予算委員会

大好物の国会予算委員会から一席。

2023/11/29参院予算委員会
共産党山添氏の質問

「単一の組織で世界で最も多くの温室効果ガスを排出しているのは誰か、御存知でしょうか?」

米軍だとのこと。

「軍隊の温室効果ガス排出量、これは地球全体の5.5%を占めるという見積もりがあります。米軍の活動だけでも、スイスやニュージーランドの一か国分を越えます。アメリカの軍用機から排出されるCO2は、乗用車600万台分と言います。軍隊は気候危機対策の大穴。COP28でも、総理から政策こ提言を。」

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いい質問。

COP28でもG7でもG20でも、なんでもいい。日本の総理大臣(現在は岸田文雄)は、アメリカに、そして先進国に、政策提言をすれば良い。

「温室効果ガスダメ!SDGs!環境保護!でも軍備だけ別物だよ❤️」

だなんて、この「世界の壮大なボーイズクラブにだけ通用する戯言」が大手を振って蔓延る欺瞞を、少しずつでも、変えていきたいものです。SDGsだなんて、本当に絵に描いた餅、Senti chi parla?!でしかない。

さて、先ほどの山添氏の質問に、もちろん、総理大臣も環境大臣も何も答えていないのは言を俟たない。この、「答えない」という態度を、どうにか律することはできないものか。

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今回のつぶやきは、盛大なマスターベーションである。たまには、自分で自分を讃えようではないか。

2000年ころ、日記を書き始めた頃、あれは9.11以前。国際・国内関わらず、政治というものに対する自分の気持ちを、恐る恐る紙の日記だけに書き溜めていた。
右でも左でもなく漂い続ける私の小さな声なんて誰も拾わないし、私もどこにも発信していなかったし、仲間も作らなかった。何しろ私は私自身を信じていなかった。

若い頃の私が恐れていたことが、今、次々と現実となって目の前に現れる。

デフレも
非正規雇用の問題も
少子化も
年金問題
移民難民問題も。

昔の私、もっと自信持って発言しても良かったよ。と、過去の自分を愛しんであげたい。

過去の私の憂は、今現在の自己肯定感に繋がっているが、
正直いえば、私の予想は当たってほしくはなかった。

日本の産業は衰退して、国際力は低下し、社会不安は拡大し、治安の良さは失われる。ノーベル賞も少なくなっていくだろう。

だなんて、暗い予想しかしないんだもの。当たって欲しくないよね。

昔の私は、とことんネガティブな自分を、未来の自分が笑い飛ばしてほしいとさえ思っていた。

あなた、悪い方に捉えすぎよ。そんなに悪くなることないわ、歴史は反動の繰り返しよ。

と。

でも、悲しいかな、生まれてこの方、ネガティブ思考の連続の私の、「そうなってほしくはないな〜」と思いながら綴った愚痴三昧は、ほぼ、的中している。

自慢である。

さらに自慢は続く。

2001年の日記にこう書いた。イラク侵攻の前である。

日本はこんなに、アメリカだけに頼っていて大丈夫かいな?

ほいきた。

いやまぁ、もちろん私だけが言っていた訳ではないが、でも、日本社会の中では、アメリカに対しての反応はそれほど目立つものではなかったと思っているが、どうだろう。

🔸

中曽根総理時代、日本は世界の経済を席巻していたらしい。日本型経営というものが注目されていたし、バッシングされる程度には、他国への脅威となっていたと伝え聞く。
(すぐに、ジャパンナッシングに成り果ててしまったが。)

あの当時、イケイケだったと伝え聞く。1945年、アメリカはじめ連合国にコテンパンにやられた時に青少年だった人たちは、1980年代中頃、40〜60代。少なからず、「アメリカめ、白人め、ざまあみろ」的な、復讐心からくるある意味「いい気分」だったに違いない(個人の想像です)。

いやほんと、さすがにその時のことは分からなくて想像だけで口にしているが、そんなにっくきアメリカが、こちらにヘコヘコしてる(ように見える)から、いい気になってホイホイお金をばら撒く。

