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御礼182 増田明美さんに 『ひぐらし日記』 をお渡ししてきました!

増田明美さんといえば、1980年代 マラソン選手として数々の記録をぬりかえ、一躍有名になりましたよね。

現在はマラソンの解説をなさったり、NHKの朝ドラ『ひよっこ』ではナレーションも務めました。

実は、私は増田明美さんと同じ高校の後輩なのです。

7月26日(水)に増田さんが 地元 成田で講演会をなさる、と知ってから、私は行きたくて行きたくてたまらなくなりました。

こんな機会を逃したら、もう一生 増田さんとは会えないかもしれない!とまで思い詰め、猛暑の中 行ってきました、成田国際文化会館。

ここは山口百恵さんはじめ、数多くのスター達がコンサートを開いた場所でもあります。

当日のパンフレットがこちら ↓


早めに行きましたが、あっという間に大ホールは満席となり、増田さんの人気が伺えます。

時間は 2時〜で、司会は増田さん(と私の)母校、成田高校・放送部の男子と女子のお二人が初々しく務めてくれました。

まずはパンフレットに記載されている “社会を明るくする運動” のお話。
成田市長さんからお話があり、千葉県の警察の偉い方々もいらしていました。

保護司の方も数多くいらっしゃっているとのこと。

岸田内閣総理大臣からメッセージも届き、本格的な会なんだなー!と思いました。

この後、増田さんの講演があるので、スポーツ業界の偉い方々の席も設けられておりました。

2時半頃、いよいよ増田さんが登場!
拍手と歓声で会場が盛り上がります。

増田さんは相変わらずの美声で、お話も面白く、笑いあり涙ありの、あっという間の 1時間半。

録音は禁止でしたが、メモをとりながら聞いている人もいました。私もその一人。

増田さんの波瀾万丈な、でもクスリと笑ってしまうお話や、マラソンの仲間達からもらった愛に思わずこちらが泣いてしまったお話など、できることなら、エッセイ漫画にして描かせて頂きたいくらいです。

耳の不自由な方のために終始、舞台で増田さんのお話を手話で伝えて下さっている方がお二人いらっしゃいました。

更にスクリーンにも大きく話が文字で出てきます。これって、パソコンを早打ちできる人が打っているの?それとも自動的にできる機械があるの?そっくりそのままじゃなくて、要約して文字になってるところもあったけれど…

最後に「何か増田さんに質問のある方!」と司会者が募りましたが、会場はシーン。

そこで私は… 子供の頃から奥手のこの私が
「はいっ!!!」と手を挙げました。

私の両隣に座っていた見知らぬ女性も
「えっ?この人、まじ?!」みたいに驚いています。

私は前から 7列目くらいに座っており、増田さんが
「はい、そこの方。どうぞ!」
と私を指して下さり、憧れの増田さんと目が合っています。

私は震える手でマイクを持ち、自分が増田さんの後輩であること、成田高校の在校生・卒業生 全員に毎年3月に郵送されてくる『不動心』という冊子に 3ページの漫画を描かせてもらっている日暮えむという漫画家であることを、震える声で伝えました。

「日暮えむ」と聞いて、市長さんが
「おっ!えむさん、きてたのか?!」みたいな視線を送って下さいました。

さっきまで見ていたスクリーンに
“ 日暮:私は増田さんと同じ成田高校出身で… ” と、私が口から発する言葉が次々と文字になって出てきます。
「いかん!こんなん見てたらますます緊張する!」と思い、目をそらす私。

増田さんのご自宅にも『不動心』は届いているとのこと。ただし、増田さんのご実家(千葉県いすみ市)に届いているので、読んではいらっしゃらないご様子。

増田さんご自身も毎年のように『不動心』に載っています。

ちなみに、増田さんと同じくらいの頻度で『不動心』に載っているハンマー投げ金メダリストの室伏広治さんですが、室伏さんは増田さんにとっては成田高校・陸上部の後輩。
スポーツ庁長官になった今でも、どこで会っても増田さんに深々と頭を下げて挨拶してくれるそうです。

過去の『不動心』に載った私の漫画はこちら ↓




マイクを通して私が
「『不動心』に、今年は校長先生との思い出、その前は葉牡丹祭の思い出などを漫画にして描かせて頂いたのですが、来年は、ぜひ増田さんとの思い出を描きたいと思っているのですが、よろしいでしょうか?」と聞きますと

「もちろんです!」と ご快諾くださいました。

そこで「もし渡せたらいいなー」と思って持って来ていた私の漫画『ひぐらし日記』を受け取ってほしい旨、申し上げました。

私は家を出る前に、たぶん直接は渡せないだろうから、係の人に「これ、増田さんに渡して頂けますか?」とお願してみよう!と思って、自宅で
“ 増田明美さんへ ” と、メッセージのメモも書いてきていたのです。

それが、直接ご本人に渡せるなんて…!夢のようです。

私が「『ひぐらし日記』は成田の歴史もまじえつつ、私の子供の頃のことを描いたエッセイ漫画です。」と説明しますと

増田さんは
「読みます、読みます!いろんなとこで宣伝しちゃう!」とおっしゃって下さいました。

私の質問タイムが終わり、ヘロヘロと着席すると、さっき驚いていた左隣の女性が
「私も成田高校なんです!『不動心』の漫画、毎年楽しみに読んでいます。」と声をかけて下さいました。

更に右隣の女性も
「私も成田高校卒業です!えむさんは何期生?」と聞いてくれましたが、私は自分が何期生なのか分からず、何年生まれなのかを答えました。

続いて別の男性がスポーツの辞め時について質問すると、増田さんはご自身の経験を交えてお答えになっていました。

質問タイムは私とその男性の2人のみで、時間が…ということで終了になってしまいました。

思い切って手を挙げてよかったーー!

