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夢日記①

ファミリーレストランのアルバイトを学生の頃やっていたが、その頃に戻っている。しかし、当然だが、その夢の中での自分の意識は現在の今の自分で、過去に戻っているというよりは、二度目の人生として、現在に至る未来までの記憶を持ったまま、アルバイト、おそらく、初日の出勤日という設定のようだった。実物の自分が働いていたレストランの内装とは全く違う内装の店内に夢の中の自分はいるが、それが現実に昔自分が働いていたレストランであるということは夢の中でははっきりとした事実になっている。

そこで気が付くのは、昔バイト先で仲が良かった友人のTの姿がないことだった。
そして、夢の中の自分はそのとき唐突にこう思った。
「Tもおれと一緒で、二度目の人生を繰り返している」
つまり、自分は二度目の人生も、一度目と同じレストランをバイト先に選んだが、Tが今ここにいないということは、Tは一度目とは違う、別のバイト先(あるいは、もっとダイナミックに別の人生)を選んだ。ということが、単なるTの不在という事実によって、夢の中の自分は悟ったのだ。

(というより、それがその夢のフォルムを決定づけるエモーションのようなものが形を変えた姿だった)

そして夢の中の自分は、せっかくの二度目の人生にも関わらず、一度目と同じバイト先を選んでいることに対して急に恥ずかしいような気持ちになってきて、もっと別のことをしようという気持ちになり、そのレストランのバイトを辞めることを考える。しかし、当時好きだった女の子とかにもう一度会っておきたいという気持ちも出てきて、後ろ髪を引かれるような気持ちが過ったところまでを覚えている。


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