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第1948回 青い鳥と赤い鳥 ⑴

①-1.https://ameblo.jp/9583748263/entry-12704395993.htmlより赤と青の色を強調されたイソヒヨドリ(体長約25㌢)

①-2.https://www.birdfan.net/2017/04/14/51928/より引用のイソヒヨドリ 

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   日本人の色彩感覚は世界的に見ましてもゆうしゆで、イタリア人に続いて世界第二位の色彩感覚らしいです。今回のテーマの青と赤い鳥とネットで検索して見ましたら、てっきり熱帯に生息する原色の鳥たちが現れると思っていましたら、意外や以外に①-2.の写真のイソヒヨドリがたくさん現れました。その画像を検索して見ましたら、順番が前後致しますが、①-1.の青と赤が強調された加工された写真が現れました。私は思いますが、イソヒヨドリが青い鳥とは認められるのですが、赤い鳥とは思えないのです。また日本人の色彩感覚は優秀で、黒にしても真っ黒とか紫紺の黒や緑黒など「黒」にしろ何色にも日本人は表現できるほどの色彩感覚です。青と赤の色彩はどうでしょう。

②-1.https://www.birdfan.net/2020/01/17/76430/より引用のスズメ(体長約15㌢)

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②-2.https://www.advan-group.co.jp/times/nihon_hato_syurui/より引用のドバト(体長約33㌢)

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②-3.https://www.birdfan.net/2018/12/07/66588/より引用のハシブトガラス(体長約56㌢)

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   日本で良く私たちがよく見かける身近な鳥としては「チュン、チュン」の鳴き声で朝を知らせてくれる②-1.の写真のスズメと、公園や駅のロータリーに人から貰える餌をあてにして、人の周りをうろつく②-2.の写真のドバト、また町内会の生ゴミを出す日を、私たち人間が忘れることがあっても、絶対に覚えている②-3.の写真のハシブトガラスなどは、もう随分長い期間を街中で過ごしています。私たち人間と共に共存していると思います。しかしこれらの私たち人間に身近な鳥には青や赤の色をした鳥はそういません。いるとすれば①の項の街中に進出中のイソヒヨドリだけです。

③-1.https://www.birdfan.net/2021/04/09/82086/より引用の青を基盤とした構造色のカワセミ(体長約17㌢)

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③-2.https://www.birdfan.net/2015/10/30/38166/より引用の八色というより多色のヤイロチョウ(体長約18㌢)

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③-2.https://www.birdfan.net/2017/02/17/50140/より引用のカラフルなつがいのオシドリ(左がオス、右がメス雌雄共に体長約45㌢)

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   鳥にとっての色を理解するには、鳥類をはじめ眼がある動物にとって、色とは社会的な信号です。人には人間社会があるように、鳥には鳥の社会があり、そこでは色が利用されています。人の関係も世界の色んな種族を乗り越え、鳥は同種同士だだけでなく、色んな種が出会います。自然環境の中で生き抜いていくためには、各生物は同種の関係だけでなく、様々な他の生物との関係も重要になります。鳥というと赤色や青色といった鮮やかな鳥が頭に浮かぶかもしれませんが、逆に地味な鳥達もたくさんいます。こうした鳥の体色はまさに、様々な生物同士の関係によって生み出されてきたと考えられています。その派手というか目立った存在が③-1.の写真の構造色のカワセミであり③-2.の写真の色んな色彩を持つヤイロチョウ、③-3.の写真は日本では珍しくカラフルなオシドリであったりするわけで、鳥の社会も華やかです。

④-1.https://taptrip.jp/7890/より引用のスミレコンゴウインコ(体長約100㌢)

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④-2.https://ebird.org/species/bugtan2?siteLanguage=jaより引用のソライロフウキンチョウ(体長約16〜18㌢)

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④-3.https://ameblo.jp/autumn-in-new-york825/entry-12621564155.htmlより引用のスミレハラハチドリ(体長約9㌢)

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   原色の鳥は熱帯の乾燥した地域に多いとよく言われますが、どうしてか、青い鳥を探すのには時間がかかりました。まだ日本に生息しています青い鳥を探す方が簡単なようにも思えます。「幸せの青い鳥」と呼ばれるくらいですから、簡単に見つかってはご利益がないのかも知れません。さあ、その中の一羽は鮮やかな青い色をしたブラジルの固有種で、サバンナや湿原、開けた環境の周囲にある乾燥林などに生息致します、ペアもしくは小規模な家族群を形成して生活する④-1.の写真のスミレコンゴウインコです。1㍍ほどの大型インコで、食性は植物食で、主にヤシの果実を食べます。別に果実食は色には関係ないようです。④-2.の写真のソライロフウキンチョウは南アメリカに生息してるフウキンチョウの仲間では中型くらいです。青いと言っても薄い水色です。やはり主食はパパイヤなどの果実食です。④-3.の写真のスミレハラハチドリはパナマに生息していて、喉、胸上部がメタリックなエメラルドグリーン、お腹がバイオレットというよりサファイアブルーといった方がよいです。ハチドリですから花の蜜を主食とします。しかし主食が要因ではないようです。殆どの動物の青色は色素ではなく、散乱や構造色によるものみたいです。色素と散乱や構造色とでは、色の見えるメカニズムが異なります。色素は特定の波長を吸収しないことで、特定の色が見えています。青色の色素ならば、光の三原色の残りの二つ、赤色と緑色の色を吸収し、青色は吸収しないことによって青色に見えているという事です。

⑤-1.https://www.google.co.jp/amp/s/manyamou02.exblog.jp/amp/30583567/より引用のキンショウジョウインコ(体長約43㌢)

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⑤-2.https://torinozukan.net/sp/syoujoukoukanchou.phpより引用のショジョウコウカンチョウ(体長約22〜24㌢)

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⑤-3.https://torinozukan.net/sp/syoujoutoki.phpより引用のショジョウトキ(体長約60㌢)

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   日本以外で赤い鳥を検索していまして、一番多かったのは「猩猩(しょうじょう)」と頭の名前が付く鳥でした。⑤-1.の写真のキンショウジョウインコはオーストラリア東部でもタスマニアを除いた地域に生息しています。オスは頭部から腹部にかけて鮮やかな紅色、メスは腹部以外は緑色をしている。⑤-2.の写真のショウジョウコウカンチョウはアメリカ合衆国の疎林、低木地などに生息します。この鳥はメジャーリーグのセントルイス・カージナルスのカーディナルスは州鳥に当たります。真っ赤な鳥がこのチームのキャラクターです。この鳥を採用致しました一つの理由は、オスは成熟すると共に赤みが増していくことです。また三番目の⑤-3.の写真のショウジョウトキは南アメリカの北部の沿岸部に分布致します。海岸や川岸のマングローブ林に生息し、カエルや魚類、甲殻類などの小動物を捕食します。まだまだ、現在の時点でなぜ赤い鳥が熱帯地域に多いのか、決定的な解明はなされていません。しかし、これらの真っ赤な原色の鳥の名前に「猩猩」と付くのは大酒を食らって酔っ払った人の赤い顔だそうです。


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