とある読書会メンバーの共同マガジンです。基本は本に関連した内容でありつつ、ルールは特に設けてないので、各々がそれぞれの目線で雑談など、気楽に投稿しています。
久しぶりに、1日殆ど家から出ずに過ごした。午前中は何もやる気が起きなくて、ずっとぼうっとしていた。午後になって食事を作ったり(もちろん自分の分だけだ)、部屋の掃除をしているうちに、とりあえず生活を回している感触を得た。 昨日はよく動き回る1日だった。午前のうちにジョギングをし、昼食後に仮眠をとった後、夕方から実家に帰って母の誕生日祝いで食事に出掛けた。実家に帰る直前に父から電話が掛かって来て、いきなりケーキを買う役まで任された(お店と買うものは指定してもらったけれど)。
前回、4連休の初日に奈良へ行った時のことを書いた。今回は更に時間を遡り、3連休の話を書いてみたい。 3連休は両親・妹と共に伊勢志摩へ旅行に出掛けていた。3連休より4連休の方がのんびり旅行できそうだが、妹が4連休に別の予定を入れていたので、家族で動くのは3連休の方になった。 旅行中に訪れた先は2つあった。伊勢神宮と鳥羽水族館である。 先に行ったのは伊勢神宮だった。3連休のうち晴れているのが1日だけであり、そこに合わせて行動しなければならなかったからだ。 ひじき
4連休の初日に奈良へ出掛けた。 遠方に住んでいる友人と夏に会うことになり、候補地を挙げた結果「奈良が良さそう」ということになった。その話をして以来、どうも奈良に行きたくなっていたのである。 昼過ぎに奈良に到着し、商店街の中にあるお好み焼き屋で昼食を摂ると、猿沢池から奈良ホテルの方をぐるっと回って、奈良公園の中に入った。それから東大寺の方へ足を進めると、何度か行っている大仏殿には寄らず、三月堂や二月堂がある方へ上がっていった。手向山八幡宮・三月堂・二月堂の順に寺社を巡
週の半ばに、河合隼雄の『こころの処方箋』を読み終えた。 別の記事でも紹介した通り、この本は、日本における臨床心理学の第一人者であった著者がとある雑誌で連載していたエッセイをまとめたもので、文庫本で4ページほどの短い文章が55編収録されている。エッセイの内容はいずれも身近な心の悩みに関するものが多く、サッと読んでいてもハッとさせられることが多かった。 以前取り上げた時は、「心の新鉱脈を掘り当てよう」というエッセイにフォーカスし、疲れることをイヤがって心のエネルギーを節
大阪の中之島美術館で開催されている企画展「モネ 連作の情景」に行ってきた。 美術館に足を運ぶことは滅多にない。だが、印象派の巨匠・モネの展示会と聞くと行きたくなった。美術には全く明るくないが、印象派の絵画は好きなのである。おそらく、淡く明るい色彩で、自然の風景や空気感を描いた作品が多いというところが、僕のツボにはまっているのだろう。 今回の企画展は、第1回印象派展の開催150周年を記念したものである(「印象派」という名前は、この時モネが出展した《印象・日の出》という
「何もない日常に、小さな物語を」と銘打って、日・月と連続で記事を投稿した後、noteの更新がぱったり途絶えてしまった。三日坊主という言葉があるが、僕は三日すら持たなかった。 理由は色々考えられるが、一番大きいのはやはり「仕事で疲れたから」だろう。日中たっぷり頑張ったのだから、家に帰った後はのんびりだらだらしたい。仕事を離れても趣味や勉強に精を出している人がいることを思うと、考えが甘いなあと思うこともあるが、結局だらだらしてしまう。 そんな中、最近手に取った河合隼雄の
『成瀬は天下を取りにいく』を手に取って以来、何かと思い出す出来事がある。 作中で主人公・成瀬あかりが西武大津店へ通い詰めたのと同じコロナ禍初年、僕はある挑戦を思い立った。それは、家の近所の道を全部歩き通す、というものだった。 不要不急の外出は控えるべきとされ、遠出などもってのほかという雰囲気が漂っていた当時、僕は週末がやって来る度に暇を持て余した。そして近所の散歩に出掛けた。スマホは持って出ていたが、頻繁に地図を見るということはなく、気まぐれに角を曲がり、適当に彷徨
1ヶ月ぶりにWordファイルを開いたところで、ひじき氏は「うーん」と唸った。 さて、何を書いたものか—— 久しぶりに文章を書く時はいつもこうだ。筆を置いていた間に色んな出来事があったから、何でも書きたいような気がする。「でも、それは現実的に不可能だなぁ」と思っているうちに、あらゆる出来事が取るに足らないもののように思えてきて、「やっぱり書くことなんて何もないや」という気分になる。 こうなると、もう一歩も先へは進めない。ひじき氏は白紙のままのWordファイルから目
