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母と私〜不登校児•非行児から国家公務員になった私〜

先日母の誕生日だったので、
私と母のことを😊

前の記事でも書きましたが
10年ほど前、母と私は
仲があまり良くなかったんです。
いつも衝突をしていました。
顔を合わせる度に喧嘩をし、
乱闘騒ぎになったこともありました。
家族も止めに入ることも多々あった10年程前。

喧嘩しては私は家出をする日々。

私は中学生で不登校になった頃、
2人で車に乗っていると、
いつものように喧嘩が始まり、
私は、母をいつも責めていました。
『お母さんのせいでこんな人生になったんだ。』と。

母はダムの前で車を停め、
一瞬悲しい顔をし、『一緒に死のっか』と
前を見据えいいました。
ふっと、家族の顔が出てきて、
母と私がいなくなったら家族は
どうなるんだろうと?思っていたら
私は咄嗟に『いやだ!』と言っていました。
そして、母は我に返ったように
『ごめん』と静かに言い、
また、車を運転しはじめました。

母は、私がフリースクールの
卒業式の時、
嗚咽をしながら1人
泣いていました。
それをみて
私も泣いていました。

母はその時のことを
『なんでかわからないけど、
涙が出てきて、嗚咽までしちゃった』
と言っていたけれど
私がいつも母を責めていたから、
私が学校に行けなくなった事で
母は自分を責め、
辛く苦しい思いをしていたのだと思います。

私が非行にはしったときも、
週一回しか帰らない私のために
私が何時帰ってきてもいいように
食卓にはラップがかかった
ご飯が置き手紙と一緒にありました。

そこには
『おかえり、ご飯置いとくね。食べてね。ママより』
というメッセージがいつも添えてありました。

高校にいかなくなり、家に帰らなくなった時も
母は仕事の前に私がいるであろう友達の家まで
毎日来て、
『ひーろ!!今日こそは学校に行きなさいよ〜』
『昼からでもいいから行きなさーい』と
外で大声で叫んでいた母。

母は何にも悪くないのに私のせいで沢山の人に
頭を下げ、代わりに謝ってくれた母。

母はいつも悩んで悩んでどうしたらいいのかと
1人、苦しんでたんだと思います。
この子の将来は?
ひーろは1人で生きていけるんだろうか?
と思ってたんだと思います。

いつも夜静かに毎日毎日一人で泣いていた母。

早朝から新聞配達をし夜遅くまで営業の仕事を
してくれていた母。

私の為に仕事の合間、家事の合間をぬって
沢山たくさん勉強を
してくれていた事を知ったのは20歳の時でした。
母が仕事に行き、母の部屋を掃除していると、
不登校児・非行児関連の本が何冊もでてきて
沢山の付箋とアンダーラインがそこにはありました。

それをみて母が初めて勉強していたことを知りました。
私は、大粒の涙を流しながら
その本を手に取り、
アンダーラインの所を何度も何度も読んでいました。

色々なことがあった10年間
母と共に成長してきた10年。
いつも泣いたり怒ったりしていた母は
今はいつも楽しそうに笑っています。

昔のことが夢だったかのように
今では凄く仲良しになり、
ショッピングをしたり、
一緒にご飯を作ったり、
Netflixを一緒に見たり、
一番の友達に親友になりました。

母が部屋にもってきてくれた
一冊の本と出会って、人生が変わり、
今が楽しければいいやと思っていた人生は、
人生はいつからでもやり直せるという事に変わり、
この体験を誰かに知って欲しくなりました。
一つの選択肢として。
私はこんなんだったんだよって。

思い出すのは辛いことだけれども、
情けない自分をみせるのは嫌だけれど、
さらけ出そうと思いました。
未来ある子供達のために。
こんなブログで何か伝えれるのかは
わからないけれど、
こんな人でもやりなおせるんだって
言うのを知る機会になって欲しいなと
思っています。

私があの時、大平光代先生の
本を読み終わり、母に
『私も人生変えれるかな?』と言った時、
『ひーろならできるよ!』と
背中を押してくれなかったら
私のこの人生は、
きっと訪れなかっただろうと思います。

こんな情けない私を、
応援してくれ
見守ってくれ
好きなことはやりなさいと言ってくれて、
私を育ててくれて、
見捨てないでくれて、
いつもいつも一生懸命働いてくれて、
向き合ってくれてありがとう。

迷惑ばかりかけた人生だったけど
ごめんね。ありがとう。といつか
面と向かって言いたいですね。

そして、学校に行けなくなった私を
認めてくれてありがとう。と。
私はひーろが大好きよ。と
言ってくれてありがとう。と。

今年も母にプレゼントしました。
すごく、喜んでくれていたので
本当によかったです。

こちらこそ、ずっと支えてくれてありがとう。ですね。
母にはすごく感謝しています。

来年はもっと良いプレゼントを用意できるように
今年も必死で働こうと思います。
南の島から帰った時は親孝行しなきゃですね。

私はあなたの娘で本当によかった。
母、誕生日おめでとう♡





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