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東洋医学講座 228

〇四神相応

先人は、春夏秋冬の働きを「青龍」「朱雀」「白虎」「玄武」とも名付けて、これらを〝四神〟と呼称しています。現在でも、相撲の四本柱の青・赤・白・黒の房(ふさ)として残されています。

青房の下がっているの東で、赤房の下がっている方位は南を示します。これらは方位を示す印ですが、実際には大気作用を示すものであります。

春は、酸素性が旺んな青い大気です。

夏は、熱によって酸素が上昇し、太陽が最も大きく、太陽の働きが一番強く、赤外線が一番降り注いでいるので、大気が赤いであります。

秋は、地上の働きが停止し、万物が収斂されて地中の方に働きが内蔵し、天気は徐々に下降を減し、天地の働きが上下に別れて、地上の大気は原気のみとなります。易経の乾とはこの原気のことで、原気の色は白であります。陰陽の気が交わらない原気は、生成の働きが全くない殺滅の働きであります。それが白虎と称されます。虎は〝人を食う〟といわれています。天道の方則にかなわない不義のものを食うというところからきています。

冬は、生命力を秘めた幽玄の黒であります。

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