西日暮里茶々子

30代女。精神分析(フロイト)専門。教員を経て心理士に。事なかれ主義。多趣味です。アニ…

西日暮里茶々子

30代女。精神分析(フロイト)専門。教員を経て心理士に。事なかれ主義。多趣味です。アニメ、ラジオ、料理、裁縫、ヨガ(丹田呼吸法)、家庭菜園。週末に湧水をくみに行くのが楽しみです。文章の筋トレのためにnoteはじめました。結論ではなく文脈を楽しめる世の中になればいいなと思ってます。

最近の記事

〈毒親〉の呪いから解放されたら

〈毒親〉とは、支配したり傷つけたりネグレクトしたりして、子どもが大人になってからも負の影響を与え続ける親のことを言う。私もまあまあな毒親に育てられた。それを聞いたら、きっと母は「どこか毒親だ、私なんてもっとひどい育てられ方をした!」と怒ると思う。ここに毒親の呪いの全てが詰まっている。 毒親は〈自分基準〉で考え、子どもを「分かろうとしない」。毒親に育てられた子どもは〈親基準〉で親を「分かろう」と顔色をうかがい疲弊する。子どもが辛いとき「私の方が辛い」と言ってしまう、子どもに寄

    • ミシンをかける時、あなたがそばにいてくれる気がする

      前回、6歳の長女のエプロンが窮屈になってきたお話をしました。 やっとユザワヤで生地で可愛いらしい生地を買って、深夜に4時間かけて完成! 長女のエプロンはスナップボタンで、次女は着脱しやすいようにマジックテープをつけています。100均のスナップボタンは力がなくても手でつけられて、おまけに再利用もできるからおすすめ。 もうひとつ、便利グッズは「仮止めクリップ」。まち針が好きではない私はこれを大量に持っています。裁縫用じゃなくても、自分が使いやすい小さめのクリップを探すといい

      • 心の距離を守るーさまざまなケースで励まさない勇気をもつ

        ここ最近下っ腹が出ている。米と肉も食べていないのに、どんどん太るのは歳のせいか。何かの病気か、ストレスか。ダイエットとは言えないまでも、会食が続いたら食べる量を減らすなど体型を維持しているのだが、私はそれを他人に知られることに強い抵抗がある。「体重」よりも「体重を気にしていること」を悟られないように徹底している。 「カラダ」は私のものなのに、「カラダ」について他人に干渉されたり暴露されたりするのは、パーソナルスペースの侵害にあたる。ボディタッチはもちろん、歩く道を通せんぼす

        • わたくし海辺のバンクシー

          路上に絵を描くのが趣味なんですが。 最近描いたものはこちら。 ゆっくり描きたいけれど、6歳2歳と遊びながらなのでなかなか難しい。早朝に1人で描こうかと思ったけど、それはかなり怪しいオバさんだ。 絵を素早くそれなりにうまく描けても何の得にもならないなあとしょんぼりもする。でも、よく考えたら絵を習いもしないで絵で大学に合格して、美術の教員免許もあって、こんなお得なことはないよなあ。才能を授けてくださった神様に感謝しよう。でも、やっぱりちゃんと習ってたら、もっと上手くなってた

        〈毒親〉の呪いから解放されたら

          手作りはあたたかい

          このまえ「わんだふるぷりきゅあ」のキュアリリアンをイメージした移動ポケットを作ったのだが、 「推しキャラ」シリーズでいけば他にも作れるなと思い、「ひろがるスカイプリキュア」のキュアバタフライ風の移動ポケットも作ってみた。 内側は綿素材で普通の移動ポケットになっている。前回は裏地以外をサテンにしたら、マジックテープがこすれて生地が傷んでしまったのだ。 サテンの扱いにも慣れてきた。裁断するときは面倒でも型紙を作って当てながらカットしたほうが歪みが少ないことも分かった。次はセ

          手作りはあたたかい

          用事のない日の雨はいい

          本日は雨。けっこうな、ざあざあ降り。 雨のなか仕事に行くのはだるいし、約束があっても嘘をついて断りたくなる。それに比べてどんどん荒れる空を窓越しに傍観するのは、ある種娯楽とも言える。高揚する喜びはないけれど、気持ちが安らぐ。バタバタバタバタっと、屋根に雨が吹き付ける音のリズムは胎内に回帰したような心地よさがある。物語の外側につまみ出されたようだ。ああ、もう戦う必要はないのか。 でも今日は雨のなか、レインコートも着ずに、傘一本で外を歩いている。濡れてはいけない用事があるわけ

          用事のない日の雨はいい

          神経症パンケーキ

          娘の朝ごはんに、毎日同じパンケーキを焼く。 小さな小さなパンケーキ。名付けて神経症パンケーキ。 時々写真に撮って並べるのも面白い。 パンケーキはお玉を使うと小さく焼けないので、ボウルからフライパンへ直接垂らしている。パンケーキ特有の喉につまる感じが苦手なので、色々試した結果、水分を多めにして、レモン汁を絞って加えるレシピに行き着いた。忙しい朝はホットケーキミックスを使うことが多い。余計な物が入っていない理研の粉が美味しい。塩味が足りないので、良い塩をパラパラっと加えるとい

