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私史上最高売上、売れるブランドに必要なTTS

新ブランド88HachiHachiをローンチしました


じゃん、思いっきり最新のニュース。

車好きが作る、車好きのためのブランド。

88HachiHachi(エイティエイト ハチハチ)
という新ブランドをローンチしました。

プロデュースしているのは、Youtubeで
モータージャーナリストとして活動する

「五味やすたか」さん。

メインデザイナーは、「junhashimoto」の橋本さん

色気のあるシュッとしたおじさんたちに
不動の人気を誇るあのジュンハシです。

 
ここ数年、なぜだか橋本さんと
公私ともによく時間をともにしています。

今から5年前、私がjunhashimotoの
ディレクションに参加したのがきっかけ。

 当時は週5で橋本さんと昼メシ食べて、いまは、ブラジリアン柔術のカルペディエムで同門の仲。

仕事の話をするよりも、柔術の話をしている方が長い(笑)

ニッチYoutubeの強さ


さて、話は五味さんとのブランドに戻します。

五味さんはYoutubeで、車を専門に扱うチャンネルで40万人以上のチャンネル登録者数を持ちます。

 あるジャンルに絞って40万人以上というのは本当に偉業だと思います。

例えば、ただ今人気絶好調との話をよく耳にするサプリメントの「VALX」さん。

筋トレ業界では、今99%以上の人が知っているのではないかと思うのが、Youtube チャンネルの「筋トレ大学」。

筋肉博士こと「山本義徳」先生と
VALXさんが共に作っているチャンネルです。

これがチャンネル登録数50万人超え。

筋トレで50万人超え、車の紹介で40万人超え。

ニッチゾーンでこれは本当にすごい。

しかも五味さんのチャンネルは、車紹介の動画にありがちなミニスカのおねーちゃんがでてこない。

車に興味がある男性なら、Youtubeでミニスカのおねーちゃんのサムネを必ず一度はクリックしたことがあるはず。

そんなミニスカばかりの車動画の中、絶対領域(ニーハイブーツとミニスカの間)をみせるサムネを作らない。

ストイックにおじさんが車と向き合う動画で勝負し続けている。

それで40万人超えなんです。

これってほんとにすごいと思います。

短日の売上、私史上最高

これまで3人で何度か打ち合わせを重ねて、ようやく満足のいくサンプルが上がりました。

その様子もYoutubeで公開されています。


そして、いよいよ予約販売が開始されました。
まずは、五味さんのプレミア会員さんへ向けて発表し、翌日、一般の予約販売へ。

結果は、私史上最高の売上・・・。

そもそも私の過去の実績がしょぼい可能性もあるけれど、

これまで「LOSVEGA」というスニーカーを1日で@30,000 x 200足。


レディスストリートブランドではデニムを2日で250本。

インフルエンサーとSOMETHINGさんとのコラボのサロペは2週間で 500着。

などの実績を作ってきました。

しかし、今回はその実績をはるかに凌ぐ結果になりました。

【二日間で売上1600万円】

しかも、クルーネックとフーディの2型のみ・・・。

永年ファッションブランドに関わってきて、これはとんでもないパラダイムシフトが起こった瞬間でした。

たった2型のモデルでなぜ、そんな結果になったのか。

今日は、2日で1600万円を売り上げた
全てをここで書いていきます。

これは、単にこの2型がヒットしただけでなく、これからの時代、ヒットするブランドにも直結する話です。

新時代のブランド作りに必要な要素はこれです。

TTS


今回大きなポイントになったのが、

T+T ✗ S(ティー+ティー ✗ エス)