1週間前のことになるが、兵庫県宝塚市の中山連山へハイキングに出掛けたので、その記録をつけておこうと思う。 暫く前から、休日に暇を持て余すことが増えていた。何か新しいことをしようと思い、自分の好きなものを振り返った結果、自然の多い場所に出掛けた時のことをよく覚えていることに気が付いた。それで、ハイキングを始めることにしたのである。 「鉄は熱いうちに打て」ということで、2月の半ばに神戸の須磨アルプスへ出掛けた。その後装備を充実させたのだが、天気に恵まれなかったり予定が立
3連休の初日に、須磨アルプスへ出掛けた。 最近、幾つかの本の影響を受けて、〈自分が本当に好きなものは何か〉ということを改めて考えていた。その一環で、今まで訪れた場所の中で特に良かったところを思い出してみると、鳥取砂丘や貴船神社のように、町から離れて自然に囲まれた場所が多いことに気が付いた。 してみると、まち歩きよりもハイキングの方が性に合っているのではないか。 そう思い、低山ハイクをやってみることにした。そして、最初の行き先として、以前から気になっていた須磨アル
はじめに 以前書いていた、1月27日(土)夜の哲学カフェ振り返りの続きを書いていこうと思う。 この日のテーマは「偽善」であった。多額の寄付を行った有名人に対する「偽善だ」「売名行為だ」というコメントを目にする。通りすがりの人に道案内をした後に、「今のって偽善だったのかな」と心を痛める——このように、必ずしも身近ではないけれど、生きていればしばしば遭遇する「偽善」について、時間を取って、みんなで考えたわけである。 「振り返りその1」では、哲学カフェで挙がった「偽善」の
すごい記事に出会った。 能登半島地震の発生直後にテレビで流れた、避難を呼びかける力強い声。その呼びかけの裏に何があったのかを紹介する、NHK広報局の記事だ。 書いているのは、NHKのアナウンサーで、「命を守る呼びかけ」プロジェクトの事務局長を務めている方。記事の中では、自然災害発生時にこれ以上犠牲者を出さないために立ち上がった同プロジェクトの歩みだけでなく、著者自身の来歴や災害報道との関わり方、地域の人々同士の呼びかけを強化していくために始まった防災教室のことなども
はじめに 1月27日(土)の夜、このnoteでは何度も紹介している、ちくわさんという方主催のオンライン哲学カフェに参加した。 「哲学カフェ」というのは、テーマを決めて、集まった人たちでそのテーマについて話し合う会のことである。テーマは何でも良いが、ちくわさんの哲学カフェでは、「友だち」「お金」「成長」「失敗」など、〈身近なところにあるけれど、案外じっくり考えたことがないこと〉を取り上げることが多い。そして、2時間という枠の中で、テーマを巡って問いを立て、考えたことや思っ
はじめに 1月21日(日)の朝、学生時代からの知り合いと行っている毎月恒例のオンライン読書会に参加した。 この読書会は月によって、メンバーがそれぞれ好きな本を紹介する形式になったり、決められた課題本を読んでおき感想や考察を話し合う形式になったりする。今回の読書会は前者の本紹介式であった。 読書会のメンバーは、現在のところ6人で実質的に固定されている。この日は1人体調不良で参加できなくなったので、集まったメンバーは5人であった。さらに、そのうちの1人は新幹線に乗ってい
はじめに 京都の貴船神社へ行った。 きっかけは、今年が始まってすぐに、関西にある龍にゆかりの神社仏閣を調べたことである。その中の1つが貴船神社だった。貴船神社の祭神は高龗神(たかおかみのかみ)という水の供給を司る神様であるが、この神様はまた、降雨・止雨を司る龍神でもあるという。さらに、貴船神社奥宮の本殿下には、神聖な場所である龍穴があるそうだ。 日本では龍が水の神様とされていることはかねてより知っていたので、水の神様を祀る貴船神社に龍と深い縁があるのはもっともなこと
仕事帰りに近所の公園をジョギングしている途中、思いがけないものを見た。 普段は4、5人がボール遊びをしているだけの閑散とした広場に、白いテントが幾つも立てられている。その奥を覗くと、ろうそくに灯された炎が幾本も揺らめいていた。 その意味はすぐにわかった。立ち寄っていこうか一瞬迷ったが、運動用の薄着で寒空の下に長居する気になれず、結局そのまま走り去った。 家に帰ってから調べてみると、やはりそれは、阪神淡路大震災の追悼の集いだった。毎年行われているもので、犠牲者の数