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海外駐在員の不倫事情と、その防止策

語学も覚えて、給料も上がって、キャリアにもプラスな海外駐在員。

なかなか給料が上がらない日本企業にあっては裏ワザ的な存在です。

そんな海外駐在員ですが、単身赴任の場合も多いので、パートナーは不安ですよね。浮気するんじゃないか、不倫してるんじゃないか、現地妻がいるのではないか、と。

そこで今回は現役の海外駐在員である僕が、知られざる駐在員の恋愛事情をご紹介したいと思います。

著者について

有名日本企業の現役中国駐在員。前職を含め海外駐在は3回目(中国→タイ→中国)。独身という安全地帯から駐在員の恋愛事情を観察するのが趣味。

【 悲報 】海外駐在員は浮気(不倫)します。

結論から申し上げると「ほとんどの海外駐在員は浮気・不倫をする。」です。

残念です。

2社、2カ国にわたって自社のみならず、多くの日本人駐在員と交流をしてきました。その経験から得た肌感として、「ほぼ全員」浮気します。

ほぼ全員です。全くクリーンな人もいるにはいますが、「珍しいですねぇ!」という存在です。

「やっぱり男なんてのはそんなもんなのね!」

で終わっても良いのですが、せっかくだからその理由と対策なんかも考察していきたいと思います。

なぜ海外駐在員は不倫をするのか?

「男の下心は永遠だから。」という一言で片付けられなくも無いのですが、日本では不倫しない真面目な人でも海外に来た途端フィーバーしてしまうことも多いのですね。

なぜなのでしょうか。

圧倒的にモテる

日本人駐在員が特に多いアジア圏内ではまだまだ日本人はモテます。

相対的に日本人はまだお金持ちですし、先述の通り、海外駐在員になると給料は2~3倍になったりします。

家賃や光熱水費も会社負担だったりするので、とにかく日本のサラリーマンとは使えるお小遣いのケタが違います。お小遣い3万円だったオジサンが3〜40万円使えるんですから、それはもう有頂天。

ここに現地女性が集まるわけです。カネで女性の心は買えませんが、カネに心を奪われる女性が一定数いるのも事実。

スケベ駐在員と、現地女性の利害が見事に一致するわけです。

また、アジア圏には結構な人数の日本語学習者がいます。

日本人であればどんな人でも基本的には日本語ネイティブなので、たくましく語学を覚えようとする女性にもモテたりします。

日本では「モテないから浮気のしようもない」オジサンも、こちらでは浮気が実現可能な選択肢になってしまうわけです。

生活に支障をきたす

意外と盲点なのですが、日本のオジサンて「一人で生活出来ない」人が結構います。

実家では母親が、そのまま結婚してから奥さんがすべての家事をやってくれていたために、

  • 料理をしたことがない。

  • 洗濯機を回したことがない。

  • そもそも一人で暮らしたことがない。

人って普通に実在します。

ある55歳位のオジサンは、赴任した中国で初めて全自動洗濯機を使いました。

ドバドバ出てくる水を見ているうちに、

「と、止まらなかったらどうしよう・・・」

と思ったらしく、両手にコップを持ってスタンバイしていたそうです。

洗濯機の使い方以前に、コップ2つでなんとかなると思っちゃうほうが問題な気もしますが、一事が万事この調子。仕事以前に生活が出来ないわけです。

そこでオジサンが取ったソリューションが、「彼女を作る」だったわけです。

最初の週末に一緒に買い出しに行った際、もう彼女を連れてきたのには驚愕しました。(出張ベースで来ていたときから知っている子だったそうですが)仕事は遅いが、手は早い。

セフレ兼家政婦兼通訳をゲットしたわけです。

まぁまぁストレスフルである

海外に慣れている人ならいざしらず、特に初めての海外駐在は結構ストレスが掛かります。

生活面はもちろんですが、海外駐在になると、多くの場合で役職が上がります。

僕が初めて20代で中国に駐在したときは、日本ではヒラ社員なのにいきなり課長になって15名程度の部下の上司になりました。

海外拠点の社長クラスでも、日本では課長や部長というのが一般的でしょう。

慣れない海外生活、慣れない職位や仕事、日本の常識が全く通じない環境の中で、多くの人はストレスを蓄積していきます。

ストレスもカネも性欲もあるオジサンの行き着く先が、現地の若い女性というのは、ある意味必然と言えるかもしれません。

日本のサラリーマンは抑圧されている

僕はサラリーマン生活の半分以上は海外駐在員、またそれより長い時間を個人事業主として生きてきました。その僕から見ると、日本のサラリーマンは抑圧されすぎているように見えるんですね。

