南蛮漬け

小鯵が売ってたので南蛮漬けを作る。南蛮漬けのような常備菜は作っておくと本当に便利だ。作りたてより一晩は置いた方が自分は好きだ。お酢の力もあって骨も柔らかくなってるから、南蛮漬けの鯵は頭からそのまま食べてしまう。酢に漬け込んで居るから保存性も良い。鯵以外の魚でも美味しく出来るし、勿論、鶏肉とかでも美味しく出来る所もいい。

南蛮漬けで残った甘酢も胡瓜の塩揉みなどを入れて酢の物に出来るし、これに焼いて薄皮を取った肉厚のパプリカなんかを漬け込んでも、実に旨い。

しかも南蛮漬けはパン類との相性も抜群に良い。試しにパンに挟んで食べてみると美味しいから。それもそのはずで元々はスペインやポルトガルで食べられていたマリネ料理であるエスカベッシュが日本に定着したものだったりする。

身近なもので昔から日本にあるという顔をしてるけど、実は外国由来のものは結構ある。オクラも白菜もそうだし、玉ねぎもそう。カステラ、金平糖、カレーライスに、ハンバーグに、キムチに焼き肉、焼き餃子にラーメン....あげていったらきりがない。それらはすべて、昔から日本に居るよという顔をしている。

我々の先祖だって、気が付いたらユーラシア大陸や東南アジアから海を越えた列島に移住してた。そうやってあちらこちらから流れ着いて、昔から居ましたよという顔をして日本人だと名乗って居る。日本の伝統音楽だってそう。雅楽の楽器だって大陸が起源だ。そしてそれらが長い月日をかけて、自分達の暮らしに合うスタイルに変貌していった。南蛮漬けもそういう料理だ。

これは食文化に限らず、当てはまる事なのではないだろうか?



右や左の旦那様、人生オワコンの中年ニートのキモいオッサンにも、お恵みを.... 愛の手を... と書いてみたけど、こんな糞ニートをサポートする奇特な方などおりますまいが、それでも人生オワコンの引きこもりの糞ニート、出来るだけ面白い記事を書くように頑張ります....