見出し画像

the who 『Who's Next/Life House Super Deluxe Edition』について

現在、2023年9月14日。
Amazonで注文した"ブツ"は明日届く予定だ。

届いて一通り聴いてから書けばええやん。。。
と自分自身と対話してたのだけれど、我慢出来ずに書こうと思います。
前置きが長くなってしまうかもしれません。
いろいろ思うことがある人いないですかね?
僕だけなのでしょうか?

The Whoファンなら待望のはずのWho's Nextのスーパー・デラックス・エディション。
本来なら2021年、所謂アルバム発表から綺麗に50周年の年に発売される予定だったBOX。
コロナによって諸々延期になり2021年に発売されたのは「The Who Sell Out」のBOXでした。(ラエルのデモ音源などが心残りでしたが良いBOXでした)

ピート・タウンゼントのインスタなどで、ちょいちょい情報を小出しにしつつ、2年遅れでようやく公式アナウンス。
10CD +Blu-ray!
スティーヴン・ウィルソンによるサラウンド・ミックス!
お値段約5万円!!!

「「「やったぜ!!!」」」

「Who's Next」は個人的にも思い入れが深いアルバムなのです。
僕はザ・フーが好きで、そして、いつしかバンドというよりもピート・タウンゼントという人間に惚れ込んでおりました。

そのピート・タウンゼントが生涯こだわっているテーマ「Lifehouse」。

そのタイトルを冠してWho's Nextが帰ってきた。

Twitterや海外の掲示板を見るとお値段5万円ということに引っかかるファンが少なからずいるみたいだ。

個人的には値段は問題無かった。
勿論高いとは思うが。
10枚と言わずもっと多い予想もしてたし、出るとしたら集大成のはず。
何十マンでも払うつもりでいたから。
まさかLife Houseとタイトルにまでつくとは思わなかったが…笑
期待感が高まった。

トラックリストを見てみると〜?


……うーむ🤔



ってならなかったですか?笑
今回はそういう方向性の内容です。笑
好きすぎる故に自分のために、気持ちを整理するためにも書きます。

繰り返し書きますが、明日"ブツ"は届きます。
明日華麗に掌返しする可能性もありますが、現段階の到着1日前の気持ちを記録しておこうと思います。


つらつら書かせていただきます。

既に出来上がっているアルバムに期待しすぎと言われればそうなのかもしれない。
The Whoの初期メンバー、ピートとロジャーの年齢も2人とも80歳近いのだ。
何を望んでも欲張りなだけだ。

どっかのインタビューでロジャーは言っていた。

「Who's Nextの50周年を祝うのに僕たちはいらない」

ぐうの音も出ません……

でも、、、でもロジャーさん!!!

Who's Nextは曰く付きのアルバム。
未完の大作『Lifehouse』の奇跡の完成に一縷の希望を抱いて鬱屈とした現代社会を毎日耐えてるファンもいるんどす!!!

LifehouseじゃなくてLife Houseに

急にまずはコレ。
どのタイミングで書けばいいかわからなかったから、とりあえずまずはコレ。
全然不満点でもなんでもないです。
いちばん最初に"気になった"ところでした。
特に意味はないそうです。
「Lifehouse」というバンドがいるので、それと被らないようにするため?とかなんとかな書き込みも見たような気がします。
これはただLifehouseという字面に見慣れ過ぎてたので、Life Houseは見慣れないよなーっていうだけです。
2000年ごろに出たピートのデモボックスのタイトルは「Lifehouse Chronicles」でした。
なんで変えたのかな。

未発表音源が少ない

これがその1的なやつですね。
って書きながらもこれはしょうがないとも思うし、わかってるんです。
ただ、もう少しうまく、、というか、収録できる曲があったのでは?既発でも収録すべき曲があったのでは?と思ってしまったんですよね。

そもそも、本当の願望はブライアン・ウィルソンの『スマイル』方式でした。
Who's Nextのリマスターやら、アウトテイク、噂されてたサラウンド・ミックス、そして勿論ピートのデモ。
それに加えて、、、と言った感じで現在版に再解釈された『Life House』をピートが新録音。
インスタか何かで

「Life houseにもケリをつけるんだ」

のようなことを発言していたピート。
結果的にはやはり期待を裏切らない男です。

そんなパンピーの期待に沿ったことをやるような人じゃないんです。

だからまぁそれはいいです。
『スマイル』方式は欲張り過ぎました。
このBOXを出してくれたことに感謝しなければいけないんです。

まず個人的に、Who's Nextは置いておいてLife houseの集大成は先ほどもチラッと出ましたが2000年ごろにインターネット限定で発売されたピートのデモ集プラスαのCD6枚組のBOX『Lifehouse Chronicles』以上のモノは無いと思っていました。
2000年頃のピート自身によって考えられた曲順。
それが当時のデモ音源によって再現されているといった内容です。

