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エナジーワークで「悟り」は開けるのか?について考えてみる。

こんにちは、らいおんです。

突然ですが、皆さん「悟ってますかー?」(笑)

エナジーワークなどという怪しげなものにどっぷり浸かっている著者ですが、意外にも「悟り」についてきちんと考えたことがありませんでした。
ただ、最近読んだ「悟り」を扱った本を読みながら、ふと「そーいえば自分は悟っているといえるのかな??」と思ったので、エナジーワークと「悟り」について書いてみたいと思います。

今回取り上げる本はこちらの2冊です。
1冊目は、『「悟り」はあなたの脳をどのように変えるのか ― 脳科学で「悟り」を解明する!(アンドリュー・ニューバーグ、マーク・ウォルドマン)』です。この本は、脳科学から「悟り」を解明した本です。みずから「悟り」を体験した医学博士の著者が、2000件にのぼる「悟り」に関するケースからfMRIを使って悟りの境地と脳神経の関係をマップ化し、その研究結果から、悟りへの道をひらく方法を解説しています。

そして、もう一冊は以前のブログでも紹介した『「悟り」は開けない(南 直哉)』です。この本の著者は、曹洞宗の僧侶で、現在「恐山」院代を務める方で、「悟りとは何か」「涅槃とは何か」「私とは何か」について、真正面から対峙し、独自の考えを展開します。 「悟りを開くために、坐禅をするのではない」と喝破する、今までにはなかった、まったく新しい「アウトサイダー仏教論」として注目されている本です。

そもそも「悟り」とは何か?

改めて「悟り」とは何か?調べてみると実に様々な定義と解釈があるようです。まぁ、「悟り」の体験はあくまで個人的で、言葉では表現しづらいことが多いので、多くの人が異なる結論にだどり着くのもしかたないですよね。
今回紹介する本では「悟り」をそれぞれ以下のように定義しており、その意味する内容は異なるようです。
まず、『「悟り」はあなたの脳をどのように変えるのか ― 脳科学で「悟り」を解明する!』における「悟り」の定義は以下のとおりです。ちなみに、この本では「小さな悟り」(小悟)と「悟り」(大悟)を分けて定義しています。

「小さな悟り」(小悟)の定義は、エンライトメント(enlightenment)という英語の文字通り、私たちの無知に光を投げかけ、暗闇から自分を引き出してくれることだ。部分的な洞察とひらめきは私たちの信条を少し変え、世界観や価値観全体を劇的に変えることになる。そしてそれが、より体験しにく「悟り」への準備となってくれることが多い。
一方、「悟り」(大悟)は通常、恒久的に人の物の見方や認識、知識を変えてしまう。人によっては神と自分との違いも完全に消えてしまう。生き物と自然、宇宙との完璧な一体感を感じる人たちもいる。そして、ほとんどすべての人が、その体験は世界のどんなことよりもリアルだと感じている。

次に、『「悟り」は開けない(南 直哉)』における「悟り」の定義は世の中で「悟り」と言われているものを批判しながら、以下のように述べられています。

「悟り」とは「真理として語られる特定の心身状態」です。一定の方法に従って実際に坐禅や瞑想をすると、通常の自意識が変容し、日常の「私」は失われ、「世界と一体になった」と感じ、時として強烈な”エクスタシー”が伴う。しかし、禅ではこのエクスタシーを警戒して、「禅病」や「禅魔」という。これは、自意識の解除状態に執着することを意味し、快感にのめり込んでいってしまうのは、「悟りではない」と批判している。解除した結果の心身状態が目的はないのだ。
巷で紹介される様々な流儀の瞑想や坐禅は、その到達点(境地)は驚くほど似ていて「私が消える」「対象がなくなる」「自己と宇宙が一つになる」など。要するにこれは「非思量(すべての相対的な観念を捨てた無分別の境地)」と呼ばれる状態の別名でしょう。つまり「悟り」ではない。

「うーん、、仏教(特に禅)における「悟り」は私のレベルでは正直よくわかりませんね、、(苦笑)」
ただ、1冊目の本で紹介している定義は仏教(特に禅)では「悟り」とは言わなそうな気がします。(どちらが正解ということもないと思いますが)

「悟り」の5つの基本的な要素

定義の話は一旦置いておいて、「悟り」の具体的な中身について『「悟り」はあなたの脳をどのように変えるのか ― 脳科学で「悟り」を解明する!』(以下、「本書」という)をもとに解説してみたいと思います。

本書では、2000件にのぼる「悟り」に関するケース分析の結果、「悟り」には5つの基本的な要素があるとまとめています。

<「悟り」の5つの基本的な要素>
1 一体感やつながりの感覚
2 信じがたいほど強烈な体験であること
3 明瞭な感覚と根本的に新たな認識
4 明け渡しの感覚、自発的コントロールの喪失
5 自分の信条や人生観、目的意識などが突然、恒久的に変わってしまった感覚

