見出し画像

部活主顧問の勤務時間記録

先日、文科省の教員勤務実態調査の結果が公表されました。超過勤務時間は減少したものの、依然として多い実態が明らかになりました。しかし、それはあくまで平均値です。実は依然として部活顧問の過重負担に苦しんでいる先生もいるかもしれません。ここでは、部活顧問の過重負担に苦しんでいた私の過去の勤務時間記録を紹介します。

当時の分掌

当時の主な業務を以下に挙げます。

  • 授業(3学年分4科目)

  • 学級担任

  • 運動部主顧問(男女兼任)

  • 文化部主顧問

  • 学年会計

  • 時間割担当

  • その他分掌

この中で重かったのが部活動主顧問でした。

一つは、男女とも部活主顧問になっていたからです。同じ競技で男子の部活も女子の部活も見ることになっていました。競技性なのか、毎週末に当たり前のように大会があり、休み無しが当たり前で中学から継続してその競技をしている生徒が多かったです。

二つ目は、私は素人顧問で、高圧的な外部コーチがいたことです。外部コーチは顧問の私が競技力がないことをバカにし、生徒もそれを真似てバカにするような状況でした。ガイドラインなどの話をしても『部活が自由にできなくなる』と守ることを一切せず、定期考査前の部活禁止など学校のルールに反して生徒を勝手に校外へ連れ出して練習させるなど、ルール遵守意識に欠ける問題のある人でした。問題の多い人だったため母校で外部コーチをさせてもらえないほど、その界隈では悪い意味で有名だったようです。

三つ目は、副顧問が非協力的だったことです。副顧問は年配の方が形式的には配置されていましたが『部活は若い人がやるもの』『私は忙しい』とお願いしても副顧問は部活に関して一切何もしませんでした。大会に来ることもありませんでした。管理職も『若い人が怠けてどうする』と叱責してくるような方でした。平日5日と土日の部活を完全に押し付けられた状態になってしまい、全て私が抱え込むことになってしまいました。

4月の時間外勤務時間

4月の勤務記録 時間外勤務は111時間

4月の時間外勤務は約110時間でした。過労死ラインを大幅に超えています。しかし、記録をつけて提出しているものの、管理職は『教員にはよくあること』という態度でした。

土日のどちらかは全て市や高体連専門部による大会が入っていました。また、外部コーチがガイドラインを守らずに練習をするため、休めることなく私も駆り出されてしまっていました。管理職に相談しても『ガイドラインはあるが、生徒がやりたがっているのだからやらないとだめだろう』との返事で、相談しても状況が改善することはありませんでした。

この働き方は持続的か?

持続的ではありませんでした。なぜなら、この年度に私は身体と心がおかしくなって休職したからです。まず、休み無しが続いたことでストレスが溜まりすぎ、自律神経がおかしくなりました。食欲は落ち、身体は常に重く、頭が働かなくなりました。常に心臓がバクバクしていて、疲やすい状態になりました。緊張がほぐれないせいで夜眠れなくなりました。心身ともに壊れていきました。

病気になったらどうなる?

部活顧問により病気になっても、教員の自己責任です。また、顧問の業務による過労死が発生したとしても、上記のニュースのように県教委等は『教員が自主的にやった。我々に責任はない』という態度で決して謝罪などはしません。勝手に部活をやって勝手に病気になって死んだという扱いを教員はされるのです。

まとめ

今現在でも、学校でこのような働き方をしている先生が多くいると思います。特に、新規採用で断れずに部活を押し付けられて、希望しないのに過労死ラインを超えて働いている方は多いことでしょう。このような働き方は、私の例からもわかるように、持続的ではありません。今すぐ止めるべきであるし、トップが止めされるべきでもあります。現状は、病気になって死んでも自己責任です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?