現在『Lifehouse Chronicles』は絶版。
今回のBOXにはなんなら丸ごとその『クロニクルズ』をぶち込んでも良いのでは?という気もしていました。
細かい内容で言うと、『クロニクルズ』にはピートのライフハウス関連のデモなど意外にも、一応の形として完成されたラジオ劇の音源、オーケストラの劇伴なども収録。

ラジオ劇、オーケストラをオミットすると、CDは3枚以内に収まります。。。

そこで今回のBOXのデモ音源のトラックリストを見てみました。


CD 2: PETE TOWNSHEND'S LIFE HOUSE DEMOS 1970 - 1971 – PART 1
1.Teenage Wasteland (Demo)*
2.Too Much (Demo) *
3.Going Mobile (Demo)*
4.There's A Fortune in Those Hills (Demo)*
5.Love Ain't For Keeping (Demo)*
6.Bargain (Demo)*
7.Greyhound Girl (Demo)*
8.Mary (Alternate Mix) (Demo)**
9.Behind Blue Eyes (Demo)*
10.Time Is Passing (Demo)*
11.Finally, Over (Demo)**
12.Baba O'Riley (Original Demo)**

CD 3: PETE TOWNSHEND'S LIFE HOUSE DEMOS 1970 – 1971 – PART 2
1.Pure And Easy (Home Studio Mix) (Demo)*
2.Getting In Tune (Alternate Mix) (Demo)**
3.Nothing Is Everything (Let's See Action) (Demo)*
4.Won't Get Fooled Again (Demo)*
5.Baba O'Riley (Demo)*
6.Song Is Over (2021 Remix) (Demo)**
7.Pure And Easy (Olympic Studios Mix) (Demo)**
8.Mary (Original Mix) (Demo)*
9.Baba O'Riley (First Editing Demo)**
10.Song Is Over (Original Demo)*


ピート・タウンゼントのデモ音源が特別好きなので、正直煮え切らない気持ちはここに集中していると言ってしまってもいいかもしれないです。

まず、デモ音源に割かれたCDは2枚。
まぁ率直に少ないと思いました。
最低でも3枚。或いは4枚……

Lifehouseは当時ピートしか理解できなかったコンセプト。
そういう意味でもピートの一人宅録デモ音源の意味は大きいです。
バンドの関連の音源も限られています。
過去の『Who's Next』のボーナス・トラックでほぼ出尽くしている状況。

Teenage Wastlandで始まり、Song Is Overで終わる曲順になってはいるが、どうやらストーリーに沿った曲順でもないらしいな、というのがトラックリストを見て初めに思った感想でした。
なんならCD3の途中から別バージョンも出てきている……。

曲順がストーリーに沿わないのはまぁ別にいいやとも思えました。
『Lifehouse Chronicles』でピートは一応の形を示してくれてはいたので。

ただ今回このBOXにはライフハウスのグラフィックノベルなるものが収録されています。
所謂アメコミのような本。
初めて明確にストーリーが示されたわけです。
それに沿って曲を並べてくれても良かったのでは?とも正直なところ思いましたね。

収録曲で見たことのないタイトルはCD2の11曲目「Finally Over」のみ。

他はほぼ『クロニクルズ』収録のリマスター。

「ババ」のインスト版のフルバージョンはブートでは出てましたが待望の公式音源化、「Song Is Over」の2021リミックスが気になるところです。

1970〜1971の音源に絞る必要が果たしてあったのかが疑問でした。
今回のBOXではシングル音源アウトテイクは1972年まで網羅されているからです。
『クロニクルズ』ではアルバム『By Numbers』や『Who Are You』の頃の音源も含まれていましたが、今回のBOXのテンションでいくとするならばその頃の音源はオミットするのが妥当でしょう。

1970〜1972の関連音源の集大成という軸で通してほしかったような気もします。

そうすれば「Put The Money Down」「Relay」「Join Together」などのデモ音源も収録でき、より『Life House』の輪郭を際立たせれたはずなので。

しかし、1972年のそれらの曲群はあくまでもLifehouse第2構想期の曲です。
もしかすると、第1構想期に絞った選曲というテーマなのかもしれない。
そう思いながら曲を見ていくとある曲に目が行きます。

CD2の4曲目「There's A Fortune in Those Hills」です。
この曲はピートのソロアルバム「Who Cames First」の45周年記念版でしれっと初登場した名曲。
個人的にもめちゃくちゃ好きな曲です。
初登場した時、もっと話題になるべきだとも思ってたほど。
聴いたことない方は是非聴いてほしいです。
海外のフーの伝記本にはライフハウス用の曲だったという記述もあったらしいのですが、この限られたスペースでこの曲が収録されているのは意外で、好きな曲でもあったため少し嬉しかったです。
それと同時に、

