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家系図の作成、子供に家族の系譜を継承する

時代を遡る旅の始まり
文化6年、西暦1809年。江戸時代、徳川家斉の時代まで遡る私たちの家系の物語。この年は、日本の戸籍制度がまだ始まる前の時代で、後の明治5年に確立される「壬申戸籍」へと続く歴史の一片である。

戸籍の変遷と課題
日本では、古来から国民登録制度が存在し、その形は時代と共に変わってきた。現在は、平成22年に改正された戸籍法により、戸籍の保管期間は150年とされているが、以前は50年や80年という短い期間しか保管されなかったため、多くの古い戸籍は失われてしまった。

家系調査の旅
ちょうど西暦2000年、私は20歳の時、かつて祖父母が存命中に集めた家族の情報や写真を集めていた。しかし、4世代を超える情報については、辿り着けなかった。社会のデジタル化が進む一方で、デジタル化されていない過去のアーカイブは失われていっている。この貴重な情報を次世代へと残すため、戸籍を基にした先祖の詳細な調査を行うことに決めた。私の興味と息子のRoyのために、彼がいつか自分のルーツを知りたいと思う日のために、これらの情報を残す必要があると感じた。なぜなら、いずれ私がアメリカで経験したように、自分の祖先や系譜をよく知る海外の人と触れ合うなかで、日韓のダブルであるRoyも、いずれそのように自らの祖先について知りたいという欲求が生まれるであろうと考えたからである。

調査の成果
祖父母を起点とした二宮家と他の3家系を中心に、専門家の協力を得て、約3ヶ月間の調査を行った。調査は戸籍調査の専門家である行政書士の先生に協力を仰ぎ、行われた。その結果、214年、およそ8世代に渡る約200名の祖先を特定することができた。

家族の歴史と現在
知る限り、父方の家族は徳島の片田舎の村で代々大家族として生活していた。彼らは金融(高利貸し)、農業、屋根ふき、人力車(タクシー)の事業を営んでいた。母方は長崎出身で、由緒正しい家柄であり、特に祖母は徳島で名高い武家だった。

家系図のデジタル化
この週末、私は家系図に更なる情報と写真を追加し、電子記録として保存する作業に取り組む。この作業を通じて、自分のルーツと向き合うことは、時間を持て余している人にこそおすすめしたい活動だと感じている。家族の歴史を知ることは、自分自身を知る旅なのだから。

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