この中で「4 明け渡しの感覚、自発的コントロールの喪失」だけイメージがつきにくいと思いますので、補足します。これは「悟り」の心身状態で起こる体験への明け渡しの感覚であり、自分がその体験を監督したり、それを起こしているのではなく、それが自分を監督しているという感覚、ただ流れに乗るだけといった感覚を意味します。
ついでに「小悟」と「大悟(悟り)」を分けるのが、「5 自分の信条や人生観、目的意識などが突然、恒久的に変わってしまった感覚」であり、1〜4は「小悟」「大悟(悟り)」共通で見られる要素のようです。

「悟り」の効果

本書で「悟り」の瞬間を体験した人を対象にした調査によると80%の人は、その後の人生はより意義深く、目的意識のあるものになっているそうです。この結果から「悟り」は人間関係、健康、人生にもっと意味や目的を見出したいという欲求など、人生のあらゆる側面を改善することができるといえそうです。なお、大悟は恒久的に続くため、上記のような改善が継続し、まさに人生が変わるとされています。(改善を目的として時点で(欲求から悟りを求める時点で)禅では『喝!』を入れられそうですが、、苦笑)

脳科学から「悟り」を解明する

本書では、「悟り」を体験した人の脳のスキャンの研究で観察した結果、人が熱心に祈ったり、瞑想や精神修行に没頭していると、前頭葉と頭頂葉の神経活動が突然低下することを発見しました。その瞬間に、被験者は驚異的な認識のシフトや意識の一体化を体験しやすいそうです。
次に、脳がどうやって「悟り」にたどり着くのかを簡単に解説します。
まず、瞑想などを始めると、前頭葉の活動が活発になります。増加が大きいほど、明晰さも増し、自分の行動や振る舞いを意識的に行え、コントロールしやすく感じるようになります。また、瞑想により前頂葉の活動も活発になります。前頂葉が活発になることで、瞑想の対象や世界との関わりを感じる自意識が増加するので、自分のゴールを定めてそれに向かいやすくなります。
こうして前頭葉と前頂葉の活動が増加することで感情を感じる激しさも減らすことができます。そのため私たちは落ち着き、ぐらつかず、自分をコントロールしやすくなります。そうしたことで悟りに導かれるわけではないが、突然に前頭葉と前頂葉の活動が大幅に減少すれば、私たちは制御不能(明け渡し)を感じ、自意識は弱まるか、またはなくなり、感情的にも劇的に高揚するため、その体験が尋常でないほどリアルに感じる。これがいわゆる「小悟」の状態といえそうですね。
この前頭葉と前頂葉の活動の落差(増加してから一気に減少させる)が大きいほど、「悟り(大悟)」に近い意識上へのシフトが可能になると本書では述べています。本書では、このような「悟り」へ至る脳の変化を促進するための誰でもできる数々のエクササイズも紹介されているので、興味のある方は是非読んでみてください。

エナジーワークで「悟り」は開けるのか?について考えてみる。

さて、上記を踏まえて本日の本題である「エナジーワークで『悟り』は開けるのか?」について考えてみたいと思います。
これはあくまでエナジーワークを2年半ほど実践している著者の現時点での感想であることにご留意ください。

最初に結論から言うと、筆者の場合「小悟」には至っていると思われます。さらに「大悟(悟り)」が開きかけているかもという感じです。

エナジーワークについては、本ブログの読者の方はすでにご存知かと思いますが、「人の魂の成長を目的として、エネルギーの観点からその促進を行う手法」です。そして、今回紹介した2冊の本を読んでいると「悟り」とは「魂の成長にとって理想的な状態」ともいえるではないか、と思いました。
その証拠に、エナジーワークをしていると上記で解説した「悟り」の基本要素の1〜4(「小悟」の要素)は、頻繁に体験します。
エナジーワークも基本的には瞑想しながらエネルギーを動かしていきますので、脳の変化としては上記で述べたような前頭葉と前頂葉の活動の大幅な増減が起こっていると思われます。
さらに筆者がエナジーワーク(その中でもリーディング(透視))が「悟り」を開くのに特に有効かも、と感じたポイントは以下のとおりです。

①究極の「メタ認知」アプローチである

以前のブログでも解説したとおり、リーディング(透視)は、他人のエネルギーを見て自分の中にある同じエネルギーを「メタ認知」して、そのエネルギーを流してクリアにしていきます。