何度も言うが、アルゼンチンの小童に、「日本は小学校にいる、お金持ちのいじめられっ子みたい」と言われたことを今も覚えているが、私も不本意ながら、うなづかざるを得なかった。

私の目に映る日本政府は、お金の力でしか拠り所のない、どこまでも哀れな黄色人種の姿であった。

金の切れ目が縁の切れ目。驕る平家は久しからず。盛者必衰の理をあらわす。ひとへに風の前の塵に同じ。
全ての道はローマに通じていた古代ローマ帝国も、日の没するところなしと讃えられた大英帝国も、スレイマン1世期のオスマン帝国も無敵艦隊を誇るフェリペ2世も、人類史上最も法治国家であったと思われるヴェネツィア共和国も、覇権国はいつかは滅びる。

日本も、栄華は続かないだろうなと予想していたが、その下落幅は私の予想を超えていた。GDPが中国に抜かれるのも予想より早かった。

ということで、体力のある時、中曽根総理時代付近に、やっておかねばならないことが、たくさんあったはずなのだ。

社会保障の構築。
教育、文化への予算。
災害対策。
インフラの恒久的な維持方法。
外交。

お金のある時にこそ、いや、ある時にしか、成し得ない。
ヘラヘラ笑顔で何年後かに朽ち果てるハコモノばかりを作り、お金を無為にばら撒くだけなら、猿でもできるのだ。猿よ失礼。

また別の日記に書いた。リーマンショック前である。

日本はここで、世界史上成し得た国がない、大規模な「人権擁護政策」に舵を切って、先進国としての成熟した力を見せるしか、今後生き残る術はないのではないか、と。

産業衰退、お金もなくなる、論文も減る、国際競争力も低下する、そうなれば後がない。
無いなら、生み出せば良い。
それは、「人権を重んじる成熟した国家」という建前でも良い、そんな印象付けである。
そのようなことをもって、他国への説得力とする、これはどうだ?

我ながらいいセン行ってると、今、思う。

ま、誰も聞いてないわな。口外してないし。

障害者、子ども、貧困層、難民、マイノリティ、女性…様々な、社会構造的な弱者の声を聞き、社会構造を少しずつ変化させる。

この路線は、金正恩あたりには全くウケないだろうが、イギリス、カナダあたりは、眉を上げるくらいはしそうである。

西欧もなし得ない「人権先進国」として立つことは、外交の、カードの一つに、なりはしないか。これからだって、遅くはない。

またしても脱線したが、そう、外交も、お金の、つまり力のある時に、やっておかねばならないのだ。アメリカに首根っこ掴まれて、イージスアショアだかオスプレイだかを法外な値段で購入してる場合ではない。
お金だけではない。地位協定の見直しなどもしなくてはならなかった。米軍が犯罪を日本国内で犯しても治外法権で揉み消されたり、東京上空の制空権を握られ、トランプもバイデンも横田基地から日本に入るだなんて、植民地さながらである。
日本は、独立国家として歩むよりも、マイルドな植民地であることを、選択し続けている。
私もその恩恵を浴び続けていたので、全て誤りだったと言うつもりはない。アフリカアジア各国の独立後の茨の道を思えば、消極的にならざるを得ない気持ちだって、分からないでもない。

しかし、まがりなりにも、経済大国となった過去があり、その力は、かなり大きかったはずである(知らないけれど)。アフリカ諸国の独立とは違う形で、歩めたはずだ。
アメリカの核の傘下にいる限り、国家としての哲学は持ちようもない。唯一の被爆国として核廃絶と謳いながら核兵器禁止条約には混じれない。そんなチグハグな軸足がブレる政治は、結局、長い目で見れば国力を損なっているのだろう。
アメリカと、対等に渡り合えるような、成熟国家を目指したかったものである。

