もう無理だ、って ずっと思ってる。
透明な色の空を渡っている。彼女の島から私の島までは1時間とすこしで辿り着く。時間線を越えるので、来る時はまるで15分足らずで移動したような時間表記になる。とても近い。とても似ていて兄弟姉妹のような「外国」で、私は彼女といううつくしいフィルターを介して見るその国のことがとても好きだ。実に近代的なその国の人に向かって「彼女」と呼びかけると穿った見方をされるかもしれない、私は全性愛者だけど彼女は恋愛相手ではなく、けれど唯一無二の親友で、彼女を前にしてしか言語化できないことが本当に