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映画感想:キャメラを止めるな!

古今東西、パクり映画は

クッソおもんない


と相場が決まっている。

百人が百人みて「パクりじゃん」と感じるレベルの清々しいパクり映画ができる背景には「怖いもの見たさで見る一定の層がいるからボチボチ儲かる」かららしいが、本noteはそれが主題ではないので置いといて

まずはこれを見てほしい。

前情報ゼロでパッと見た場合

「”カメラを止めるな!”の鬼パクりやん」


と思うだろう。

しかしよく見てほしい。

まさかのリメイクなのだ。


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キャメラを止めるな!

『キャメラを止めるな!』(キャメラをとめるな!、原題: Coupez!、英題: Final Cut)は、2022年のフランスのゾンビ映画。主演はロマン・デュリスとベレニス・ベジョ。2017年に日本で制作された『カメラを止めるな!』を、ミシェル・アザナヴィシウス監督がフランスでリメイクした作品である。オリジナル版でプロデューサー役を演じた竹原芳子も、本作にマダム・マツダ役にて出演している。

まずこれを読んでいるあなたは「カメラを止めるな!」を観ただろうか。

低予算・無名新人監督・新人俳優と、面白いとは対極にある要素がマシマシなインディーズ映画がめちゃくちゃおもしれーぞ!とSNSを中心に話題になり、全国公開へと拡大、国内外の映画賞を受賞、「カメ止め」ブームを巻き起こした作品だ。

カメ止めはとにかく脚本が素晴らしい。
低予算であることが弱みになっていないのだから。

そんな映画を…リメイク???

しかも予算は400万ユーロときた(約5億6000万円)。カメ止めは300万円だったので約187倍である。

とはいえこの金額は、映画製作の費用としてみると低予算らしい。映画ってお金かかるんですね…

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リメイクなら観る必要あんの?

めちゃくちゃある。

っていうかこの作品は、”リメイクでありリメイクではない”

フランス人監督のレミーのもとに、日本で大ヒットした映画のリメイクをカメラ1台でワンカット撮影し、生放送するよう依頼が届く。

という物語になっているのだ。

そして無理難題を強いるプロデューサー役は、カメ止めに出演した”竹原芳子”さんである。

旧名・どんぐりさん

かなーり忠実に、ほぼほぼ原作の通りに物語は進んでいくが

「日本で大ヒットした映画のリメイク作品を撮る」という物語のリメイク映画なのだ。訳わかんないよね?

この2重構造の時点で面白い、99%原作と同じように物語は進行するがそれ故にこの2重構造が成立してギャグセンが高くなっているように感じる。

あとなんやかんや映像と音楽がいい。

やっぱ予算が段違いだな、と随所で感じられる。

なんやかんやカメ止めは、2018年に話題になった作品。うろ覚えの部分がボチボチあるのも含めて面白かった。あと、カメ止めを観ていなくてもこの「キャメ止め」は楽しめます。

舞台がフランスということで微妙に空気感は異なるが、映像や音楽の面からほぼ上位互換といっていいかもしれない。

「なんかカメ止めみてえなよくわからん作品あるなぁ~スルーしよ」


ってなってた方はぜひ!!

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