この「メタ認知」のパワフルさは同じようにメタ認知を目的とするマインドフル瞑想とは次元が違う効果があるような気がします(両方実践した上での個人的な感想です)。
本書は、「悟り」に至る認識レベルを6段階で説明しているのですが、「メタ認知」が有効に機能する認識レベルは「レベル5 自省的認識(マインドフルネス)」に位置づけられます。レベル5は、「悟り」の認識レベルである「レベル6 自己変革的認識(人生を変革させるような深遠な洞察を得られる認識)」の手前の認識レベルとして非常に重要であることが本書でも述べられており、その意味でもエナジーワーク(その中でもリーディング(透視))が「悟り」を開くプロセスに非常に有効に作用すると考えます。

②5次元以上からのアプローチが可能である

エナジーワークが扱うエネルギーの世界は基本的に我々が肉体を持って生きている「3次元」ではなく「5次元以上(11次元まであるといわれている)」の世界となります。
ここからはまだうまく言語化できないのですが(3次元の言語で表現することの限界のような、、)、5次元以上の多次元からエネルギーを使って魂の成長にとって理想的な状態=「悟り」を作っていくので、とても早く、かつパワフルに変容が進んでいくように感じます。うまく言えませんがこの「多次元アプローチ」が「悟り」を開くことにも有効な気がします。本書でも「悟り」が開いているときの脳の状態と同じことが「チャネリング(霊や神などと交信して情報を伝えること)」や「チャンティング(マントラを詠唱すること)」を行う人の脳でも確認されたと報告されており、これらもエナジーワーク同様5次元以上の多次元の力(筆者は「エネルギー」だと思っていますが)が作用した結果だと筆者は考えます。

らいおん「大悟(悟り)」が開きかけているらしいよ?

さて、最後に上記で筆者(らいおん)は、「小悟」を超えて「大悟(悟り)」が開きかけているかもと言いましたが、なぜそう感じるのかを述べたいと思います。
まず、上記でも述べましたが「小悟」と「大悟」を分けるポイントは、「自分の信条や人生観、目的意識などが突然、恒久的に変わったかどうか」です。一瞬または持続しない変化は「小悟」ってことですね。

では、著者(らいおん)が自分の信条や人生観、目的意識などがエナジーワークを通じて「恒久的」に変わったと言えるのでしょうか?
その答えは「結構変わったように感じる」ということです。
例えば、エナジーワークを始めて2年半の間に行った変化でいいますと、
・仕事観が変わって仕事を辞め、現在は好きなことだけをして暮らしている
・都会を離れて、いつかしたいと思っていた森の中での暮らしを始めた
・幸福観が大きく変わった(詳しくは以下のブログ参照)

・死生観が大きく変わった(詳しくは以下のブログを参照)

とまあ、ざっとこのような変化が起こっています。とくに後半の2つ(幸福観と死生観)は人間の価値観の根源的な要素だと思うので、これが大きく変わったことは「恒久的な変化」と言ってよいのではないか?と思った次第です。

ただ、仏教(特に「禅」)で言われる「真理として語られる特定の心身状態」とは程遠いほど、欲にまみれた生活を送っていますのでとても「悟り」を開いたとは言えません(笑)
恐らくブッタの言う「悟り」とは、そもそも自分の信条や人生観、目的意識などが変わる「心身状態」を目的にした瞬間にそこに「欲望」が発生するので、それは「悟り」ではない、ということなのでしょう。
以前のブログでも書きましたが、ブッタは、人が苦しみから解放されるためには、自分という存在の「根拠」を求めることを止め(無記)、存在根拠のない「無常」な存在を”そのまま(ありのまま)”を引き受けることが必要だと説きました。

つまり「悟り」とは、「欲望する「私」を「無常」な存在として解消しながら”そのまま(ありのまま)”を引き受けられるような心身状態自体も「無常」な存在として解消しながら”そのまま(ありのまま)”を引き受け続ける状態」という日本語的にかなり「??」ではあるものの、著者の中では一番しっくりくる意味なのかなと思います。

果たしてエナジーワークでこの境地まで辿り着けるのかわかりませんが、「悟り」は興味深いテーマなので、これからも探究してみたいと思います。(おしまい)

「あなたの魂の成長をサポートします」プロジェクト 始めました!
人間の究極の存在目的「魂の成長」をサポートするプロジェクトを始めました。リーディング(透視)を通じて、あなたの魂の成長をサポートします!興味のある方(「???」が頭にいっぱい浮かんだ方も是非!!笑)は以下から詳細をご覧ください。
<プログラムの詳細と申込フォーム>
以下のフォームに必要事項を記入して申し込んでください。
https://forms.gle/pzzv5WiNhUCCt92w7
その他、このプロジェクト立ち上げ経緯などは以下の記事もご覧ください。

*記事に記載した内容はあくまで個人の見解であり、記事に記載した団体等の公式見解ではありません







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