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アラフォー無職からの転職活動記

2022年、アラフォーの僕はほぼ無職の状態から転職活動を経験しました。

結果的には無事、というか以前勤めていた会社よりずいぶん大きく、有名な会社に入ることに。

とはいえ、予想以上に苦戦しました。

今回はそんな話。

著者について

  • 新卒カードは使わずに、25歳で就職(ギター弾いてました)

  • 6.5年働いた後独立

  • 個人事業主として9期目まで

  • コロナで撤退してアラフォー転職

  • 現在は有名JTCの中国駐在員

結論:別にアラフォーでも転職できる。

僕が実際に転職できたので、当然結論はこうなります。

僕は2004年大学卒業世代ですが、当時と比べるとずいぶん日本人の仕事の仕方も変わったんだなと思わされました。

変わってないところも多いですが、ゆっくり少しずつ変わっているという感じ。

まず転職がすごく一般化しましたよね。中途入社も多いし、辞めていく人も多い。まだまだですが、少しだけ人材の流動性は高まっているようです。

35歳限界説はもう昔の話

転職することになってまず転職エージェントに登録しますよね。その時にまず聞いたのが、

「アラフォーのおっさんなんですが、就職できますかね?」

というポイント。それに対する回答は、「最近は40くらいなら余り気にされませんよ。」というものでした。会社員をやめて10年近く経っている僕からすると結構驚きでした。

個人事業主はブランク扱いの衝撃

年齢は大丈夫と聞いて安心している僕を突き放したのが、それに続いたこの言葉。

「ただ、個人事業主の期間はブランクと見做されることが多いので、ここがネックになるかもしれません。」

まじかよ。。。コロナで撤退したとはいえ、自分で事業を立ち上げて、会社員の時より多くの収入を得ていたことはプラスだと捉えていただけにショックでした。

今現在サラリーマンに戻って、その目線でみてみると、「確かにそんなやつはJTCでは使いにくそうに見えるよな。」という気もします。JTCってそういうものです。(参考記事:新卒だった僕に贈りたいJTCの不都合な真実

とはいえ個人事業主の立場からすると結構ショッキングだったので、ここでシェアしておきたいと思います。

個人事業主、フリーランスは職歴としてはブランク扱いです。

怖いです。

落ちた会社は80以上。でも応募は超簡単

結果的には大手に入社しましたが、結構落ちました。僕の転職活動の打率は、

書類提出:80以上
書類審査通過:3社。.038
内定:2社。対書類提出数 .025、対書類通過数 .667

でした。書類落ちすぎ。

80以上も応募したというと大変なことの様に思えますが、今は2〜3クリックで応募できるので超簡単です。

受かってもギリギリで断ることができるのは求職者の強みです。バーっと出して、受かってから考えれば良いのです。

僕も2社の内定は同時期に出たので、ギリギリまで待って判断しました。

企業もそれ前提に多分オートで落としてる

簡単に応募できるのは良いことのようで、その実微妙です。人気企業には当然以前よりも大量の応募が来るので、さばくだけでも一苦労です。

で、多分なのですが、学歴や年齢で自動的に落としていると思います。

あまりにも「お祈りメール」が来るのが早すぎるのです。自動でなく、目視で学歴フィルターをかけているのかもしれませんが、僕の職務経歴書に目を通して、適性を考えるというプロセスがなされていないのは明らかでした。

簡単に応募できるも良し悪しですね。

でもやっぱ経験と即戦力性は求められる

結果的に転職活動は成功したわけですが、流石にこの年齢で未経験は厳しいようです。

ある程度は建前かもしれませんが、経験と即戦力性は求められることが多いでしょう。

僕の場合は、会計と、中国駐在経験がマッチして入社しました。というか、ほとんど同じ仕事を1社目の中国工場でやっていたので、マッチ度は高かったのだと思います。

少し話はそれますが、この「駐在経験」というのはなんとも微妙な経験です。全体に対して人数が少ないので、レアスキルとも言えますが、一方で案件自体もレアです。

レアキャラ同士遭遇する確率が少ないのですが、遭遇するとカップリングする確率が高い。

転職活動を初めて数ヶ月で遭遇できたのはラッキーだったのかもしれません。

閑話休題。そういうわけで経験を求められるので、やはりアラフォー転職は自分の経験にできるだけ近いフィールドで戦うのが良いようです。

僕は個人事業主として営業やマーケティング(ていうか全部)もやっていましたので、本当はそっちに行きたかったのですが、見向きもされませんでした。個人事業主はブランク扱いというのは、こういうところからも見て取れます。

僕に経験がなかったらやったと思う方法

じゃあ経験がない場合、あってもそのフィールドに行きたくないから転職活動をする場合もあると思います。最後に僕が未経験だったら採用したであろう戦略を紹介したいと思います。

経理職で会社に潜り込む

僕が財務会計寄りであることもありますが、未経験からちゃんとした会社に入りたいなら経理職が狙い目です。

理由としては、

  • 全ての会社にあるポジションである。

  • どの会社も人手不足。

  • 転職しやすい。

からです。

当たり前ですが経理職はすべての会社に必要です。一人しかいない会社でも社長が経理をこなさないと脱税で捕まります。

一方で経理をやりたがる人はそんなに多くないので、日本全体で不足傾向です。

上記2点の理由から転職しやすいのも狙い目である理由です。商社かメーカーかで大まかな違いはありますが、どの会社も経理の仕事は似通っているので、移動しやすいポータブルスキルなんですね。

一回大きな会社に入ってしまえば、その後の転職の自由度も増すのが魅力です。

具体的にどうするのか

じゃあ未経験の人が経理職で入社するためにはどうするべきなのか。

いきなりは無理ですが、3ステップで行けると考えています。

  1. 日商簿記3級(できれば2級)を取る。

  2. 派遣社員で実務経験をつむ。

  3. 派遣をしながら正社員の求人に応募し続ける。

これは結構行けると思います。日商簿記の3級は、「日本の資格の3級の中では一番難しい」と言われるものです。3級を取れば一通りの基礎知識はつきます。

2級まで取っちゃえば十二分ですが、まぁまぁ難しいらしい(僕は2級の範囲は勉強しましたが、3級しか受けたことがありません。)ので、まずは3級を目指しましょう。

簿記3級を持っていれば多分派遣で経理の仕事は見つかるので、ここで実務経験を積みます。

経理業務は実務経験が重視されるので、それをここでカバー。

半年くらいしたら正社員の求人にバンバン応募すればよいでしょう。

実はこれ、個人事業主時代に「もし自分が引きこもりニートだったら如何に社会復帰するか」というイメージで考えたものです。

それなりに再現性がある気がしています。

経理職で入って合わないと思っても、大きな会社では社内で他の部署からの募集がかかったりします。こうやって別の経験を積んでいくこともあり得るでしょう。

なんの仕事をするにしても会計の知識が役立たないことは無いので、実に手っ取り早いスキルと言えます。英語なんかに比べて習得にかかる時間もずいぶん短いのも魅力。

まとめ


いかがでしたでしょうか。アラフォーで、ましてや無職からの転職なんて余り好き好んでやりたいことではありませんよね。

でも人生思うようにいかないもの。今転職の必要性に迫られている皆さんに本稿が少しでも役立てば幸いです。














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