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フィールド調査日記@えびの 3日目

いよいよ今日から本格的なMT調査です。前日から機材を準備し、意気揚々と出発しましたが、初っぱなからハプニングです。

まずは、電位電極用の穴を掘って、塩とベントナイトと水で穴周辺の接地抵抗を低くします。そこに特殊な非分極電極をおいて、土を被せて埋めます。これで電極の設置の半分は完了です。次に、測定装置が置かれた本部から電極まで、ケーブルを張ります。このケーブル張りが大変で、久住の調査では動物にズタズタに噛み千切られました。

ここまではまだ順調でした。しかし、本格測定の前の予備テストでトラブルが発生しました。何度か予備テストを繰り返しましたが、期待通りのデータがとれませんでした。結局は、暑さ対策用に購入したファン付き作業着が原因のようでした。ファンを止めた後は、期待通りのデータが取れて、測定スタートです。

今回は二種類の試作機を持って来ているので、次はもう一種類の試作機の予備調査です。しかし、そこには大きな落とし穴が待っていました。パソコンと試作機の通信は無線モジュールを使うのですが、その親機がどこを探してもないのです。車に積んだ箱を隅々まで探しても出てきません。「最初からこれとは・・・トホホ」とは思いません。調査にトラブルはつきものです。特に最初の測点では、往々にしてトラブルが漏れなく付いてきます。

結局、ホテルに戻って無線モジュールの親機を見つけ出しました。その後は順調・・・ではなく、今度は記録媒体のトラブルです。焦って操作したせいか、データを書き込んだ記録メディアの一部が読めなくなりました。たまたま、予備(バックアップ)を持ってきていたので、そこから記録媒体だけ取り出して流用しました。これで、最初の測点の設定が終了しました。

時間は午後二時の少し前、二測点目に移動です。次の測点は、急傾斜の場所にあり、移動がなかなか大変でしたが、学生さんたちの頑張りで、大きなトラブルなしで調査を終えました。結局、予定していた3測点のうち2測点しかできませんでした。しかし、初日にしては上出来です。

明日は今日よりも天気が良さそうで、暑さが心配ですが、老体に鞭打って頑張りたいと思います。

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