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神保町 ーブックフェスティバルへー

先週末、29日、30日に開催された神保町の青空ブックフェスティバルにはじめて行ってきました。

本は好きなのですが、普段はあまり神保町には行きません。

理由は地下鉄から地上に上がる階段がキツイから❗️🤣

昔ながらの駅なのか、体力のないわたしは、あの長い階段を上がるたびに息が切れます。。。

本をズッシリ持ってゼエゼエしながら階段を使いたくない、という純粋なるぐうたらこの想いから、最近はもっぱらネットの古書店で購入ばかりでした。

けれど、あらかじめ狙いを定めて検索するネット購買にはない、一期一会の本との出会いが発生するのが、本屋さんや古本市かと思います。


神保町のすずらん通りに各書店、出版社がブースを設けてズラリと立ち並ぶ光景は圧巻。
さすが世界一を誇る本の街。
本好きは一気にドーパミンが大放出してしまいます。

全品半額や30%引きのお店が多く、本が手ぐすね引いてわたしを待っているという、わけのわからない錯覚に陥ります。

娘とまずは通り外れたところにある、子供の絵本広場に行こう、といっていたのですが、すずらん通りにも子供用絵本のブースが並び大盛況。

「お母さん、ちょっとここ寄っていい❓」

といって、たち読む娘を待っている間、わたしも作画の資料になりそうなものを物色するなど、なかなか進みません^^;


なんとか子供の絵本広場に辿り着き、ここでも楽しい物色が始まります。


全品500円で売られていたコーナーで、
大好きなバーバラ・クーニーの絵本があったので購入しました。
娘は小川糸さん翻訳の絵本を希望。

わたしはアラン・レイの「紙しばい屋さん」を、すぐさま見つけ手中におさめます。

そのあと、主人と合流し、娘と主人はスカイツリータウンへハロウィンフェスティバルへ。


さあ。。。。ここからが俺の戦い。


すずらん通りに戻り、一軒一軒、ハンターの目つきで本を物色してゆきます。

今回の目的は

資料になる本を探す
予算は3000円

いつもネットでお世話になっている古本屋さんも出ていました。

虔十書林。

知る人ぞ知る、宮沢賢治に関する書物が充実している古本屋さんです。

接客をしている優しそうなお店のお爺さんに、心の中で勝手に「いつもお世話になっております。。。」とお礼をいいつつ、ブースの奥ゆかしい趣味の良さにうっとりしつつ、限られた時間を過ごしました。

国書刊行会のブースに集まる人の多さにドギマギしたり、芸術関連のブースで、さんざん藤田嗣治の本を買うか迷ったり、日本の近代風俗専門のブースで、欲しい本がありすぎて途方に暮れたり。。。

一つ一つお店を回って行くなか、


とうとう見つけてしまった。。。。


欲しかった本を。。。。


創元社のブースでウィルモットの第一次世界大戦の図鑑が半額になっているのを発見し、ビビビ、とくるわたし。


定価が14300円。
半額となっていて、7100円。。。。❗️

マジ。。。。

マジですか。。。。(゚o゚;;



この図鑑は図書館から借りて内容を確認はしており、欲しいなとは思っていたのですが、高くて手が出せませんでした。

半額でもやはりなかなか値段がはります。
7100円。
3000円という予算で過ごそうと計画していたのが、余裕で予算オーバーです。
この時点ですでに他の本で2000円を使っていたので一瞬青ざめます。

あわあわする気持ちを落ち着かせるために、一旦ブースを離れて、ウロウロしながらこの図鑑のネットのAmazonや古本屋で最安値をすぐにチェックします。

どこも14000円のまま。

この機会を逃すと、ここまでの値引きには遭遇しづらい。

フェスティバルでは値引き交渉はできないと思うのですが、もし自分が一昔前に古書店でこの図鑑をみたら、「せめて5000円にまけてくれへんか〜」と言ってしまいそうなくらい際どい金額です。

けれど、定価が万越えするくらいには、内容は充実している図鑑です。

これは。。。これはあ。。。。ッ(゚o゚;;


わたしにとって、本はファムファタールかもしれません。

強力な麻薬のような、ずっとずっと夢中になれるけれど、我が身を滅ぼす女。。。大袈裟でしょうか。
以前の記事にも書きましたが、自分が正気でいられなくなるのは本なのです。。。


創元社に再び戻ったわたしは、図鑑を手に取り「お願いします」と店の方に会計を頼みました。




今日の戦利品。

アーマーモデリングは、ドイツ軍の標識や小物の参考になりそうなので購入。
ミリオタでは全くないのですが、最近当時を模したプラモデルが資料として役立つことを発見したので、運良くブースで箱に入っていた雑誌の既刊をつぶさにチェックし、最も欲しい一冊を選びました。
半額で650円ほど。

いつか近代の遊郭を描きたいので色街文化の本を購入。千円。
遊郭本はじわじわと収集中。

美術ブースで、栞が300円だったので購入。

そして出会ってしまった図鑑。7100円。

ズッシリとした疲労とふわふわした満足感とともに、会場をあとにしました。

初めて青空市に行ったのですが、感じたことは、礼節のあるお客さんが多いんだな。。。ということでした。

ぶつかると「すみません」、割り込むと「失礼します」といった大人の対応をする方の遭遇率が高く、

本好きに悪い人はおらんのや。。。

とお子様のわたしは感じてしまった次第です。
お店のブースの人も、みんな雰囲気がいい方ばかりでした。

うん、本好きに悪い人はいないよ。

また、街を歩いているとネットで気になっていた古本屋の店舗場所がわかったり、一般のお店の店頭の100円〜セールコーナーにも触手が動く本が結構あると感じたことも嬉しい発見でした。

ネットだと、たとえ一円〜でも送料で300円くらいとられてしまう。

けれど、店頭で買うと100円から欲しい本が見つかる。
選ぶ楽しさがある。

ああ、この古書は、確かあのお店で買ったんだよなあ。。。と思える思い出の本が我が家にもあります。
ものすごくボロボロなのに、手放したくない本たちが。


足が遠のいていた神保町でしたが、定期的にふらりと立ち寄りたいなあ。。。
街の喫茶店で本を読みたいな。。。と思いながら今日の戦利品のページを開いて味わう夜でした。








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