          神経症パンケーキ

          道に絵を描くとすっきりする

          こういう趣味があります。 謎のキャラも描く。 推しの子をリクエストされてこちら。 雨ですぐ消えてしまいました。

          道に絵を描くとすっきりする

          創作がうまくいかない

          だめだなあ。だめだなぁ。 今日は3つも布小物を作ったが、全部ボツ。大失敗。目もかすんで進んでいく糸がよく見えなかった。何にも生み出せない日はたまにある。たぶんこういう日は何もしないほうがいいのだと思う。でも夜中にもう一回チャレンジしてみようかと欲張ってしまう。 絵も裁縫も料理も、うまくいった時は手も作業台も清潔が保たれている。試行錯誤しすぎると、紙も布も食材も「ちょっと、そんなにつっつかないでちょうだい」とそっぽを向く。こねくり回してはだめなのだ。 そういえばこの前、まだ

          創作がうまくいかない

          雑記(排便も出産も創作も同じである)

          長女のために鍵盤ハーモニカ入れを作りました。 学校で指定されてないけれど、ハードケースのまま登下校するのは手が痛いだろうと、Dカンもつけてショルダー対応のカバンにしています。うちは過保護です。 過保護といえばこちらの朝ご飯をご覧ください。 長女がだいたい毎日食べるパンケーキです。チョコチップ入り。いちごよりも小さいパンケーキを焼き続けるのは骨の折れる作業です。このチョコチップなしを次女にも用意します。私はこれを「神経症パンケーキ」と呼んでいます。朝からささくれを剥くよう

          雑記(排便も出産も創作も同じである)

          6歳と1歳が家にいるなかで、妥協しながらのものづくり(日記)

          赤ん坊に見えても、1歳児にはやりたい意志があって、ヤキモチも妬いて、独り占めしたがる。時には意地悪もする。姉は姉で赤ん坊みたいな遊びをして、他者との時間の「共有」を喜びとし、「共有」とは言えない強引さで妹の自由を奪って遊びを「強要」する。そんな姉に妹は爪を立てて「凶暴」性を発揮する。私の額にも猫にひっかかれたような傷跡がいくつも残っている。32歳をこえたあたりから傷の治りが遅く、気休めにキウイを水に浮かべて飲んでみたりする。その程度でしか自分を労ることができない。春休みにわけ

          6歳と1歳が家にいるなかで、妥協しながらのものづくり(日記)

          コロナ禍とはなんだったのか。

          先日両親に会ったら、まだマスクを着用していた。感染予防だそうだ。いまだにコロナを警戒している人がいる一方で、何事もなかったかのように日常を取り戻している人もいる。私はどちらでもなく、むしろその感覚の違いに気味悪さを感じてしまう。 コロナに対しては誰とも共感できぬままここまで来てしまった。約3年かけて開き続ける大衆との「意識の差」に愕然とし、途切れたコロナ以前の感覚は修復できぬままである。どうも僅かに世界が本軸から別次元に平行移動したかのような不自然さがまとわりつく。世界のフ

          コロナ禍とはなんだったのか。

          片付けの話(3月17日)

          インフルエンザで調子を崩してから、はじめてまともに掃除をした。部屋が汚いとやる気も優しい心もなくなってしまうので暮らしの質が低下する。子どもも興奮する気がする。いいことがない。 家具や装飾の配置は大事だと思う。風水の勉強なんて何もしたことはないけど「これは風水的に悪いね」と詐欺師みたいにいい加減なことを言ってみたりする。「空気が悪い」とか「風の流れが悪い」「光が入ってこない」「ごちゃごちゃしている」「ホコリっぽい」「統一感がない」とかを、面倒なのでまとめて「風水的に」と言っ

          片付けの話(3月17日)

          卒園する娘へ

          娘のいいところは、約束をきちんと守れるところ、「ありがとう」「ごめんなさい」が素直に言えるところ、お友達の気持ちを想像できるところ、自分の気持ちを言葉にして伝えられるところ、年下の子に優しくできるところ。 娘の名前は哲学者に由来するもので、「どんな逆境も柔軟に考えることで乗り越えてほしい」という願いをこめて名付けた。生まれてからはコロナという世界規模の逆境で、たくさん不自由な思いをさせてきてしまった。お友達との距離が開いてしまったこと、手洗いを必要以上に強要させてしまったこ

          鳥山先生ありがとう

          鳥山明先生が亡くなった。ここで説明しなくても、誰もが知っている偉大な漫画家。私は絵が得意だけれど、唯一鳥山明先生の絵だけは模写できない。先生の絵の魅力は、空間を正しく認知する力に加えて、子どもの落書きのような柔軟さをもっているところだ。子どもが「こうだったらいいのに」と空想した瞬間的なカタチを、逃すことなく紙の上に出力してくれる。先生の線には血が通っている。キャラクターの中心にはエネルギーが帯びていて、線の隅々、アホ毛一本にさえ生き生きとした必然性を感じる。ストーリーは単純に

          鳥山先生ありがとう

          ハッピーセットに「かいけつゾロリ」が初登場ーゾロリの魅力について語る

          マクドナルドが「ほんのハッピーセット」として、原ゆたか作の人気児童書「かいけつゾロリ」シリーズのオリジナルストーリー『かいけつゾロリ おたからいただき大さくせん』を3月15日から約8週間の予定で展開すると発表した。また、ポプラ社は本書を日本全国の小学校約2万校へ寄贈するという。ゾロリ大ファンの私としては飛び上がるほど嬉しいニュースである。 「かいけつゾロリ」シリーズは、1987年11月にシリーズ第1作『かいけつゾロリのドラゴンたいじ』が発表されてから、およそ年2回の刊行ペー

          ハッピーセットに「かいけつゾロリ」が初登場ーゾロリの魅力について語る