です。

TTSとは、
トラスト+トラスト+ストーリー

TTS

※念の為、これ私が作った言葉なので、ググっても出てきませんw

今回大きな結果につながった理由は
「TTS」にあると分析しています。

ひとつめの「T(トラスト)」は、

「インフルエンサーの認知的信用」

誰の信用に基づいて商品やサービスを認知したか。
今回で言うところのストーリーテラーはもちろん五味さんです。

これまで五味さんがYoutubeで語り、質問に答え培ってきた信用。

車の知識では国内屈指のナレッジを持ち、番組ではミニスカのひとつもなく、真摯に車に向き合ってきました。

これが、本物の車好きからとてつもない信用を集め続けていました。

だから、車好きは五味さんの情報であれば
車の情報じゃなくても信用をしてくれています。

誰が何を言っているか。

誰によって認知するかにより、
お客さんの感情面も大きく変わります。

誰からアプローチするかで情緒的な
印象は大きく変わります。

最初に感情が動かなければ、商品を
記憶してもらうことはできません。

後ほど、どうやってさらに感情にアプローチ
していくのかも書いていきます。

次の「T(トラスト)」は

「製品の機能(スペック)的信用」

機能(スペック)と書いてしまうと、
その生地がどれだけいいのかとか、
日本製だから、的な

話になりがちですが、

そこよりも、その製品の周辺にあるコンテクストにこそ真のスペックがあると踏んでいます。

例えば、junhashimotoブランドを着たことなくてもなんとなくぼやっと聞いたことがあったり、

雑誌やテレビ、オフラインでは伊勢丹や表参道ヒルズでちらっとでも見たことがあったり、

深い理解がなかったとしても、ぼんやりと高級なイメージを想起させていることが大事。

もちろん生地やデザインの機能面に特徴を持たせて、製品の価値を高めることも大事です。

それ以上に、どれくらいその筋で権威性があったり、
歴史があったり、実績があったり。

その製品の背景を伝えることが大事です。

トラスト(信用)とトラスト(信用)をつなぐ接着剤

「ホンマさん、ということは、有名人に名の知れた高機能商品を持ってきたらバカ売れですね!」

じつは、ここに大きな落とし穴があるのです。

「有名人」が「高性能商品」を売る。

こんな簡単な公式なら、広告費をバンバン出せる大手が楽勝で勝ち続けています。

肝心なのはこれ。

「TとTをつなげる、ストーリー」


「認知してもらう人」と「高品質のモノ」があったとしても、それをつなげるストーリーがないとダメなのです。

このブランドの馴れ初めについて、五味さんは動画で何度かこう話しています。

「雑誌LEONのゴルフコンペで知り合った二人が意気投合して、新しいブランドを作り始めた」

ずっとファッションブランドをやりたかったけど、
ただのグッズはイヤ、

納得のいくものをワガママ言えるデザイナーさんに聞いてもらいたかった

車好きのため、カッコいい車から降りてきて
服がイマイチじゃイヤじゃないですか」

LEONとゴルフコンペ。

どうですか、これだけですでに高級な匂いが
プンプンしてくるじゃないですか(笑)

おじさん二人がプレー中に話が盛り上がり、
車好きのための服を車好きが作る。

人気のモータージャーナリストと有名ファッションデザイナーをつなぐのがこのストーリー。

「インフルエンサーの認知的信用」
「製品のスペック的信用」

どちらがあっても、ここにファンが惹きつけられる、
納得する、へ〜、となるストーリーが必要になります。

ストーリーがトラストとトラストをつなぐ接着剤として機能し、はれてファンを引きつけることができるのです。

 認知だけ&製品機能だけ

認知だけあって、グッズ的なロゴ入り
商品だけを販売することもできましたが、

ブランドとして確立していきたいのであれば、それはリピーターを作るという視点では難しくなります。

インフルエンサー人気だけで購入された商品が、
お客さんの手元に届いて数週間経つ。

そこでお客さんを納得させれるだけの、商品単体の魅力や機能がなければなりません。

インフルエンサーの影響力だけの商品では単価も上げづらいので、やはり製品自体の説得力も必須です。

また言わずもがな、製品が機能的で、コスパがあっても認知されていなければ、ブランドとして成り立ちません。

いいものを作ってるけど、バズが起こらない。
というものには、適切なインフルエンサーが必要になります。

ただ、フォロワーが多ければいい、みんなが知ってる存在であればいいというわけでなく。

その製品とマッチしたストーリーを持つインフルエンサーが必要になります。

ストーリーで浸透率をあげる

テレビや雑誌などのマス広告と比べて、SNS時代の認知拡大には「TTS」がなければ伝わりません。

いくら機能的な製品に有名人を起用して広告をうったとしても、ストーリーがなければ、ただ見込み客の意識の表面をなでただけに過ぎず、

感情を動かせなければ、そんな認知は見たことの記憶ごと海馬の底の底に落ちていってしまいます。

すなわち、視界を一瞬奪っただけのなにかでしかありません。

マス広告時代では、これでも競合の商品数も
今よりも少なかったこともあり、

広告費をたくさんかけ、何度もたくさん見せることでどんどん見込み客の意識と無意識に商品のイメージを刷り込ませる事ができました。

しかし、SNS時代ではセグメントも超細分化され、
競合も世界中の商品と戦うことにもなり、

広告費を莫大にかけても、そもそも広告に接地する場所も時間も極端に減ったので、旧時代のような効果は望めなくなりました。

だからこそ、ストーリーを使ってお客さんの感情と記憶に残さなければなりません。

お客さんの感情と記憶にどう訴えるのか、インフルエンサーに熱量がなければそれは到底伝わりません。

熱量の作り方については、前回書いたとおりバッチリきめてカッコつけるのでも、いいとこだけ見せるのでもありません。

・素を見せているか
・誰かのために行動しているか
・情熱があるか
・リスクを取っているか
・しつこいか

が大事になります。
詳しくはこちらで。

 88Hachi Hachiの可能性

T(人的トラスト)とT(製品的トラスト)が必要になり、
そこをストーリーでつなぐことでバズを起こし、

売れるブランドになる。

「88HachiHachi」はまだまだ予約販売を終えたばかりです。

こんなにエラそうに書いていますが、今後どのように市場に知られていくかは未知数です。

ただ、とんでもないポテンシャルがあることだけはビンビンに感じています。

また、新たな実験をしてはこのnoteに書いていきますね。

今回の記事がタメになったよー、という人は「スキ」しておいてくださいね。

それではまた。

ホンマヒデ

#五味やすたか #アパレル


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