百歩譲って、アメリカが永遠にパクスアメリカーナとして羽ばたいているならば、まぁ分かる。
しかし、前述通り、覇権国はいつか没落するのが世の常であり、アメリカも例に漏れず、最早、世界の警察の地位を降りている。折しも、キッシンジャーが死亡したニュースが、これを書いている時に目に入ってきた。ベトナム、ラオス、チリ、イラク、数々の行為は、警察どころかアメリカはジェノサイド国家ですらあることが、次第に明らかになってきた。

2003年、イラク侵攻の時の日記には、

アメリカがやることが、すべて正しいのだと考えるのは、非常に危険ではないだろうか

と書いていた。

そういえば、1964年に勲一等旭日大綬章を授与された、カーチスルメイ。この人は東京大空襲や原爆投下を指揮したと言われているが、時の佐藤栄作内閣が決断したと言われている。私には想像しかできないが、敗戦から20年、広島の人たちや、東京で空襲にあった人たちが、まだまだ傷が癒えたか癒えないか分からないくらいの年月しか経っていない時に、この行為が果たしてどう映ったのか、考え続けている。
これにより、佐藤栄作と愉快な仲間たちは多大なる恩恵を受けただろう。愉快な人たちの中には小泉純一郎の系譜ももちろんいる。しかし日本の市民たちは、日米地位協定による不平等(?)な時代を暮らさざるを得ない日々が続く。

🔸

G7でも国連でもCOP28でも、なんの存在感もなく、壁の花の我が首相よ。なぜ輪の中に入れないか、分かるだろうか?
ボーイズクラブの中にいれば、周りが黙っててもチヤホヤしてくれるから、日本人は内輪で盛り上がれるが、いざボーイズクラブの外、大洋に漕ぎ出せば、誰も振り向いてなぞくれぬ。

昔ニューヨークで「東大卒です」とドヤ顔で自己紹介した友人が、相手のニューヨーカーに「で?」と軽くいなされたのは、悪いけどちょい笑ってしまった。厳密には大学名ではなく、専攻や得意分野を聞きたかったらしく、別に東大卒をバカにしたわけではない。ただ、自己紹介として、会社名や大学名から名乗るのは悪手だということだ。

日本の男性は、なぜそんなに肩書きに拘るのかといえば、ボーイズクラブ内でしか輝けないからである。

有象無象の日本の権力者たちは長きにわたり、日本の富を着服し、内輪で回して来た。そして、私服を肥やすに飽き足らず、外国の要人を買収し、それが国のためになるならまだしも、自分の株を上げたり身内を逃したりすることばかりを目的に、国の外へと資金を流し続けているように見える。それがもう、立ちいかなくなる時が来つつある、いや、時すでに遅しか。

お金は有限なのだから、効果的に使わねば。個人の私欲に塗れては、倫理なんてあったものではない。対米追従は時間をかけて方向転換すべきだった。機を逸してしまった今、もう戻れない。日本は西欧と違う道を歩めたはずなのに、本当に戦犯たちを許せない。

ちなみに、戦犯とは一人ではない。良くも悪くも、日本の権力者は、悪を為すのですら、小物であるから、ずくがない。悪事を成すが、誰も責任を取らない。ヒトラーやスターリンと言った強烈なアイコンは日本の土壌には生まれにくい。

少なくとも、小泉純一郎は戦犯の一人である。
そして中曽根康弘。この御仁も、戦犯の一人である。忘れられない。思いやり予算だってさ。臍で茶を沸かすとはこのこと。ここから対米追従まっしぐらで、日本の将来がある意味定まってしまった。
これほどの悪事を成した御仁が、国葬だなんて。へそが茶を沸かしすぎではないか。

これを書いている途中で、驚くべき発信が首相官邸からやってくる。

イスラエルのヘルツォグ大統領と会談を行い、ハマス等によるテロ攻撃を非難する旨述べ、犠牲者のご遺族に哀悼の意を表しました。人質の解放、支援物資のガザへの搬入増大等の前向きな動きが積み重ねられ、事態の早期沈静化に繋げることが重要である旨述べ、緊密に意思疎通していくことで一致しました。

日本の総理大臣は、ガバナンスセンスがないのか、アメリカに脅されているのか、頭が悪いのか。

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