ借金玉訴訟で、調査嘱託をダイヤモンドとKADOKAWAに出して無視されてるので、別に志学社を狙いたかったわけではないですね。

借金玉は事実確認の連絡を受け、被告に対し、「電話口で借金玉に脅迫されたとご主張のようですが、それは事実であるとの認識でよろしいのでしょうか。僕は違うと否定しましたが。」とのツイートを行った。

これをうけ、被告は、志学社に対し名誉毀損ツイートを執拗に行った。

原告は刺激しても事態が悪化するだろうと静観したが、被告はそれに不満を持ったのか、9月22日に志学社役員である山田が非常勤講師を務める立命館、追手門大学に、志学社が自分に裁判を起こすと聞いたので連絡先を教えてほしいと電話をし、Twitterに実況した。その際、尋ねられていないが被告は勤務先を名乗った。 *ツイートだと追手門じゃなく京都女子大学になってたけど他証拠だと追手門とメールやりとりがあったので追手門

これを受け、平林は、被告からの電話が平日10時だったことという、通常勤務時間であることから、名乗られた被告勤務先が虚偽なのか、また被告の言動を被告勤務先が許容しているかの確認のために電話をかけた。

これをうけ、被告はこれを激しく非難するツイートをはじめた。

 令和3年10月1日、志学社代理人弁護士より受任通知と志学社への連絡は代理人を通してほしい旨を被告に送付したが、被告はこれに応じなかった。

令和3年12月31日、被告は取引先でもある平林父に勤務先を名乗って電話をかけ、平林さんに訴えないように伝えてほしいと言った。

志学社に対する不法行為について

借金玉による被告の個人情報の悪用を示唆する行為に原告が関与しており、そのことについて志学社に被告が直接赴くと予告するというのは、直接志学社に赴けば借金玉の脅迫的行為に影響を与えられる程志学社が借金玉の脅迫的行為に関与しているとの印象を与えるものであり名誉を毀損する。志学社と借金玉は取引関係にもないし借金玉の脅迫的行為にも関与していない。

また、被告は「自分は脅迫という言葉は使っていないのに、志学社は内容を歪めて問い合わせ内容を借金玉に伝えたのですか」といったツイートをしているが、録音はないが、仮に被告が電話で脅迫という言葉を使わなかったとしても、個人情報をばらまくという発言を繰り返しされているという内容はまさに借金玉による被告への脅迫行為であるから、内容を歪めて伝えたことはない。よってこれも内容を歪めたという印象を与え名誉毀損である。

また、被告の「借金玉が嘘をついている可能性がある、しかもそれが被告が借金玉に脅迫を受けているという嘘だという可能性があるので、志学社様には回答を求めて参ります」とのツイートは、志学社が問い合わせ内容を歪めて伝えているという印象を与えるので名誉毀損である ※そうじゃなくてこれは借金玉が嘘をついてるかもしれないから、志学社にきちんと事実確認をしたいという趣旨なのでここは原告が読み方間違えてるね

平林に対する不法行為について

 被告は自身を完全な異常者であると自称しており、そんな異常者が志学社に直接伺いたいと発言するのは平林を畏怖させる。よって平穏に生活する権利の侵害である。※平穏に生きたいならツイッターアカウントは消すべきだね。ここ(ツイッター)は悪鬼羅刹の集う冥府魔道よ。ここが地獄なの。

被告はTwitterでの友人とのやり取りで、平林とか借金玉とかいきなりきたら困るし。と発言したが、これは平林が被告ツイートを監視しているストーカーで突然おしかけるとの印象を与え名誉感情侵害である。

被告は借金玉、被告、平林、山田、平林父がイライラを抑える薬をもらって飲めば解決するんじゃねとツイートしたが、これは異常であり薬で解決するとの揶揄であり名誉感情を侵害する。

被告は当事者3人の精神障害者バトルとツイートしたが、平林が精神障害者であると揶揄するものでこれは平林の名誉感情を侵害する

2022年2月16日、これ以上原告と関係者についてツイートするなとの警告?

2022年2月28日 回答?※読む限りは警告への回答でもなかったが

被告は 平林さんよ、あんた俺を訴えようとしたら断られて別の弁護士紹介されたんだって?元はどの弁護士に相談しようとしたとか、あんたが友達やら仕事仲間やら思ってる人間にベラベラ喋るからおれの耳に届くんだよ とツイートしたが、これは平林が友人らに尊重されない人間であると蔑視するものであり、かかる事実はないため、名誉感情を侵害する。

被告は3月15日スペースにおいて平林とかいう頭のおかしいやつと繰り返し発言した。これは名誉感情の侵害である※これはまあアウト一本かなとは思います。

9月21日被告の平林さん法的措置を検討してて弁護士に相談したってマジ?という投稿は、公開を欲しないと認められるまだ知られていない事柄であるからプライバシー権の侵害である※笑った

前述のあんた俺を訴えようと~のツイートは弁護士が受任を断るほどの異常者であると受け止められる恐れもあり、公開を欲しないと認められるまだ知られていない事柄であるからプライバシー権利の侵害である。※二重じゃね?

