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7月に触れた本たち。


今月はあまりゆっくり読書をする気持ちのゆとりがなかった。。。

反省。

そんな最中に触れた本、読んだ本をシェアします。


資料用に購入。ありがとう、ドーヴァー‼︎



今月は「愛人」に浸った月間だったかもしれない。

原作を読んで、相手の男性との性的な関係を母親から疑われた主人公が

「わたしが中国人とあれをするって思ってるの❓

あんなにひよひよした男よ❓」

と反発するセリフが出てくるのだけど、「ひよひよ」という翻訳の言葉が

すごいな。。。と思った。普通は出てこんよ。。。「ひよひよ」。。。



漫画でも「ひよひよ」のセリフが登場して嬉しくなった。



本屋さんで中身を見て気になり購入したのだけどまだ未読。



本著に収録されている短編「16歳の日記」を読了。

お父さんもお母さんも、お姉ちゃんも子供の時分になくし、

16歳の時に祖父のヤングケアラーだった川端康成。

その祖父もこの短編の最後には亡くなってしまう。

あの底のないような絶望を見据えたような、それでいてどこか達観したような深くただただ黒い瞳と、追悼の達人と呼ばれた裏には、「死」というものに幼い頃から対峙してきた運命もあると思う。

壮絶な生き様なのに、作者の文章はみずみずしく、人に対して寛大であり、

文学界でも多くの方から好かれていたということは、良心の巨星作家だったんだろうな。



わたしは集英社文庫でブックオフにて購入。

真夜中、サナトリウムで患者が亡くなった時、

他の患者の不安が広がる描写の言葉が

「沈黙のざわめき」。

その死の恐怖が

「サナトリウムを嵐のように暴れ廻っているもの」

と表現されていて、この言葉は実際にサナトリウムに入っていなければ出てこないリアルな言葉だな。。。と思った。

絵で表現したらどういう風になるのだろう。



一年前に購入したきり、未読だったものが気になって寝しなにぱらぱらとめくっている。

艶言葉でさえ膨大な日本語。

国語辞典をあ行から攻略すれば、どれだけ語彙が豊富になるのかな。。。

栗の花がその匂いと似ていることを高校生の保健体育で教わったとき、「栗の下歩けん。。。」と思ったことをぼんやり思い出した。



Kindle Unlimitedにて。

こちらを読んで腸活をスタートさせました。



自分(40代)が子供の頃の学習マンガと、今のキラキラした学習マンガとは悠遠の感がある。。。

頑固そうな明治の偉人がイケメンキャラに。。。


明治の脚気論争は北里柴三郎も加わっていたのかあ。。。



娘が学校で「やまなし」を読んだ。

彼女が選んだファースト賢治が「やまなし」か。。。‼︎と胸の高まりを感じつつ、家でも一緒に読んだ。

やはり「クラムボン」という言葉がインパクトがあったらしく、声に出して繰り返していた。

「クラムボン」の正体を一体どれだけの学者や賢治マニアが追求したことだろう。

わたしは正体を突き詰めなくてもいいと思っている。

言葉遊びが好きだった賢治がヒョカっと思いついてゴロもかわいいということで造語にしたんじゃないかなあ。

その時々の読者の年代、シチュエーション、感じ方によって、「クラムボン」は変化してゆく、読者にその変幻自在な感覚を託された稀有で自由な言葉だと思う。



以上、七月に触れた本たち。

今月が終わるまでちょっと早いけれど、明日から二年ぶりの帰省でしばらくつぶやき投稿になるためアップしました。










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