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大学教員に関するおすすめ本の紹介

最近、スキマ時間に、大学教員に関する本をいくつか読んでいました。今回のnoteでは、その中でも印象に残った「3点」をご紹介します。

① 大学教授こそこそ日記

文系の学部に所属する大学教授の、匿名「多井学先生」による日記です。S短大で4年、T国立大で5年、KG 大で24年(現在勤務中)のキャリアを持つ方で、大学教員生活を送る中での、教員同士のやり取りであったり、学生への付き合い方など、生々しいほどのやり取りが繰り広げられます。私は理系の大学教員ですが、理系でも参考になる部分が多く、とても楽しく読むことができました。

② 大学教授が、「研究だけ」していると思ったら、大間違いだ! 「不人気学科教授」奮闘記

東京大学工学部で助教、助教授、千葉大学工学部で教授を歴任した、斎藤恭一先生による本です。こちらは実名での奮闘記であり、理系(工学部)でのいろいろな苦労や、ダジャレ等を駆使した授業について語られています。実は、私の出身研究室とも縁の深い先生で、実際に斎藤先生の授業を受けたこともあります。①の本と合わせて読むと、文系・理系の大学教員の違いが明確にわかり、こちらもとても楽しく読むことができました。「理系こそ英語、文系こそ理科」は至言です。

③ 大学教授という仕事 増補新版

東京大学工学部で長く教授を歴任され、現在、明治大学・特任教授である杉原厚吉先生による本です。増補新版で追加されたように、東京大学(国立)と明治大学(私立)の違いについても述べられておられ、大変興味深い一冊でした。特に、大学教員は自由度が高い職業であるために、業績が出なくなってしまう恐れがあります。そこで、大きい研究テーマ(挑戦的なテーマ)と小さい研究テーマ(やれば結果が出るテーマ)を同時並行に進めるという部分は、私の考えと共鳴する部分でもありました。

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