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THE ROAD FOR SHOGO~浜田省吾への道 Vol.4中嶋ユキノその4

浜田省吾の魅力を、浜田省吾を取り巻くさまざまな人たちと浜田さんとのエピソードトークから紐解く特別企画。9月のインタビューゲストは、浜田省吾のツアーにコーラスとして参加し、浜田さん自身が初めてプロデュースに関わっているシンガーソングライター、中嶋ユキノさんです。
今日は、いま現在、中嶋ユキノだけが体験している、“プロデューサー・浜田省吾”について
インタビュー:屋形英貴(広島FM)


「まだ早い。諦めるにはまだ早いよ」って背中を押していただきました


中嶋
2015年のコーラスで参加させていただいた時に、 「中嶋さん、シンガーソングライターなんですよね」って話をいただいて、「あ、そうです」って、私が自主制作で作った「スターティングオーバー」というミニューアルバムを聴いていただいたら、
「曲も詞も、歌もすごくいいから、中島さん、一緒にCDを作りませんか」と言っていただいたことがきっかけなんです。
 
―そう言ってもらった時はどういう感じでした。
 
中嶋
もう最初は、浜田さんが初めてプロデュースするアーティストが私っていう、 そのプレッシャーと、なんかこう、不安でいっぱいでしたね。
で、それを、実は浜田さんにもお伝えをして、けど、あの、自分を信じてもいいんじゃないかと。
夢を、私は諦める、もう諦めようとしていた時だったので、「諦めなくていい」と、「まだ早い、諦めるにはまだ早いよ」 って、背中を押していただいたという感じです。
 
―浜田さんのプロデュースって、どんなことをプロデュースされるんですか。
 
中嶋
私が曲を書いて、詞、曲を書いて、浜田さんに最初に、スタッフさんよりもまず浜田さんだけに聴かせて。
で、聞いていただいたものを、「もうちょっと歌詞はこうしよう」とか、「メロディーは、こういう風な流れにした方がいいんじゃない」っていうアドバイスをいただいて、で、また作り直して。
で、一緒に、どういう風なアレンジをしていくのが決めてという、なんかすごく、最初から、レコーディングが終わるまで、とっても丁寧に付き合ってくださるプロデューサーさんです。
 
―なんかあの、正確にキャッチボールできなかったら、もう1回立ち止まってまたキャッチボールし直そうとするとか。
 
中嶋
まさに、そうです。 もう、あの、全部フルコーラス出来上がっても、これで行きましょうとなった歌詞があるんですけど、それが 1週間後ぐらいに「中嶋さん、やっぱり違う」っていうふうになって、「えーっ」 ていうふうに私が返した途端に送られてきた、別の浜田さんの視点の歌詞が送られてきたことがあって、それが私の「時がたっても」って曲なんですけど。
「え、このストーリーになっちゃうの」となって、だけど、そのストーリーがすごく素敵で、 で、あ、これは、じゃあ、浜田さんの案を頂いて、2人で共作っていう形にしてもいいですか。「あー、そうしようそうしよう。キャロル・キングだってそうやってるしね」 で、そういう風な形になったりとか、やっぱりその最後の最後、レコーディングのボーカルレコーディングまで歌を練るというのが、浜田さんのやり方なんだなっていうのはありますね。
 

中嶋
それから、私がデビューアルバムの中に収録するために、自分のオリジナル曲を(いくつか選んでいる中で、ある曲を)なんて言うんすかね、デュエット曲というか、 その、浜田さんが2番を歌って、中島が1番を歌って、で、最後に2人で歌うっていう風にすると、この曲の世界観がぐっと広がるよね、 男女の想いがそれぞれに、合わさった歌になるよねっていうことで、「時計の針」という曲をデュエットさせていただきました。
 
―浜田さんの歌を一緒に歌うのと、やっぱちょっと違いますよね。
 
中嶋
違いますね。やっぱ自分が作った曲を浜田さんに歌っていただくって。
「えーっ」っていう感じだったんですけど、自分が歌うよりも、もっと曲が豊かになったなぁっていうのがすごく嬉しかったですね。
 
ーその、じゃあ、デュエット曲を。お届けいたしましょう。
 
中嶋
はい。それでは、去年、浜田さんの「デュエット」という、CDにも収録されましたこの曲を 「時計の針」
 

THE ROAD FOR SHOGO~浜田省吾への道は、広島FM「#PUSH」で、毎週水曜日、15時10分頃から放送中。10月は、浜田省吾のツアープロデューサー、岩熊信彦さんの登場です。日本のロックコンサートの地平を、浜田省吾とともに切り開いてきた岩熊さんの熱いエピソードトークをお楽しみに

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