見出し画像

『不変の知恵と変わる知識』


そもそも知恵とは何か?

それは、体験を通して得た、
理論化されていない方法であります。


そして、知識とは何か?

それは、知恵を解釈して
理論化した法則であります。

もしも、その解釈の仕方に問題があれば、
その知識も問題があるものになります。


方法を得た人は知恵者。
法則を知る人は知識人。

知恵者の方法は、不変でありますが、
知識人の法則は、都合に合わせて随時変わります。

世間でよく、最先端の理論などと言って、
それまでの法則が逆転してしまう現象がそれです。


例1、リンパの概念。

昔は、ウイルスなどの異物を
体内に巡らせない為の関所が
リンパ節であった筈なのに、
今では老廃物が溜まるところとされ、
その詰まりを流すと
体外に排出されることになっています。


※リンパ節で塞き止めたウイルス等の異物を
乳糜槽に集めて熱殺菌する仕組みが
発熱という現象です。
仮に、リンパ節が老廃物も溜まる場所だとして、
それを流すということは、
ウイルスも一緒に流れてしまいます。
その結果の倦怠感や発熱を
好転反応と呼んで肯定しているようです。


例2、安産型の概念。

昔は、安産型と言えば、
単純にお尻が大きい女性のことを言いましたが、
今では何故か、
骨盤が広い女性にすり替えられています。


※お尻の筋肉が大いに発達している人は、
骨盤が袈裟に締まっていて、
座骨が開いている腰になりますから
産道が広くなります。
逆に、骨盤が逆袈裟に広がっていると
座骨間が閉じている腰になりますから、
産道が狭くなります。
(左右の座骨間に産道があるからです。)



例3、足の甲の概念。

昔は、ハイヒールや小さい靴などで
足の甲が高くなり、
纏足気味になることを問題視してましたが、
今では足のアーチなどと言って
足の甲を高くすることが重要視されています。


※足の甲の高さは、踵の骨の角度で決まります。
足の甲を境に踵を上げれば、
足の甲は、サスペンション機能を果たし、
アキレス腱や足首の可動域にも余裕ができます。
逆に足の甲を境に踵が下がる形をとれば、
足の甲は固定され、
アキレス腱と足首の可動域に余裕が無くなります。


どれも、
真逆の解釈による理論展開という指摘であります。


実際に、
知恵の結果と合致する結果を出す知識でなければ、正しい解釈とは、言えない筈なのですが、
現状は「新しい」知識の都合に合わない知恵が、
「古い」の一言で次々と抹殺されております。


新しい知識は、収集するものではなく、
常に、知恵と照合して、
吟味・精査するのが正解だと思うのですが?



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?