Mei&Me(原題:僕と笠原メイ)
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【詩集を発売しました!】
笠原メイ詩集
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『Midnight Cigarette』を
発売しました!
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詩誌に掲載された5編の詩を収録した、A5サイズ。11ページの手作り冊子です。送料込み500円。BOOTHのみでの販売になります。よろしくお願い申し上げます。
詩集「Midnight Cigarette」の経緯
2024年3月15日 (金)に発売する
詩集「Midnight Cigarette」の
完成するまでの経緯(いきさつ)を書こうと思います
話は2023年5月まで遡る
近所に住んでいる、詩人の浅見恵子さんに
「私が文学フリマに持って行くから
あなたも簡単な冊子作ってみたら?」という
ご提案を頂いて、初めて「本」を意識した
今まで詩の本を作るなんて
すごく大変で、お金が膨大にかかるという
ネガティブ
【詩】愚かな愛の詩人の臆病な詩
誰にでもあるはずさ
大好きな思い出
それは穢れることがない
心の奥にある宝箱のようなものなんだ
死んだ後に思い出がどうなるか
分からないけど
もし天国にいっても
君の顔を忘れたりしないよ
君の声を忘れたりしないよ
もし生まれ変わっても
そこだけアップデートされないといいな
僕の頭を撫でる傷だらけの手が
とても綺麗だったこと
過呼吸で倒れた君の首に
必死に濡れタオルを巻いたこと
浴槽で溶けるチョコレ
【詩】誰もいなくなった町
バレエシューズで瓦礫の上を歩く
天使は鼻歌を口ずさんで
風のようにしなやかに
野花の頭を優しく撫でる
人間のいなくなった町は平和
平和なんて言葉は人間が
言い訳のように勝手に作っただけ
人のいない海は神様だったし
転がる石にも瞬く星にも名前はなかった
国境線は関係ない
差別なんてない世界で
川のせせらぎや、森の葉擦れの歌
それ以外は雑音だった
好きに人参を食べれた
畑を荒らしたなんて怒られなかった
【エッセイ】2023年を振り返って
2023年、の終わりが近づいている
家族とXmasケーキを食べたあと
近所の公園をウォーキングする
耳にさしたイヤホンの中、ジョンの声
湿った枯れ葉を踏みしめながら
息を切らしつつ
2023年を振り返っていたら
あまりにも色々なことがありすぎて
感極まって、少しだけ涙が流れた
とにかくたくさんの人物にお世話になって
新しい一歩が踏み出せたような
充実した一年だった。今回は詩の活動に於いて
(プラ
【詩】モリッシーの詩集を抱いて
讃美歌がラウドスピーカーを揺らすけど
愛について知ってることは少ない
17で命を止めてしまった少女の
残した感情が夜明けにボートを漕ぐ
白い手で水面を撫でてゆく
俺の墓は簡単には暴けない
マリアの涙は酸性雨
何もいいことがなかった時代に
花の手錠をかけて、鍵をなくした
夜の高速道路で尻尾をなびかせて
風が奏でるベートーヴェンを聴いてる
鳩が手紙を運んでくると
青い心臓が夜を燃やしてくれる
妖
【詩】エゴンシーレなふたり
メイフラワーホテルの23階で
きみの細い足首に
星のアンクルを捧ぐよ
滑らかなかかとに
キスをするとき、どんな姿勢だろう
下半身に神様は宿るっていう噂を
ちょっと信じている
浴槽で触れたきみのお腹が
故郷よりも愛おしい
風邪をひいている時のような
掠れた声をレコード盤にして
ジャケットはきみの透明な瞳がいい
それを飾った部屋に観葉植物と猫
英雄になんてなれないから
火傷で爛れた歌を捧ぐよ
傷だらけ
【詩】ジェルソミーナ
ジェルソミーナの白い唇に
男の魚のような瞳が突き刺さる
盲目の花売りは銀色の笛を吹いた
布切れを引きずる太陽の熱
財布の中身を少し気にしながら
気が触れたように踊り狂った夏も
リップクリームを塗り忘れた冬も
転がる車輪には傷一つなかった
二人は見たこともない映画について語り合った
時には台詞を真似して喋るときもあった
それでもジェルソミーナは
戦争だけが怖かった
古道具屋で買った手帳に書き込む
人
【笠原新聞】10/30
①ギャラリー、アートスープにて詩の展示をします!永沢俳里さんとのコラボ作品。
10月27日(金)~11月05日(日)
群馬県前橋駅前のギャラリー、アートスープの、
「思考の海にうかぶことのは」展にて、
永沢俳理さん(絵、写真)笠原メイ(詩)の
コラボ作品を二点、展示して頂いております✨
ユニット名は「ナイーブ・スーパー」
会場:アートスープ 1階メイン展示室
営業時間:12:00〜19: