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徒歩旅行10th

三半機関の佐渡歩き旅行10thは畑野〜松ヶ崎の小佐渡横断。無事に帰りました。里山から山岳、谷川から水平線、町から廃村、車生活では目にできない佐渡のいろいろな顔つきを垣間見てとっても充実しました。

1日目、国見平を出発して間もなく、爽やかな立ち姿の並木に出会う。ヤマナラシかな?と思ったらポプラのようです。どちらも葉っぱがひらひらよく揺れて、高木なのにどこか軽やかな雰囲気が好き。
午前中は、地図を見てて気になった野田という地名を訪ねる。小佐渡超えの県道2線、小倉経由の181号と猿八経由の81号は車で通ることがある。でも小倉・猿八境にある野田への道は行ったことがなく、どんな風景なのかな……と惹かれたのです。 昼飯はおにぎりと、カラスノエンドウの味噌汁。

野田へ、の続き。 お墓が点在する集落北西側から登って行った。途中から藪になった山道の先、たどり着いた村には暮らしの気配はなかった。後で聞いたところによるとこの十年で無住になったという。通いで営まれている昔ながらの棚田がとても美しく切ない。村を後に、猿八目指してまた歩く。

年末の積雪で倒れたのかなマツとシデが根こそぎ。午前中に、ごっそり崩れたような先の見えない倒竹地帯の数百mを、くぐるまたぐ伐り開くで突破してきたので、これくらいはへっちゃらよ。
根ごち地面が剥がれた箇所はたくさんあるだろうね。雨のシーズンに土砂崩れが心配。ハザードマップ更新するくらいの危険箇所の情報を集めが必要な気が。
三半機関の佐渡歩き旅行10th、1日目は畑野・国見平9時出発〜猿八17時着。友人宅で泊。

2日目は長女も合流して4人と1匹、猿八からもみじ山公園へ。二人とも荷物を担いで歩けるようになったのだなぁ。友人に近道を案内してもらい猿八を抜けてく。山奥の溜め池のほとり、コゴミの森を行く。
県道81号を登りつめると経塚山〜女神山をつなぐ林道との四辻。七年前の徒歩旅行1stで昼ごはんここで食べたなぁ、あんときゃまだリヤカーにキッズ載せてたなぁ…と軽く邂逅しつつの左折で女神山方面へ。さぁて、歩けるような道なのかな〜?
(この猿八〜外山を隔てる峠には呼び名は無いのでしょうか?)

飯待ちの人と犬。UNOしたり腹減ってゴネたり。2日目昼飯。春草の味噌汁とおにぎり。ワカメ・切り干し大根に、道々摘んだカンゾウとかワラビとかタラの芽とか。
二輪草まだ咲いてる〜。女神山までは歩きやすかった。新緑と花々、山菜…こんなハイキングがしたかったのよって感じ。車だとゴロタ石があったり、倒木があったり、ちょっと通りづらいところ在り。バイク1台だけすれ違った。HONDAのシルクロード!
表土の下は白っぽい。転がってる石は流紋岩っぽいのが多い。
おやつ待ちの犬と人。女神山を過ぎればあとは下り道、もうひと頑張り。

3日間の最高峰 女神山の頂上を超えると急な下り坂に。これって登山じゃないの〜!おそげ〜! 片手は危ないからパンラさんはリュックにしまいなさい!ってゆうのにちっともゆうこと聞かない。 せっかくなので男神山山頂も登って、今夜の野営地はもうすぐ。
男神山から多田の町と松ヶ崎小学校、海向こうに角田と弥彦山。草木が手入れされていい眺め〜。山道下りて30分で紅葉山公園到着!17時(猿八8:30発)、キャンプ仲間と合流。背中の重荷を降ろしてほっこりティータイムはクロモジ生若葉のお茶。寝る前に明朝のパンこねこね。

3日目、最終日。うまいこと発酵したパン焼いて食べて出発。山から里へ町へ海へ…とおりたらゴールだよ〜。今日もパンラさんと一緒に頑張るよ〜。
今日は時間に余裕があるから昼休みはゆっくりして、ドライカレー作る。

風情ある多田の町を抜け、海岸線を1kmあまりを歩き、祭りで賑わう松ヶ崎にゴール!紅葉山9時半発〜15時15分着。3日間無事でよかった。距離約38km、高低差約600m、その中にいろんな風景、季節がぎゅっと、キラキラと織り込まれていました。いい旅だった〜。

普段からなじみのエリア畑野と松ヶ崎を徒歩で結ぶだけで、見たことのない世界が体感できました。徒歩旅行の醍醐味ですね。日常を一歩踏み込めば冒険がある佐渡は深い!
旅の動機は「車生活で見えない佐渡を見たい」からなのだけど、「車では行けないけどリヤカーなら行ける」って道はそんなにはなく、リヤカー無しの方が自由度は高い。子達を積む必要もなくなったし。 今回はリヤカーでは行けないところをあちこち見れたのがよかった。リヤカー旅も楽しいけれど。

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