24 コニー・フランシス ☆ 夢のデイト

【MY FAVORITE SONGS 24(私は音楽でできている)】

 母方に、7つ年上の従姉がいました。高校を出て、デパートの売り場で働いていましたが、なかなかの美人で次々に男の人から声がかかるので、伯父が心配していました。東京のテレビに数日間カバーガールで出るために上京したことをきっかけに、在京の遠縁の親戚と見合い結婚しました。19歳でした。

 本当はアートの世界に進みたかったのではないかと思います。油絵は素敵でしたし、小物を作ったり、楽しいイラストを描いたりしていました。でも、(裕福な家庭だったので)そういうことが趣味としては認められても、それ以上のことにチャレンジさせてもらえる情況ではなかったと思います。そういう家だったし、時代でした。

 なぜかそのお姉ちゃんに可愛がれて、私が小学生の時(お姉ちゃんは高校生)には、よく映画や展覧会に連れて行ってもらいました。アートには触れたいけど、そういう友達はいないし、私が相手だと伯父さんからの許可が出やすかったのかもしれません。一番憶えているのは福岡県文化会館(現県立美術館)の「ロダン展」に行ったことです。私は小5でしたから、とても背伸びしていたと思います。

 そのお姉ちゃんの部屋で、よくかかっていたレコードが、コニー・フランシスの「夢のデイト」(日本語バージョン)です。10代の恋に恋する女の子だったんだろうなと思います。

 後に聞きたくなってベストアルバムを買ったら、英語バージョンだったのでちょっぴりガッカリしましたが、何回も聞いているうちに、それはそれでいいと思うようになりました。

 その後お姉ちゃんは、子どものPTA活動から全国の役員まで引き受けてあちこち飛び回るようになりました。そのかたわら、手の器用さとセンスを活かして、人形や小物、アクセサリーなどを次々にたくさん作って、いろいろな人にプレゼントしていました。彼女なりのアート活動だったのかもしれません。

応援よろしくお願い致します。