地獄のような満員電車、意味の無い窮屈なルール、理不尽な上司、安い給料に少ないお小遣い。休日は増えたとはいえ、みんな一斉に休むのでどこに行っても混んでるし高い。

この抑圧状態から海外駐在員になると、

  • モテる

  • 単身赴任

  • エラくなる

  • 通勤は社用車

  • お小遣い数十万円

と環境は激変します。最初のストレス期を乗り切って自分なりのペースが作れると、楽園と言っても良い環境が構築可能です。

事実、海外駐在の辞令を受けたときは「イヤイヤ」来たおじさんたちも、すっかり現地で味をしめ、帰任命令を受けると「イヤイヤ」帰るのもあるあるです。

イヤイヤ帰るどころか、退職して現地で就職しちゃう人も少なからずいるほど。慣れれば快適なのが海外駐在生活なのですね。

実録!海外駐在員の泥沼不倫事例!

駐在員が不倫に走る理由がわかったところで、実例の紹介をしてみたいと思います。まぁ正直これが面白いんですよね。退屈な駐在ライフに刺激的なネタを投下してくれるのが、既婚おじさんたちの「女性関係トラブル」です(笑)

ジップロックおじさん

先述の「洗濯機コップおじさん」ですが、後に「ジップロックおじさん」という呼び名に変わりました。もうお亡くなりになられていますが、なかなか興味深い晩節の汚し方過ごし方だったのでご紹介したいと思います。

お話した通り、最初の週末にはすでに彼女がいるという、華々しいスタートダッシュを切ったO(オー)総経理(中国の社長のこと)

そのまま定年まで中国駐在を勤め上げ、中国がたいそうお気に召したのか中国企業に転職して、60歳以降も中国で働き続けました。

O総経理と、自分の娘より若い彼女はずっと一緒。

奥さんと娘さんが中国に旅行に来たときも、その彼女にガイド兼通訳をさせるという、異次元のクズっぷりを発揮。

少なくとも奥さんには確実にバレていたと思います。

自分の娘を連れて中国にいる夫に会いに行って、「明らかな愛人」によるガイド&通訳による観光旅行。ただでさえ淀んでいる上海の空気が、一層汚く見えたのではないでしょうか。