平林が被告勤務先に法務部を出せ!会社が責任を取って止めさせろ!と電話したとされる事は公開を欲しないことであり、また、丁寧に経緯を説明したので、この様に語気荒く電話したわけではない。よってプライバシー権利の侵害である。

引用裁判例

平成21ワ40030 東京地裁 、平成24ネ1834 大阪高裁

(志学社買うのやめよっと、という第三者のツイート。関係ない人なので引用しません)

吉野家のシャブ漬け発言で不買運動が起こることからも明らかなように、被告投稿により志学社の印象が悪化し、志学社書籍購入を取りやめた人が一定数以上存在すると考えられる。

また、被告への対応のために不要な会議を何度も行い、資料をまとめるなどしたせいで、業務の遅滞は著しく、志学社の本年度決算の数値は大きく悪化した。志学社の電話にでた従業員は被告の一連の攻撃的なツイートに強い不安感を覚え、不眠となり、メンタルクリニックに通院している。

従業員が平林、山田、その人の三名しかいない志学社ではこのように被告の不法行為により業務が停止した状態であった。

したがって志学社には200万円の損害が発生している

平林は元々不眠症であったが、睡眠薬の量が増え、精神安定剤も追加で処方される様になった。名誉毀損も含め、損害は100万円発生している。

合計300万円に、不法行為による損害であるから、弁護士費用としてその1割を加算し、330万円を支払え。

以上

解説と感想

まず、「平林とかいう頭のおかしいやつ」という発言をスペース(リスナー何人いたのか、とか録音が公開されてたのか、とかは知らん)でしたのは、まあアウトでしょうね。精神障害者のバトル発言もまあグレーかなと思います。これらによる損害賠償として20万くらいは払うハメになるんじゃないかなーと。

他に、この訴状では原告は「借金玉のあきらかな脅迫行為に全く無関係な志学社が関与してるかのようにツイートされたのは、事実ではないし名誉毀損である」という論立てをしてるんですね。「個人情報をばらまくと繰り返し言ったのは明白に脅迫行為であるから、脅迫という言葉を使ってなくても、脅迫されたと言ってるが、と要約したのは問題がない」みたいな話も出てくるし。

その辺がえりぞ借金玉訴訟のほうの借金玉氏の主張と相性が悪いでしょうから、借金玉氏がこっちに登場することはないんじゃないかなあと思います。

これは、その時ある情報や立証できる事実のなかから、最大限の戦果をあげるためにこういう論立てにしたということです。その他にも、これは立証できないことだからこういう主張になってるなーとかはありました。面倒なので具体的指摘はしませんがわかる人はわかってください。

裁判だとよくあることですね。ただまー、うーん。こっちは認められるかは微妙かなと思います。引用してる裁判例は、もっとひどい、犯罪をしてるぞとかのレベルでしたからね。

プライバシー権のあたりはかなり無理がありますよね。まあどうせ訴えるならってかんじの主張のように僕は思いました。

会社が業務遅滞したとかも、直接的な因果関係があるとまでは認められないように思います。

この辺は法律論による攻撃防御になるでしょう。

ま、「頭のおかしい平林とかいうやつが」という発言がなければねって感じですかねー。スペースだったんで、リスナー数や録音が公開されてたのかとかでまだ争えるとは思いますが。そこで悪いイメージがついて全体についても被告に不利に判断されるかもしれませんね。まずは和解したら?の気がしなくもないですが・・・

みなさんも、「実名相手」に「キチガイ」とか言ったら一発アウトだってこと、今日はこれだけ覚えて帰ってください。キチガイや精神病扱いはとにかく一発アウトです。

 

余談

この訴状はツイートが証拠としてたくさん提出されてたわけですが、欄外にうつってる「その他のツイート(ツイッターが提示してくるおすすめの無関係ツイート)」によれば、3月19日~5月9日だったかな?に保全したと思われる証拠が多かったのでその辺で訴訟準備してたんでしょうねと思いました


おまけ

というわけで対象投稿(覚えてる範囲 間違ってたらメンゴ)

この辺は確か証拠にあったなーというのがこの辺です。あとは大学に電話がありましたよっていうやりとりのメールとかが証拠にありました。あとはスペースで「あの平林とかいう頭がおかしいやつ」って言ってる録音DVDと文字起こしも。

次の記事

 

 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?