「なら今回まで未発表にしとけば良かったのに!笑」

という余計なお世話的なことも思ってしまいました。
でも実際本当にそうだと思うんです。

BOX発売が近づくと開封動画なるものがYouTubeに上がってきます
スーパー・デラックス・エディションに於いては恒例の動画でもあります。

ここで映るブックレットに目を凝らして、「There's A Fortune in Those Hills」の解説の箇所で一時停止し、翻訳ソフトで読んでみると。

ざっくりとした内容が、

「ライフハウスとは関係無い曲だったが同じような時期の音源だったので収録した」

いや、軽っ!!!!

なんやそのノリ!
となる笑

ピートのソロ作品の周年版のボーナストラックとはいえ、既出音源を関係無いと言いながら入れる?

BOXのタイトルに「Life House」と冠したテンションと中身のテンションの温度差が気になり出してきました。笑

収録してほしい音源がありました。

Lifehouseのアセテート盤のレプリカが今回レコードのみで発売されてます。

収録曲がこちら。

1. Pure And Easy (Home Studio Mix) (Demo) – Lifehouse Chronicles*
2. Behind Blue Eyes (Demo) – Lifehouse Chronicles*
3. Love Ain't For Keeping (Demo) – Lifehouse Chronicles*
4. Mary (Original Mix) (Demo) – Lifehouse Chronicles*
1. Getting In Tune (Alternate Mix) (Demo)**
2. Going Mobile (Demo) – Lifehouse Chronicles*
3. Too Much (Demo) – Lifehouse Chronicles*
4. Time Is Passing (Demo) – Lifehouse Chronicles*

1. Won't Get Fooled Again (Demo) – Lifehouse Chronicles* (Side E)
2. Song Is Over (Original Demo) – Lifehouse Chronicles (Side E)
1. Baba O'Riley (Original Demo)**

このアセテート盤レプリカはIBC版のアセテートを元にしてますが、Lifehouseのアセテート盤はもう一種類あるのです。

Master Room版のアセテート版にはここに収録されてる曲より1曲曲数が多いのです。

「無法の世界」こと「Won't Get〜」の前に「Classified」という曲があるんです。

いやぁコレにしようぜぇ〜笑

どうせ関係ない曲を入れるなら「Classified」は収録してほしかったです。

なんなら必須の曲だと思ってました。
『クロニクルズ』でも漏れてる理由が逆に気になりますが。。。
「Classified」は『Glastonbury Fayre』という編集盤、ピートのソロシングルのB面にのみ収録された経歴を持つ所謂レア曲です。
既発といえば既発ですが、「There's A Fortune in Those Hills」の選考理由が成立するなら収録してほしかった曲ですねぇ。

『クロニクルズ』に収録されてた「Baba M1」「Baba M2」、そして収録が噂されていた「Ambtion」などなど……

まぁいろいろブーブー書きながら、僕はこのBOXセットをめちゃくちゃ楽しみにしてたんだなぁと再確認出来ました。
真新しさが無いのはもう出尽くしてる以上しょうがないのかもしれないです。
この内容はこの内容でアリな気もしてきました。
期待し過ぎてたのは確かです。

ライブ音源

10枚組のCDの内4枚はライブ音源です。
2公演分の内容で、ヤングウィックのライブとファンからも人気の高いサンフランシスコ公演。
ちょいちょい小出しやらまとまった形やらで出てるライブですが、完全版はどちらも初出です。

もうこれに関しては個人的なレベルなんですが、サンフランシスコは最初から単独で発売してほしかったですね笑

CD10枚組というノルマがあったのならギリギリわかりますが、『Who's Next/Life House』で意味合い的に許容できるのはヤングヴィックのライブだけかなぁ…と。

いや、これがですね、もう単純に『Who's Next』単体表記ならまだ納得できたかもしれないんですよ笑

つまるところ、
「Life House」にケリをつけようとする気概が感じられない!!!笑

なんと最終的には精神論!

まぁでも本当に全体のトラックリスト見ても、初見で1番興味そそったのが「Heaven & Hell」のステレオバージョンであったり、「Naked Eye」の未発表バージョンだったり……
って全然「Life House」関係ないやん!!!笑

となってしまったんですよねぇ。

寧ろ「Life House」には関係無い貴重な音源がまだこんなに残ってるのには驚きでした。
フルで聴くのが楽しみです。

あと、サラウンド・ミックスをスティーヴン・ウィルソンに依頼したのは素晴らしいですね!

以上にしますか…笑

明日届くので笑

一通り聞き通して加筆したいと思います!

掌返しの準備もできてます!

つづき↓

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?