武田信玄の七分勝ち
武田信玄の一代記といってよい
『甲陽軍鑑』には、次のような言葉がある。
信玄公仰せらるは弓矢の儀、勝負の事、
五分・六分・七分のかちは十分のかちなりと御さだめ成され候。
いおうとしているのは、要するに、合戦の場合、五分・六分・七分の勝ちで十分だということだ。
五分では、引き分けなので、六分勝ち、七分勝ちがいいということになり、
「信玄の七分勝ち」などと、いわれている。
これは、なにごとも、大勝ちすると、
相手を侮ったりして、自分の心に驕りが、でてくる心理を見事についている。
高校サッカーの全国大会などでも、昨日、大勝していたチームが、今日には
ころっと負けるのは、よくあることだ。
このコラムでは、織田信長の賞賛の文章を多く書いてきたが、武田信玄もなかなかのものである。
信玄の家臣の統率の仕方も、現代の人間関係の構築の方法に参考になるものが、多数ある。
武田信玄、非凡の人である。
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