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未熟な僕が描く点線

サイドミラーの中
静かな分離帯で転倒するジプシーの女の子を見た

他の景色と一緒に
時速 七十四キロメートルで吹っ飛んでいった

僕は どうしようもなく独りだと
悲しくなったんだけれど…

そう云えば 食パンを一斤
買いに来ていたんだった

あヽそうか 僕は幸せなんだ


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眠れない夜に

ほろ酔い文学