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【本紹介】最近出会った美しい本たち①

今年は、「美しい本」に沢山出会った年だった。

2023年の終わりに、その年に出会った本たちを眺めている時に、私はそう思いました。装丁のことだけを言っているのではありません、綴られた言葉、載っている写真、作り手の想い……、それら全てが美しい本に、沢山出会えた年だったのです。

本を手に取るたび、見返すたび、私の心は浮き立ちます。この幸せな気持ちをお裾分けするように、この約1年間に私が出会った美しい本たちをご紹介したいと思います。

字数が多くなってしまったため、今週(3/2)と来週(3/9)の2回に分けてお届けします。

※この記事では、私が素敵だな、と思った本を勝手に紹介しているだけです。広告ではありません。美しい本をこの世に送り出してくださった皆様に、ただただ感謝を伝えたいと思います。



1.Life in Andalucia, AMOR 愛について語ろう MOMO

本に収録された写真やポストカード、
全てがアンダルシアの光を伝えてくれます。

noteでも活動されている、未来リナさんのInstagramの投稿で知った本です。

装丁が美しいのは見て明らかですが、中身も美しい、私にとって宝物のような本です。著者であるMOMOさんのエッセイと、彼女がスペイン·アンダルシアで出会った人々の人生の紹介からなる本です。

アンダルシアの風景の写真も多く載っていて、それももちろん美しいのですが、インタビューを通して紹介される彼らの生き方もまた、美しいのです。

うまくいかなかったり、悲しいことがあったり、悩んだり……。それでもまた、自分の心に従って、本当に熱意を感じること、愛を感じることに力を傾けていく、そんな人たちの姿が描かれています。

彼らの人生の物語は、私の人生とも響き合うものがある。

大切に大切に読みながら、何度もそう思いました。スペインと日本で離れていても、同じ地球にいる仲間の生きざまに、共感し、大いに学ばせていただきました。

開けば、”光”のような言葉のシャワーを浴びられる。そんな、二冊です。

(私が購入した際は、期間限定での販売でしたが、第二弾のピンクのAMORに関しては、2024年3月1日から、常設で販売されるようになったとのこと。ここで紹介しても、もう販売されていませんって言うしかないと数日前まで思っていたので、私としても、とても嬉しいお知らせです!)


2.”The Cottage Fairy Companion” Paola Merrill

美しい自然の写真と、まっすぐな言葉を味わえます。

もしかすると、PaolaさんのYouTubeをご覧になったことがある方もいらっしゃるかもしれません。自然豊かなコテージでの暮らしを切り取ったビデオは、見ているだけでとても癒され、私もいくつかのビデオを拝見したことがあります。

とはいえ、画面ばかり眺めていてもな、と思った時に、彼女が本を出していることを知り、迷わず購入しました。(YouTubeはこちら↓)

この本は、写真はもちろんのこと、メッセージが美しいなと思いました。特に印象に残ったメッセージは、「幸せは、自分がどこにいるかによって決まるわけではない」ということ。私は「ここではないどこか」を夢みがちなところがあるのですが、大事なのは、場所ではないのです。

いえ、確かに、場所は大切です。
自分の心や体を守るためにその場所から逃げなくてはいけない時だってあるでしょう。でも、満たされない思いが場所によって満たされるわけではないのです。

本の冒頭には、こんな言葉も載っています。

”If there is only one message, that I wish to convey in this book, it's that you are your home.”

Paola Merrill(2022). The Cottage Fairy Companion P.13

正しい訳かは分からないのですが、意訳するとこんな感じになるかと思います。「この本で私が伝えたいことを1つだけ挙げるなら、それは、あなた自身があなたの家だということです。」

もし、もっと美しい家に住めたなら、もっと自然の豊かなところに住めたなら、そしたら私は幸せになれるのに、と夢見てしまう人はいないでしょうか?

でも、あなた自身が家なのだとしたら、どこに住んでいるのか、どんな場所に住んでいるのかは、問題ではないのです。

最近、あなたの心は、穏やかですか? 
あなたの心は、幸せを感じる余裕がありますか?

もし、そうでないとしても、今この瞬間から変えていくができるのだろう、と私はこの本を読んでいて感じました。また、そんな時に助けになってくれるのが、こんな美しい本ではないかとも思います。

季節に合わせてじっくり読んでいるので、まだ全ては読み切っていないのですが、本当に美しい、素敵な本です。
(全て英語で書かれているので、英語が全く読めない方にはおすすめしにくいですが、Paolaさんの言葉とコテージの写真をじっくりと味わえる、美しい一冊です)


3.心に灯す光と色彩のパレット Pricilla Lei

noteでは、”プリちゃん”と呼ばせていただいてることが多いアーティスト、Pricilla Leiさんのアートブック第二弾。

このアートブック出版には、クラウドファンディングの成功という乗り越えなければならない壁があり、私も微力ながら応援させていただいた、思い入れのある本です。

プリちゃんのアートは、明るいようでとても繊細。
綴られた言葉と共にじっくり味わうと、
心の奥深くまで届くのです。

以前から私のnoteを読んでくださっている皆さんは、この経緯をご存じかと思います。何のことやら、という方のために過去の私の記事を貼らせていただきますので、よろしければご覧ください。(プリちゃんが私の記事を紹介してくださったこともあります。その記事はコチラから)

このアートブックは、1ページ目からきっちり読むのではなく、夜、パッと開いたページを読んだり、その時目にとまったアートをじっくりと見たり、自由な読み方をしています。

個人的には、夜にじんわりと寄り添ってくれるアートと言葉が詰まっているように感じていて(最近は生活に余裕が出てきて、朝に開くこともあります)、まさに、美しい魂をもった友達のような存在の本だと思っています。

夢に向かいつつも少し疲れ気味の方にも、目標に向かってもっともっと頑張ろうと意気込んでいる方にも、プリちゃんの力強くて優しい言葉とアートが届きますように。

(↑本ではないのですが……、プリちゃんの、ハワイのアートが詰まったメッセージカードの紹介写真、実は一部私が撮ったものを使ってくださっています! 他のお写真も、プリちゃんが撮ったものだけでなく、ファンの方が撮ったものを使っているようで……。こういうあたたかい心から生まれるアートだから、美しいのですね)

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後半の3冊(予定)は、また来週ご紹介いたします。今週に引き続き、皆さんの人生のお供になるような美しい本ばかりです。どうぞ、楽しみにお待ちください。




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