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  • The Key Questions 編集後記

    The Key Questionsの記事を書いた後の感想をまとめます。

最近の記事

2024年6月1日政治・時事ニュース 本当ならばものすごく大きな改革なのですが……

岸田総理が公明党・維新と相次いで会談を行い政治資金規正法について相手方の要望を「飲む」ことを表明しました。これまで官房機密費・政策活動費ともに車の中で「これ取っときなさい」というような使い方をしてきたと見られていますから、維新が主張するように領収書の保存を義務付けるようになっただけで大きな進展と言えるんですよね。 ただ自民党はこれまで政策活動費の公開については極めて後ろ向きでしたから(仮に維新の期待が正しいとすれば)岸田総理は週末にかけて幹部たちを説得しなければならないこと

    • 2024年5月31日の政治・時事ニュース テレビ朝日でトランプ氏の「重罪」が勘違いされている件について

      本日は国内3本と国際1本の記事を書きました。書いている途中にトランプ氏が刑事事件で有罪判決を受けたという報道がありました。ここに「重罪」という言葉が出てくるのですが、どうも日本では勘違いされているようですね。 アメリカには「軽微な犯罪」と「収監を伴うような重大な犯罪(felony)」という区別があります。つまり犯罪の機械的な区分けなんですよね。ちなみになぜ口止めが重罪になるかというと「政治資金の選挙目的でない利用=寄付者を騙した」ことになり民主主義への挑戦と見做されるからで

      • 2024年5月30日 「お金は想いをのせる」は伝わらないかもと思いました

        さて、今日のテーマは「お金を粗末に扱う自民党には未来はない」というものなのですが「伝わらないだろうなあ」と思いながら書いています。 記事の趣旨は「お金を粗末に扱う自民党には未来はないだろう」というものです。なぜならば本来「お金は想いをのせるもの」だから。ただこれが伝わらないだろうなあと思いました。いや「想いって何よ?」ってみんな思うのではないでしょうか。 今回の記事は自民党の事務方を2019年まで務めた方のインタビューをもとに書きました。党の幹部が車の中で突然100万円の

        • 2024年5月29日 財に埋もれる - 「運命」について考えた日

          本日のテーマはお金があるのに困窮してゆく日本というものでした。枝野幸男さんが枕になっているので政策批判の体裁になっているのですが、実は下敷きは四柱推命です。つまり占いなんですね。 四柱推命では貧乏をいくつかに分けます。このうちの「埋財」について書いています。日本は「そもそも入ってこない」状態ではないのですが、何らかの理由でうまく使いこなせていないわけです。 そもそも入ってこない。 使いすぎる。 本人が弱すぎて財をうまく使いこなせない。(財に埋もれている) 財はあるが

        2024年6月1日政治・時事ニュース 本当ならばものすごく大きな改革なのですが……

        • 2024年5月31日の政治・時事ニュース テレビ朝日でトランプ氏の「重罪」が勘違いされている件について

        • 2024年5月30日 「お金は想いをのせる」は伝わらないかもと思いました

        • 2024年5月29日 財に埋もれる - 「運命」について考えた日

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        • The Key Questions 編集後記
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          2024年5月28日 目の前の戦争 部屋の中の象について書くことも大事な仕事なのかも

          目の前で大きな戦争が起きているのですが誰もそれについて語りたがりません。アメリカや国連がこれを戦争と認めていないからです。こうした状態でこれは戦争なんだと訴え続けることこそが今の世の中では重要なのかもしれません。 ガザ地区の衝突が激化しておりついにエジプト側で死者が出ました。エジプトが最も恐れているのはイスラエルがゲートを解放し難民をエジプト側に押し出すことなのでエジプトは温厚にこれを収めるのではないかと思いますが、事態は改善の兆しを見せていません。 国連の機関は西岸も実

