ベーコンエッグとベイクドウインナー
彼女は、その前の晩
「明日の朝、キミの作ったベーコンエッグと、
二本のウインナーが食べたい。」
そんなことを言った。
僕は、お安い御用だと、冷蔵庫を確認した
うん、たぶん大丈夫。
「パンは必要?」
「ううん、要らない、たぶん食べきれないよ。」
彼女のやせ細った姿を見て
その言葉に納得した。
翌日の朝
彼女はそのメニューを堪能した。
「たぶん、今日はもう、食べられないなぁ・・。」
そして、
「美味しい・・」
そう言った。
そして、僕は彼女を乗せ、緩和病棟へと向かった。
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