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カラダに備わっている潜在観念やエネルギーの噴出(体癖について)

朝、仕事に向かう電車の中で久しぶりにザワザワしていた。

最近静まっていた頭の中で自動思考がぐるぐる。

当然カラダを感じることが出来なくなっていた。

すぐに理由は思い当たった。


人は戦う時には無意識に背骨を捻る。

それは腰椎三番を捻って強度を増しているんだけど

生まれつき腰椎3番が捻じれているカラダがある。

そういう心身の感受性や要求、エネルギーが噴出する体癖(たいへき)。

カラダに備わっている潜在観念が勝ち負けに反応してしまう。

捻れ型。七種体癖、八種体癖。

勝とうとしてエネルギーが湧き起こる七種と

負けまいとしてエネルギーが湧き起こる八種。


ぼくは主体癖が八種。

ヤクザとの乱闘で殴られて大勢に囲まれた時に

どうせ殺されるなら、こいつら出来るだけ大勢殺してやる

ってなった時は負けまいが発動してエネルギーが噴出していた。

これは意識的なものじゃなくって負けまいとして咄嗟に出た無意識的動作。


某携帯ショップで故障受付をしていたとき、

いきなり携帯を投げてよこして交換を要求してきた男がいた。

その時点で、なんだこの野郎!って脳内で鳴り響いていた。

顧客履歴を見たら或る店舗で交換対応のオンパレード。

その店舗は大声を出されるとすぐに交換してくれたんだろうね。

携帯を確認したら水濡れシールが反応して赤くなっていたので

ルール通りに交換できませんと対応したら

店内に響くボリュームで怒鳴りだした。

するとぼくの腰椎三番は更に捻れてくる。

そしてせっかくだからこの機会を利用してこの男を成敗してやろうと

男と同じボリュームで応対してあげることにした。


負けまいが発動するとエネルギーが最大噴出してしまうカラダ。

もう俄然エネルギーが湧き起こってきちゃうわけ。



大学の研究室の卒業旅行で盛岡でわんこそばを食べた。

わんこそば初体験。

最初は普通に楽しんで食べていたんだけど

次々と周りがお椀の蓋を閉じて食事終了。

気が付いたら食べ続けているのが八種のぼくと、七種の友人だけになった。

その七種の友人が思いっきりぼくを意識して勝負を挑んでいるのを感じた瞬間にぼくのスイッチが入ってしまった。

勝とうと行動していく七種と、負けまいと行動してしまう八種。

楽しんでいたわんこそばが、勝負のわんこそばになっちゃった。

結局、七種の友人が先に脱落して

ぼくは147杯を食べることになってしまった。


今日ザワザワしていたのは空いている始発電車に乗ろうと

2本くらい電車をやり過ごしてホームで並んでいたら

並ばずに横から入ってこようとした男がいたからだった。

この野郎!

と怒鳴ってエネルギーを鬱散出来ればいいんだけど

怒鳴り馴れていないので出来なかった。

その湧き起こったエネルギーは体内で行き場を無くして

それが電車に座ってからも

自動思考につながりザワザワしていたのでした。


銭湯を利用されているご夫婦がいた。

旦那さんのカラダは捻じれ型。

奥さんが先に出て待っていたんだけど、

いつもの時間になっても待てど暮らせど旦那さんが出てこない。

よくやく出てきたら真っ赤に茹で上がった顔だった。


どうやら同じタイミングでお湯に浸かった男がいたらしい。

それで先にお湯から上がったら負けだと思って

相手が上がるまで我慢してお湯に浸かっていたらしい。

その相手が驚くほど長風呂だった。

それで茹で上がってしまったらしい。


意識して湧き起こってくるエネルギーじゃないんだよね。

無意識にエネルギーが湧き起こってしまう。


捻じれ型じゃないカラダの人からすると理解できないし

バカみたいって感じるだろうと思う。


野口晴哉先生はこのエネルギーの引き出し方が上手かった。

捻じれ型のエネルギーを引き出すことで緑内症なども治していた。

先生いわく、捻じれ型のエネルギーを何くそ精神とか、猿的闘争心と名付けて

自在にエネルギーを引き出されて整体指導をされていた。


基本的にどの体癖であろうと

元気になっていくにはエネルギーを湧き上がらせなきゃいけない。

ところが多くの人たちは病気になると意気消沈して

自分ではエネルギーを出さずに他人に治してもらおうとする。


大便がしたくなったら

自分が気張らなきゃ大便は出ない。

気張らなきゃいけないのは自分なのに、他人に気張ってもらうって変だよね。


だいたい、

この野郎!

ぶっとばす!

殺す!

なんて言葉は捻じれ型が好んで使う言葉。

脳内であってもね。

社会モラルに照らしたならば、ネガティブに捉えられがちだけど

闘争心にスイッチが入るとエネルギーが出るカラダなので仕方ない。

捻じれ型にとっては自然なことなんです。

自分がどんなときにエネルギーが湧き起こってくるのか

どんな潜在観念が備わっているカラダなのかを知っておくと面白い。



※野口晴哉先生の「体癖」






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