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にじみ出る幸せオーラの秘密に迫る

「丁寧道」武田双雲著


こんな人におススメ

  • 「丁寧道」というワードを聞いて、気になっちゃう人

  • 武田双雲さんの幸せ顔のナゾを知りたい人

  • 新しい「マインドフルネス」「マインドセット」の手法に興味のある人 


おススメの理由


「丁寧道」とは、ささやかな行動をできるだけ丁寧に行うこと。
五感をフルに使って、一つ一つを丁寧に味わうこと。
「丁寧道」は「今に集中!」と言い聞かせなくてもできるマインドフルネス。
難しい内容も、双雲さんが分かりやすく丁寧に書いてくれているので、スルスルと読みやすい。
おおらかな文章に自分の感性もまろやかになったような錯覚。
「丁寧道」を知りたいなら、文体そのものからも伝わってくる。
 

心に響いたところ3点とその理由

①    「丁寧」=遅い、ではない
「丁寧」の逆は「雑」です。つまり、違いは「丁寧にするか、雑にするか」であって、「速いか、遅いか」ではない。スピードは関係ないのです。

Chapter1「丁寧道」をやるとなんでいいの?より

丁寧な暮らしに憧れていたものの、丁寧な暮らしとは何か?となると、表現しにくいもの。
あぁ、雑に扱わないということか。
ヒトも、物も、自分も。
一つ一つを味わうことで、見えなかった景色や感情が見えてくる。

②    人が義務感を手放しにくいワケ
何かしら思考や行動の基準があったほうがラクであり、たとえそこに疲弊感が伴うとわかっていても、義務を背負うことをやめられないのかもしれません。
つまり、人は意外と好んで「義務感」を背負って生きているともいえるのです。

Chapter3「義務感」に気づいて手放そうより

嫌なのに止められない、文句を言いながら仕方ないとやってる事がある。
ここでは「義務感の棚卸しをしよう」という提案がある。
「しなければいけないこと」を改めて書き出してみると、きっと新たな気づきがあるだろう。

③    ゆとりが丁寧を生むのか、丁寧がゆとりを生むのか
「忙しいから『丁寧道』なんてやれない」「そんなゆとりはないから物と仲良くなってる暇なんてない」と感じた方に、ここで真実をお伝えしてしまいましょう。
それは、「ゆとりがあるから丁寧にできる」のではなく、「丁寧にやるからゆとりが生まれる」ということです。

Chapter4「認知」を変えれば、一生が変わるより

物の見え方は、どこまでも自分の捉え方や色眼鏡でしかない。
自分の当たり前や常識を、ほんとにそう?と疑ってみる。一度ひっくり返してみると、どれだけ自分が自分の思考に縛られていたのかが分かる。

暮らしに役立ったところ

無意識の「義務感」ブレーキ
僕が意識するのは「義務感をいかに減らすか」です。モチベーションが下がるのって、やらされているとき。逆に自主的な行動って、労力とも感じず続けていけるものですよね。

Chapter3「義務感」に気づいて手放そうより

子育てをやる上で、いかに「義務感」を持たずに子どもの自主性が芽生えるのを待っていられるか。
嫌でも学校という社会では、「義務感」を教え込まれる。私も少し前までは、その義務感が当たり前だと思っていた。
義務感拒否!は息子から教わった。

著者が伝えているメッセージ

「丁寧」の本質をつかんでから毎日を過ごしていただくと、どうしたって不幸な気持ちにはなれないのです。
それどころか、内側から無尽蔵に湧き上がるワクワクとした感覚で、毎日が楽しい気持ちで溢れるようになります。

はじめに―より

「丁寧」の本質をつかむ。
これこそが最難関ハードルであり、そこに向かう道こそ、丁寧道。
ただただやってみる。
きっと折りたたまれていた、見えない何かを感じられるはず。

感想

武田双雲さんの表情に魅了される。
見ていると幸福度が上がる。
先日双雲さんが動画で「丁寧道」についてお話しされていた。
おもしろそうなので、早速本を買おうと、本屋2軒探すも無い。
図書館の本は借りられているうえに予約待ち。
メルカリでもSOLDOUT
アマゾンでも届くのに2~3週間ほどかかるよう。
「無い」となると、よけいに欲しくなるではないか。
もう一度メルカリを開けてみたら、なんと3分前に売りに出された1冊を発見。
速攻ぽちった。
売主さんは、とても丁寧な対応をしてくれる感じのいい人だった。
柔らかポケットティッシュまで同封されていた。
さすが「丁寧道」。
もう丁寧を引き寄せている。

本が届いて「丁寧道」を丁寧に読み始めた。
この本のどこをどんなふうに紹介しようか、焦らずに丁寧に探した。
一つ一つの動作や自分の思考を、丁寧に意識しながらやってみた。

やらされている感があると、幸福感は得にくいらしい。
私もいつの頃か、家族のためにと思って家事をするのをやめた。
家事は未来にいる疲れた自分の負担を軽くするために、今元気な私がやるのだ。
丁寧に、自分のためにやることで、良い気分で過ごせる。
スッキリ片づいた部屋をみて、過去の自分にありがとうと感謝してみる。



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