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フロントスタッフが目指すのは優勝なのか

各地でプレシーズンマッチが始まり、いよいよ開幕までのカウントダウンも始まります。

今週、佐賀バルーナーズは千葉で開催された招待大会に出場し、見事に優勝。残念ながら千葉ジェッツさんとの試合はありませんでしたが、インパクトを残せたのではないかなと思います。

そして、いよいよ来週は今シーズン初のホーム、SAGAアリーナでの試合です。

佐賀バルーナーズ公式HPより

2023.09.17 プレシーズンマッチ
佐賀バルーナーズvs大邱(てぐ)韓国ガス公社ペガサス

プレシーズンマッチということで、少しお安くなっています。是非、ホーム初陣を現地で応援してください。

個人的には前日設営含めて、初めての試合運営なのでそのあたりについてもまたレポートしたいなと思います。

冒頭の話題に戻りますが、チームは初陣で素晴らしい結果を残しました。初めてのB1に向けてブースターの方々の期待は膨らんだと思います。

僕もそうです。プレシーズンマッチとはいえ、千葉ジェッツを破ったチームに完勝したわけですから。

これは期待していいのでは。僕も皆さんと全く同じ心境です。他チームのプレシーズンマッチも拝見しましたが、来期、佐賀が一体どれくらいB1で戦えるのか。僕には正直わかりません。

フロントとチームの距離感。今日はそんなお話です。


【チームが勝つことが最大の目標なのか】

スポーツチームなので、チームが勝つことが最大の目標。一般的にはそういう認識だと思います。僕もそう思っていました。

間違っていないんですが、チームで働いている人間からすると、中々実感できないというか、そこを目標に仕事をするというのは難しいなと感じています。

フロントはチームが勝つことが目的なのかと言われると、必ずしもそうだとは言えないのではないか。

チームが勝つと嬉しいですし、チームがどれくらいやれるのか楽しみなのは間違いありません。チームへの期待感はファンの方々と何も変わりません。でもそれは僕がスポーツが好きでバスケットが好きだから。

フロントはバスケットが好きな人間ばかりではありません。

あたりまえのことかもしれないですが、例えば、わかりやすいところでいうと営業なんかは他業種で経験を積んだ人間がいますし、これから入社してくる方も必ずしもバスケットボールチームでの経験があるとは限りません。

僕らは佐賀バルーナーズというチームに所属していますが、その前に株式会社佐賀バルーナーズの社員です。

簡単にいうと僕らは売上を考えなければいけません。そのためにチームが勝たなければいけないですし、会場に来るファンの方々が楽しんでいただけることを考えます。

僕はホームタウンという部署にいますので、選手にイベントに参加してもらったり、スクールに参加してもらうことがあるんですが、選手に来てもらえたら嬉しいし、イベントに参加してくださる住民の方々や、地域のことを考えれば、来てもらいたいのですが、選手には試合やリーグのことを最優先に考えてもらうべきとも思います。

ちなみに誤解を生まないように書いておきますが、佐賀の選手達はイベントに来るとすごく親切に、そしてフランクにファンの方々と接しています。それはすごく尊敬できて、プロだなと感じます。本当に感謝していますし、こういう姿を見ると僕らも選手達の為に頑張ろうと思えます。

あとは会社として選手の考え方を知る機会も少ないので、今後そういう場があるといいなとも思います。

もしかしたら僕が入社する前にあったのかもしれないですが、琉球さんが実施している決起集会はチームとフロントのミッションを確認するための良い取り組みの一つだなと思います。

今開幕を迎えるにあたってフロントは本当にバタバタしてます。チームの勝利のために仕事をしているというよりはどうやったらアリーナが埋まるのか、お客さんが会場に来てもらえるか。を考えています。

チームが開幕に勝つために。

チームのためにという想いは同じであれど、距離感、というよりベクトルの違いはあるのではと僕は入社して1ヵ月ですが感じています。

フロントはチームの売上と集客を考えて仕事をするのは今後のB.LEAGUEが掲げる方針にも関係します。

【B.LEAGUEの昇格、降格の考え方】

B.LEAGUEは2026年シーズンから変わるということはこのnoteでも触れてきましたが、中でも今日の内容と関わってくるのが、参入条件、リーグの昇格、降格の制度です。

2026年の新B.LEAGUEではチームの強さではなく、チームの経営力で決まります。日本のスポーツ界では馴染みのない仕組みです。それぞれのディビジョンで目的も違います。

チームが勝ち続けても、しっかり経営がされていなければ参入、昇格できません。そして、佐賀はTOPカテゴリーの参戦を目指して、フロントも仕事をしています。

チームの成績が関係ないとは言いません。もちろんチームの成績が売上に関わってくるので、大事です。

ただ、これはフロントよりの設計になっているのは間違いなく、選手がこれをどう考えるのか、というのは今後の課題でもあります。

フロントはチームの売上、集客をより追及するようになるでしょうし、選手との距離感でいうと、より遠くなってしまうという懸念もあります。

【さいごに】

来週はプレシーズンマッチがあり、ちょうど入社して1ヵ月が経ちます。このnoteは今の僕が感じることをそのまま書いたり、普段取り上げられないチームのことなどを書きたいと思います。

シーズンが終わった頃にはまた違ったことを思うかもしれない。そこ含めて楽しんでもらえたらと思います。

もう少し落ち着いたらeスポーツについても書いてみようと思います。プロスポーツチームはもうスポンサーをしてもらうだけではダメで、一緒に何ができるかを考えなければいけない。

チームにこの業界で長く営業をしている人間がいて、

アクティベーションというものの考え方を学びました。スポーツチームの営業はもう広告だけを売るんではないということです。また書きます。

来週は土日も仕事なので、更新が月曜日になるかもしれません。

今日はここまで。ありがとうございました。

佐賀バルーナーズ 山下 洋平

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