【ボイトレの意外な落とし穴】ボイトレしているのに発声の仕方が分からない
はい、ボイストレーナーのヒガタカユキです。
だいぶ更新が滞っていましたが、これから更新出来るように時間作ります!笑
さて今回はボイトレをして以前より歌は上手くなったけど「歌っていると喉が苦しくなってくる」「いつまでも経っても高いキーの曲が歌えない」など歌唱中体感的にきつくなって来る方に読んでほしい内容となっています。
結論から言いますと、ボイトレ不足かもしれません!
これを言っちゃうと「えー、まだ努力が足りないの〜」とガッカリしてしまうかもしれませんが、私の言うボイトレは皆さんが思っているボイトレとは認識が違うかもしれません。
前回の記事『ボイトレの意外な落とし穴③~ボイトレしているのに思いどおりに歌えない~』でも触れましたが、ボイトレには大きく分けて2つのトレーニングがあります。
1つは声の筋力トレーニングの「ボイストレーニング」、もう1つが声の影響力トレーニングの「ヴォーカルトレーニング」になります。
皆さんの中にはYouTubeでボイトレしている方も多いと思うので、YouTubeのボイトレ動画を系統で分けると以下のようになります。
■ボイストレーニング系動画
・ミックスボイスの出し方系
・腹式呼吸のやり方系
・通る声の出し方系
・滑舌練習系
など
■ヴォーカルトレーニング系動画
・~の歌い方系
・ピッチや音感トレーニング系
・リズムの取り方系
・ビブラートの出し方系
など
他にもいろいろありますが、ボイトレ系の動画はこのように大きく分ける事ができます。
そして、これらの系統に分けた上で現在自分はどのようなトレーニングが必要なのか?
これをまず理解することが大切です。
今回のように「歌っていると喉が苦しくなってくる」「いつまでも経っても高いキーの曲が歌えない」など歌唱中体感的にきつくなって来る方はボイストレーニング、つまり発声に必要な筋力が足りていない可能性があります。
実体験の話になりますが、私の友人A氏の話です。
A氏は声優志望の方で養成所に通いながらボイトレ教室にも通っている熱心な方です。
ある日A氏から「発声の仕方が分からない」と相談されました。
話を聞くとA氏他のボイトレ教室に通っているのですが、そこでは「この部分は優しく歌った方が良い」「この部分はしゃくらず真っ直ぐ歌う」など歌い方メインのレッスンをしていたそうです。
実際に歌を見てみたら、確かに昔に比べて表現力が付いて聴きやすい歌になっていました。
ただ高音になると歌うのが苦しそうになっており、本人も苦しいそうです。
彼の場合呼吸がしっかり出来ていなかったのが原因でした。
呼吸が安定していない為、高音に必要な呼気が足りず声帯操作に負担がかかっていたんですね。
その為呼吸の仕方と仕組み、トレーニングやストレッチをレクチャーしたら体感的に分かったようで、しばらく経ち現状を聴いてみたら歌うのがだいぶラクになってきたと喜んでいました。
このように歌い方だけ練習していても、根本的に歌唱に必要な筋力が足りないと思い通りに歌うのは難しくなります。
ボイストレーニングとヴォーカルトレーニング、これら2つ視点から歌の練習に取り組むのが大事になります。
貴重な時間を使い、記事を読んで頂きありがとうございました。
皆さんのボイトレの参考になれば幸いです。
それでは、また!
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