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【自己紹介】①突然アメリカ移住を宣告される

中学に入学し、友達もたくさんでき、学校も部活も全力で楽しんでいたリア充中学生の私に、それは突然起きました。

「来年の夏アメリカに引っ越すから。
ちょっとずつ準備して。」


母からの突然の宣告。いや、命令。
頭は真っ白。
父がアメリカで仕事をしたいという夢があり、そして見事、その夢が叶うことになったと。

いや、そんな夢があるならもうちょっと早く匂わせといてくれよ。

「私はおばあちゃんと2人でここに残るから、お父さんと行ってきて。頑張ってね」
私が最初に発した言葉です。
当然このあと怒り狂った母にめっためたにされる。
諦めざるをえない状況で観念した私は
「アメリカのどこに行くの?」とようやく事態を受け入れ始めます。


母「ボストン」


……

どこやねーーーん!!!

聞いたこともないアメリカの都市名。
せめてカリフォルニアとかニューヨークとかみんなが知っている憧れの地なら学校でもちょっと自慢になったかもしれない。
ちょっとしたスターになれたかもしれない。

おばあちゃんと残るという私の希望は完全に無視され、
1998年8月にアメリカ合衆国
マサチューセッツ州ボストンに引っ越しました。

楽しかった学校生活、
一生懸命頑張っていた部活、
大好きな先生と仲間がいた塾。
生まれ育った大阪の街。
関空から飛び立った飛行機でシクシク泣き、絶望に打ちひしがれていました。

何より1番不安だったこと。
それは英語が全くできない母とのアメリカ生活。
アルファベットも書けない母。

4歳から10年間英会話スクールに通っていた私に完全に頼ろうとしているのが透けに透けてみえみえ。
父は仕事でほとんどいないことが予想できていたので、それはそれは不安でした。

この不安がすぐに現実のものになるのでした… 続く。

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