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第1946回 やばいかなこの鳥 ⑵

※https://tokyo.birdlife.org/archives/world/12008より引用のズキンハゲワシ(体長約67〜70㌢)

⑥-1.https://poptie.jp/matome/216015056226487より引用のインカアジサシ(体長約14㌢)

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⑥-2.https://karapaia.com/archives/52290390.htmlより引用のヒゲガラ(体長約15㌢) 

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   ※のタイトル写真のズキンハゲワシの顔は、見ただけでこいつは「やばい」と思えるような怖い顔をしていますが、この⑥-1.の写真のインカアシザシと⑥-2.の写真のヒゲガラを見ていますと、顔姿が怖いとか、恐ろしいとかではなく、そんなに偉そうな髭を蓄えていたら、やばいかもしれないの「やばい」です。インカアジサシアジサシの仲間で、小さな魚の鯵を突き刺すくらいの鋭いクチバシを持ち、鯵などの魚を捕獲します。その鳥がどじょう髭と言うのもおかしなものです。このインカアジサシの男爵髭に対して、ヒゲガラの髭のような模様はその形といい色といい、何やらありがたい教えなんかを説いてくれそうな髭具合にはインテリアジェントを感じ、両種共に「やばい」

⑦-1.http://photozou.jp/photo/show/202401/33287636より引用のリビングストーンエボシドリ(体長約35〜75㌢) 

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⑦-2.https://ameblo.jp/mimosa-pudica-l/entry-11896100049.htmlより引用のイワドリ(体長約27〜32㌢)

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   森林とサバンナに生息します⑦-1.の写真のリビングストーンエボシドリは森林に棲み、頭部の上に目だつ冠羽があり、和名では烏帽子に例えられます。樹上生活で、巣も枝の上に小枝を重ねて作り、木の実を主食とします。その容姿から致しますと緑のベリーダンスの衣装を纏った魅惑的な女性占い師の雰囲気があります。その若くて魅惑的な女性占い師に負けじと、⑦-2.の写真のイワドリは火のように真っ赤に燃えるオレンジ色のマントを全身に纏った妖艶な魔術使いの女のように振る舞います。どちらの種も男性には「やばくない」

⑧-1.horietaka yuki.comより引用のオオフウチョウ(上の写真左がメス体長約40㌢、左がオス体長約110㌢)の求愛ディスプレイ

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⑧-2.https://www.pinterest.jp/pin/408701734925066644/より引用のカタカケフウチョウ(奥がオス体長約26㌢、手前がメス体長約25㌢)

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   ⑧-1.の写真のオオフウチョウも、⑧-2.の写真のカタカケフウチョウも、日本の鳥でいいますとハトやカラスと総称致しますようにフウチョウと総称され、ゴクラクチョウの別名でも知られているほど、この世にはなさそうな存在と考えます。パプアニューギニアでは国鳥とされます。色んな大きさや彩り、容姿または求愛行動がこの世の鳥とは違う感じを与えるほどフウチョウは「やばい」種族の鳥といえます。特に⑧-2.のカタカケフウチョウのオスの求愛行動はもう原型がないのです。

⑨-1.http://netgeek.biz/archives/158089より引用のアラゲインコ(体長約46㌢)

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⑨-2.https://news.nicovideo.jp/watch/nw5457055より引用のハシボソガラパゴスフィンチ(体長約14〜15㌢) 

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   外見だけをみて、判断をすることは悪いことかもしれませんが、この⑨-1.の写真のアラゲインコを見てしまいますと、ちょっと怪しい黒マントを纏った吸血鬼を思い浮かべてしまいます。パプアニューギニアの固有種で、その名前が示しますように、インコの仲間です。インコといえば明るい体色できれいな鳥のイメージがありますが、この鳥の漢字表記は「荒毛鸚哥」と、見たままを表しています。怖い見た目の鳥です。それは見た目だけの吸血鬼ですが、⑨-2.の写真のガラパゴス諸島に生息するハシボソガラパゴスフィンチは本当の意味での「吸血鳥」です。分布はガラパゴス諸島のフェルナンディナ島、サンチャゴ島、ピンタ島、ヘノベサ島、ダーウィン島、ウォルフ島と限られた処に現るのは何か吸血鬼伝説のようです。人の血はすいませんが、カツオドリの背後から突き流れ出た血液を飲んだり卵を突いて食べます。ドラキュラをこの現世に登場した「やばい」奴です。

⑩-1.https://www.buzzfeed.com/jp/erinchack/weird-cool-birds-1より引用のキジオライチョウ(写真はオス体長約80㌢)

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⑩-2.http://www.relaxnature.jp/archives/35683101.htmlより引用のキジオライチョウ(左がメス体長約60㌢)の求愛ディスプレイ

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⑩-3.https://togetter.com/li/1708488より引用のコキンチョウ(体長約12.5〜14㌢)

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⑩-4.https://karapaia.com/archives/52182555.htmlより引用のコキンチョウのヒナ

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   この頃には首なしの「やばい」鳥が登場します。当初は本当に首を切断されても一週間は生き延びたというニワトリを載せようかとしましたが、あまりにも首なしニワトリの写真が衝撃的でしたからやめました。しかしこの⑩-1.の写真のキジオライチョウはインパクトがあると思います。当たり前ですが、どんな生き物でも首があります。しかし、この鳥は繁殖期の⑩-2.の求愛行動では、オスは数百羽集まり集団求愛場のレックを形成します。オスのメスに対し、首を引っ込め、頭がないように見せ、胸を膨らませて尾羽を広げる特徴的な求愛行動が「やばい」です。⑨の項では、ハシボソガラパゴスフィンチというフウキンチョウの仲間が登場しました。この⑩の項ではまたフウキンチョウの仲間の⑩-3.の写真のカラフルな体色のコキンチョウが登場です。カラフルな鳥が「やばい」とは考えにくいけど、なぜなんでしょう。それは⑩-4.の写真に写っているヒナたちの口の中にあります。この口の中の不気味さは、親鳥が暗闇の中でヒナたちの口がどこにあるかを分かる様にするための物ですが、不気味な「やばさ」です。

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