増田さんが舞台を去って、緞帳が降りてから、市長さんの所に挨拶に行きました。

市長さんは
「僕は『ひぐらし日記』を中島美嘉さんに差し上げたんだよ!」とおっしゃって下さいました。
いつも応援して下さって、ありがとうございます!市長さん。

「あーーー!来てよかったー」なんて、胸熱で会場を出ると、ロビーに増田さんがいらっしゃるではありませんか!
一言ずつお声掛けしてよい、ということで、列ができています。


係の人が
「写真撮影はいいけれど、増田さんとのツーショットはご遠慮願います!」と言っています。
そこで私がパチリ!と写した写真が上記です。

「こんな機会なんて滅多にない!」と思い、私も列に並ぶことにしました。

私の番が来ると、係の人が
「せっかくだから、ご自身の本を持って一緒に撮影なさったらどうですか?」とおっしゃって下さいました。

「えーーーっ!私だけいいの?」なんて思いましたが、私の後ろに並んでいた女性が親切にも、私のスマホで撮影して下さいました。

その女性は心広く「わー!素敵!!」なんておっしゃっりながら、何枚か撮って下さいました。ありがとう!見知らぬ女の人。

これがその時の写真です ↓

増田さんは身長150cm。 こんな小さな体でマラソンを走り、あんな素晴らしい記録を次々と出しておられたのかと思うと、本当にすごいです。

私は身長 156cm。当日 増田さんはヒールを履いていらっしゃいましたが、スニーカーの私より小さいですよね。

増田さんは
「日暮えむさんね!覚えましたよ。」とおっしゃって、私に両手で握手して下さいました。

学生の頃からずっと憧れていた増田さん。
こんなに気さくで優しくって、ますます大好きになりました。

ロビーにはクーラーがかかっていましたが、当日は猛暑!
増田さんは鼻の頭にいっぱい汗をかきながら、一人一人に笑顔でお話なさっていて、本当に素晴らしい!と思いました。

ちなみに “明美” という名は、1月1日生まれで
“あけましておめでとう” という意味で付けられたお名前だそうです。


私は「もし欲しい人がいれば…」と思って、家に何冊かあった『不動心』を会場に持って行っていたので、
「成田高校じゃないから欲しい!」とおっしゃる人にお配りしました。

駐車場まで来ると「えむさんですか?」と、1人の女性が私に声をかけてくれました。
その女性は目に涙をいっぱいためて
「『ひぐらし日記』読みました。自分の祖母と重ねながら読みました。いろんな生き方があるんだなーと感動しました。まさか今日ここで日暮えむさんと会えるなんて…」とおっしゃいました。

私の描いた漫画がこのかたの御心に届いたんだなーと思うと、なんだか、私まで感動で泣きそうになりました。

今の私がこの女性にしてあげられることと言えば
「成田高校ですか?」と聞くことくらいです。
その女性は「いいえ」とおっしゃるので
「よかったら、これ『不動心』です。どうぞ。私の漫画が載っています。」と申し上げると
「えーーー!いいんですか?」と、その人はますます目にいっぱい涙をためていました。

そして、何度も振り返りながらお辞儀をして、その人は去って行きました。
私も見えなくなるまで手を振りました。

こんな感じで増田明美さんの講演会は素敵な素敵な思い出でいっぱいとなりました。

家に帰ってから

増田さんにも『不動心』渡せばよかったな…
『ひぐらし日記』を渡すことばっかり考えていたけれど…
でも「実家に帰った時、見てみます」っておっしゃっていたもんな。
増田さんのお母さん、体調を崩しているっておっしゃっていたな、大丈夫かな… まめに実家に帰っているのかな…

などと、デートから帰った後、ずっと彼のことを考える女子のように
ずっと増田さんのことを考えていました。

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さて、ここのところ書けていなかった『御礼』ですが、今見たら 5月11日ぶりです。
noteさんから “嬉しいお知らせ” を頂戴しました。

みなさん、いつも私の漫画を読んで下さって、ありがとございます!!
コメントも頂戴し、とても励みになっております。

猛暑日が続きますので、みなさんご自愛くださいね(^^)






「せっかく この世に生まれてきたのだから、1冊でもいいから自分の本を残したい」子供の頃から本好きだった自分の夢をかなえるべく、エッセイ漫画を描いています。よろしくお願い致します。