さて、このO総経理ですが、なんと中国で働いている間にお亡くなりになってしまいました。

勤務していたのは、定年後に見つけた中国の現地企業なのですが、火葬や日本への遺骨の移送などは現地企業では手に負えません。

仕方なく元々駐在員として働いていた僕の前職の会社が手続きをしたそうですが、当然ここに奥さんもやってきます。

中国ではあまり火葬は一般的じゃないらしく、火葬も一苦労だったそうですが、遺骨を飛行機に乗せて持って帰る手続きが大変だったそうです。

まぁある意味死体ですから、簡単に持ち出せても困ってしまいますよね。

膨大かつ、なかなか進まない手続きの中で、奥さんもイライラが募ります。

一進一退を続けるなか、ついにキレた奥さんが言いました。

「もうジップロックに入れて持って帰ります!」

と。奥さんを大事にしないと、死んだ後にもしっぺ返しがあるんですね。

こうして、「ジップロックおじさん」というあだ名が誕生したわけです。本人はすでに亡くなっていましたが。

隠すのが下手すぎる先輩

Tさんという先輩がいました。

とても性格の良い人で僕は好きだったのですが、なんというかこうワキが甘すぎるというか、無頓着な人だったんですね。

結婚して数年の美人の奥さんをおいての中国駐在でしたが、程なく子供もでき、幸せそうな感じでした。

ある日奥さんが中国に遊びに来ました。

当時はまだiPhone 3GSの時代で、ほとんどみんなガラケーだったのですが、ケータイが無いと流石に生活ができません。

そんなわけで、Tさんは「自分が前に使っていたケータイ」をそのまま貸したのですね。メールの記録も全部そのまんまで。

Tさんの中国語力は絶望的に低く、むしろ自習を頑張っていた奥さんのほうが上手だったので全てバレバレです。

当たり前のように全部のメールを見られて大騒ぎ。バカすぎます。

なんとかこの騒動が収まってしばらくした後、また奥さんが中国にやってきました。

先輩が帰宅すると、ただならぬ雰囲気の奥さんが仁王立ちで待っていました。

Tさん「ど、、、どうしたの?(ヤバい・・!)」

奥さん「これ何?」

指さした先にあったのはコンドーム

愚かなことにリュックの一番外側のポケットに入れてあったそうです。チャックが完全にしまっておらず、片付けた拍子にポロッと落ちてきたと。

これにはキレた奥さんは日本に帰ってから家族会議。奥さんの両親がいるなかで吊し上げを食らったTさんは本当に参った様子で、とても気の毒でした。

なお、その後も不倫は継続していました。

駐在員の彼氏、旦那の不倫が心配な方へ

独身おじさんの僕からすると面白おかしいだけの駐在員の恋愛トラブルですが、パートナーの方は心配ですよね。

ですが、根本的に不倫を防ぐ方法はありません。残念です。

これ以上なく不倫をしやすい環境なのが海外駐在であるので、完全に防ぐのは無理でしょう。ですが、確率を下げる方法はあります。

  • 帯同する

  • お金を管理する

帯同する。

今回紹介した事例はすべて「単身赴任」の場合です。海外駐在には単身赴任だけでなく、「家族帯同」という形態があります。

当然ですが、奥さんと一緒に来ている駐在員のほうが「比較的」夜遊びはおとなしいので、帯同を選ぶことで不倫の確率を下げることはできます。

とはいえ最近の赴任先は帯同が不可能な僻地であったり、パートナーのキャリアが完全に断絶されてしまうことから難しい場合も多いようです。

また、不倫目的じゃなくても会社の飲み会で女性がいるお店に行くことも多いので、そういうのが苦手なかたは気分が悪いかもしれません。

お金を管理する

個人的にはこれが一番効果があると思います。

残念ながらあなたのパートナーは男性としての魅力でモテているわけではないので、カネを取り上げれば身動きが取れなくなるでしょう。

日本では厳しいお小遣い制を敷いていた家庭でも、どういうわけか海外駐在になると一気に放任されるのが不思議です。

駐在になると、日本円と現地通貨で給料が支払われますが、この現地通貨が駐在員の不倫資金になるわけです。

いろんな言い訳をつけて、できるだけたくさんの現地通貨を手元に置こうとするわけですが、ここを管理しましょう。

キャッシュフローを把握して、定期的に残高を確認します。

駐在員は光熱水費や食費まで会社負担だったりするので、女遊びをしなければお金はそうは使いません。

ここは実は違う意味でも重要で、駐在員は帰任時に余った現地通貨を日本の銀行に送金します。

とにかくサラリーマンのおじさんたちは「奥さんにバレないカネ」を蓄積するのに必死なので、帰任時に複数の銀行口座に送金を頼まれることがよくあります。

中国の不倫資金の残りは、こっそり日本に送金され、日本の不倫資金に化けるわけです。

数年いれば数百万は軽いので、帰国後も色々楽しめるという算段。

キャッシュフローさえ把握しておけば、「なんでこんなに少ないのよアナタ!」と突っ込むことができるので、二重で安心です(?)

まとめ

今回は、知られざる海外駐在員の恋愛事情についてお伝えしました。

本当はもっと面白い話もあるので、適宜加筆修正をしていきます。

駐在員の不倫を心配するパートナーの皆さまへの数少ない朗報としては、「相対的に日本人がモテなくなって来ている」ことくらいでしょうか。

もう少し日本とアジア各国の所得格差が縮まれば、今のような遊び方はもうできなくなるはずです。

そうなると駐在員のなり手がいなくなっちゃうかもしれませんが・・・

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