制作日記ー甲斐荘楠音の全貌展ー
8月1日
今日はお休みの日。
主人もお休み。
今週末に実施される資格試験の追い込み中で、一人にさせた方がいいと思い、外に出ることにした。
午前中に病院に行き、変わらず牧師のような先生と体調について話す。
一度家に戻り、おにぎりを食べてから、再度外出。
東京ステーションギャラリーにて開催中の「甲斐荘楠音の全貌展」に行く。
甲斐荘楠音。。。
この方を始めて知ったのは、紛れもない19の秋。。。
大学の生協でこの本が目にとびん込んだ。
けして豹柄おばさんだけでない、めちゃクレバーな岩井志麻子のデビュー作品。
内容も強烈だったが、表紙を飾る遊女の菩薩のような、般若にも変わる一歩手前のような、なんとも幻惑的な表情と、仄暗いトーンの中で浮かび上がるような地獄の炎と襟元の天女の対比が素晴らしい長襦袢が目を惹いた。
この絵を見るためだけに今日展覧会に行ったといっても過言ではない。
どの絵も迫力があったが、遊女の絵が一番よかったし、やはり「横櫛」はずっと眺めていたいものであった。
また甲斐荘楠音は、時代劇映画の風俗衣装考証として、多数の作品に参加しており、彼が手がけた映画衣装も艶やかさで、絢爛豪華で美しかった。
全館撮影禁止だったのが口惜しい。
甲斐荘楠音は、溝口健二の作品にも参加している。
「雨月物語」や「歌麿をめぐる5人の女」などの風俗、時代考証も彼である。
「雨月物語」はリバイバルで映画館で観た。
日本の4大巨匠の中で、私は溝口健二が一番好きだ。
恐ろしいというより、髪の毛一本、衣の糸一本溝口健二が撮った映像をみて、
隙がなくただただ美しかった。
スケッチや、クロッキー、古今東西美しいものを集めたスクラップブック(⬅️圧巻だった‼️)も展示されており、彼がどのように画家、映画人、演劇人として、表現するのを試行錯誤していたかわかる展示にもなっている。
しかし。。。「横櫛」を拝めてよかった。。。
私もスクラップブックしたいなどと早速影響を受けてしまった。
展覧会をでると、雷雨。
東京は久しぶりに雨が降り、涼しくなった。
3時に家に帰宅して、5時までお昼寝。
少しだけ読書。
スティーブンズの言葉を追うたびに、アンソニーホプキンスの微笑で脳内変換されるし、お屋敷の記述も美しい映画の世界が広がってくる。。。
晩ごはんは日本一の焼き鳥と、キッコーマンのお惣菜のもとを入れた卵焼き。ブロッコリーと塩トマトとサラダ。
🩵グッドシングス
🌱甲斐荘楠音が凄かった‼️
🌱東京駅まであまり苦もなく行けた‼️
🌱雨が降って午後から涼しくなった‼️
🌱ポテトチップスが食べれた‼️
🌱ローソンでカッサータが買えた‼️