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相性の良さはいつだって瞬時に感じる。

ここ1年くらいのあいだに買ったもので

一番嬉しかったのはこの木刀だった。

荒牧武道具木工所の一振り。


国産の木刀のほとんどが宮崎県都城市で制作されている。

しかも主に4つの木刀製作所で作られていたのに

そのうちの大きな製作所が数年前に廃業してしまった。


木刀も木工品なのでちゃんと油磨きをしないと

反りが出てしまったりするんだけど

ニスが塗ってあると、ケアをずぼらしても品質を保ってくれる。

そのニス塗りも無くなると聞いて

前々から欲しいと思っていた赤樫の木刀を買うことにした。


以前、椿の木刀を買ったときは倉庫で

全ての木刀を手に取らせてもらって

手になじむ1本を選ばせてもらったんだけど

コロナ禍以降は通販しか対応していないとのこと。


木刀を買うときは30本でも40本でも

全部手に持ってみてから1本を選んでいたので

通販しか対応していないと聞いてショックだった。

相性のいい1本が来るかどうかは運任せ。


赤樫の木刀は値段は一番安い木材なので

運に任せてみようとネットで購入ボタンを押した。


段ボール箱に梱包された木刀が自宅に届いて

段ボールを受け取って、手にしたとき

自分でも不思議なんだけど

まだ段ボールを開けていないのに

この箱の中にいる木刀はものすごく相性のいい1本だってことが分かって

鳥肌がたって満面の笑みになってしまった。


実際に段ボールを開けて木刀を手に持ってみたら

驚くほど相性のいい木刀だった。

持っただけで嬉しくなってしまう1本だった。

手元に届いてから半年ほど

椿油で磨いたり

素振りを重ねることでぼくの気が通って

持っただけで感じられる心地よさが増している。


ふれた瞬間に

あっ!心地いい。

あっ!相性がいい。

思考を通さずに、カラダで感じてしまう。


この焼肉屋の社長さんが包丁を選んでる動画

同じ27cmの筋引き包丁から

自分好みの1本を選ぶのも一瞬。

手作りだから手に取ると違いが感じられてしまう。

感じるのはいつだって一瞬です。


※ちなみに包丁研ぎで唯一参考になったのが築地杉本刃物・石川さんの説明でした。この動画の17分30秒~。


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