          2024年5月28日 目の前の戦争 部屋の中の象について書くことも大事な仕事なのかも

          2024年5月27日 自民党の利権誘導がなくなると日本は「藩」に戻る

          国際ニュースに特に大きな進展がなかったため「なんだ静岡県知事選挙くらいしかないのか」と思いました。が、調べてみると意外と面白かったです。静岡県はご存知の通り、遠江・駿河・伊豆の3国が合同してできている県なのですが選挙結果がこの「国」ごとにくっきりと分かれています。キーマンになっているのはスズキ自動車の鈴木修さん(現在は相談役をされているそうですが)でこの人が支援する候補者が浜松市で勝つことになっています。現在国会議員は自民党所属ですがかつて郵政造反で無所属だった経緯があります

          2024年5月27日 自民党の利権誘導がなくなると日本は「藩」に戻る

          2024年5月26日の政治時事ニュース 小池百合子さんのヒロイン願望とポピュリズム

          今日はケニアとアメリカの同盟という外交課題を書きました。アメリカ合衆国の安全保障政策はかなり大きな転換点を迎えていますが日本人がこれに気がつくのはトランプ氏が大統領になるか台湾海峡などで有事が起こり実際に自衛隊が動員された時でしょう。その時までは「これまで通りで大丈夫なのだ」という夢を見ているのがいいのではないかと思います。どっちみち次をどうするかという議論はできませんから現状を知っても不安になるだけ。 もう1本くらい書けそうだったので何か書いてみようと思い小池百合子さんに

          2024年5月26日の政治時事ニュース 小池百合子さんのヒロイン願望とポピュリズム

          2024年5月25日の政治時事ニュース とりあえず選挙をやってもらったら今の問題は全てはっきりするのに……

          先日記事を書いたあとで散歩にでかけました。あれこれ考えていて「とりあえず今選挙をやってもらえたら問題は全てはっきりするのになあ」と思いました。問題が解決するわけではなく「問題がはっきりする」わけですね。 なぜそう思ったかというと、今の政治状況の動機って全部選挙なので、選挙が終われば問題がなくなるんです。すると本来話し合わなければならない問題を話し合わなければならなくなる。 状況は国際政治対応と経済(どちらも大切)の2つがあるのですが国際政治は落としました。こちらはおそらく

          2024年5月25日の政治時事ニュース とりあえず選挙をやってもらったら今の問題は全てはっきりするのに……

          2024年5月24日の政治・時事ニュース 与野党どっちを選んでも全て崩壊するんじゃないか?

          政治と金の問題の対応を見ていると「企業依存に陥っている自民党」の次が見つけられていないんだろうなという気がします。野党はそんな次が見つけられない与党批判に依存する形となっている上にやはり次が見つけられていないわけですから、1つが崩壊すると全て崩壊してしまう。そういえば宏池会も清和会の次が見つけられなかったからこそ今の体たらくがあるんだろうなあと思いました。 で、なんでそうなったのかというのが疑問だったわけですが、どうやら日本経済ではデフレから脱却できていないセクターと既にイ

          2024年5月24日の政治・時事ニュース 与野党どっちを選んでも全て崩壊するんじゃないか?

          2024年5月23日 イギリスと日本の議会政治を比べたらその違いに情けなくなってきた……

          タイトルは岸田総理を批判していますが実質的には立憲民主党の辻元清美さんのあさましい国会での質問を批判する内容となっております。国会中継を見たのですが何をいったら相手が困るかだけを夢中で追いかけるような感じになっていたので見ていて辛くなってしまいました。 でなぜそんなふうに感じたかというと事前にイギリスの政治状況を見ていたからなんですね。いぎりすもまあ褒められた感じではないんですがそれでもなんとか議会政治の品位を保とうとする気概は感じられます。スナク首相はおそらく下野すること

          2024年5月23日 イギリスと日本の議会政治を比べたらその違いに情けなくなってきた……

          2024年5月22日政治時事ニュース 日本の場合は政権のオワコン化の方がキツい

          自民党・岸田政権が崩壊に近づいていると言う記事を2つ書きました。アメリカ政治をよく見ていることもあり「国民がデモなんかをやって政権を倒すのが怖いんだ」などと思っていたのですが、どうやら日本の場合は国民にスルーされるようになる「オワコン化」の方が怖いみたいですね。 ICCの逮捕状請求が波紋を広げています。バイデン政権はかなり追い込まれているようです。国内にもパレスチナ支持の人たちがかなりいるのではないかとQuoraでは指摘する声がありました。であればバイデン政権はここはスルー

          2024年5月22日政治時事ニュース 日本の場合は政権のオワコン化の方がキツい

          2024年5月21日の政治・時事ニュース 政治と金の問題に興味がなくなってきてしまいました

          編集後記的に書いているこのNOTEで「興味がなくなってきた」などといっても「ああそうなの」ということにしかならないとは思うんですが、政治と金の問題について興味がなくなってきました。第一の理由は国際政治が忙しすぎることです。イスラエル情勢が緊迫していてイランでは大統領が亡くなりコンゴ(民主共和国)ではクーデター騒ぎが起きています。一方で国内政治に目を向けると政治と金の話しかやってないんですよね。 でQuoraではついにこの問題を扱わないという暴挙に出たのですが、ブログの方では

          2024年5月21日の政治・時事ニュース 政治と金の問題に興味がなくなってきてしまいました

          2024年5月20日の政治時事ニュースまとめ なぜ日本人は出産を忌み嫌うようになったのだろう?

          上川陽子外務大臣の失言について調べました。「え、ポイントはそこではないのでは?」と言われそうな気がするのですが、無痛分娩という方法もある中で政治家が「出産は苦しいものに決まっている」と主張するのはなぜなんだろうと思いました。 少子化対策と銘打ってさまざまな対策が講じられていますが、今回の議論を見ると「出産は苦しいものに決まっている」という思い込みがあり、だからこそ「それを女に押し付けるな」という議論になっている気がします。 だったらその障壁を取り除くのが政治ってものだと思

          2024年5月20日の政治時事ニュースまとめ なぜ日本人は出産を忌み嫌うようになったのだろう?

          2024年5月19日の政治時事ニュース 石丸伸二氏の都知事選参入が波紋

          石丸伸二安芸高田市長が都知事選に参入し波紋が広がっています。ネットでは彼の合理的でアサーティブな姿勢に共感が集まっているようですが、都議会議員たちは反発しているようですね。自民党は独自候補を見送って小池さんに乗ろうとしているようですが当事者の小池さんがまだ態度を決めていません。国政復帰を狙っているのかあるいはどの枠組みなら次も勝てるのかを見極めているのかなどはわかりません。 個人的には石丸さんは泡沫候補なのではと考えているのですが、銀行のアナリスト出身ということなので都政を

          2024年5月19日の政治時事ニュース 石丸伸二氏の都知事選参入が波紋

          2024年5月18日 政治・時事ニュースまとめ ついに議論さえ起こせなくなった日本の政治言論

          つばさの党から逮捕者が出ました。ブログには入れ込んだんですが今回の件では次のような議論が抽出できます。 つばさの党(のような人たち)を規制すべき 規制は事前に明確な基準を提示すべき 内容は行動に限るべき 過激な言論は取り締まるべき 規制は警察が行うべき 内容は行動に限るべき 言論も取り締まるべき そもそも規制すべきではない もちろん正解はないのでみんなで話し合って妥協点を見出すのが政治であり民主主義です。で、これが決まってから「法律改正」という手段の話が出て

          2024年5月18日 政治・時事ニュースまとめ ついに議論さえ起こせなくなった日本の政治言論

          2024年5月17日の政治・時事ニュース 国際政治はダイナミックだが日本人は政治に飽きている?

          ニュース自体は盛りだくさんです。ですが日本の政治だけを見ると極端な意欲の低下を感じます。これが政治の側だけであればまだいいのですが、おそらく国民の側も意欲が低下しています。国際政治はこれまでの枠組みが崩れつつありモニターしがいがある展開となっているのですが、日本人はもう政治には興味を持っていないかもしれないですね。 オランダでは連立交渉がまとまっていません。極右が入らないと政権ができない議会構成なのですが誰も極右とは組みたくなったわけですね。結局極右を入れて政権を組むことに

          2024年5月17日の政治・時事ニュース 国際政治はダイナミックだが日本人は政治に飽きている?