見出し画像

大切な人から借金のカミングアウトがあった時に読む記事

こんにちは✨
 今回は視点を変えた記事にしました。私はこれまでに300〜400件ほどの自己破産や個人再生の案件に携わってきました。そんな中で大きな難関だと考えるのは「借金のことを知られたくない心理」だと思います。
 とくに大切な配偶者やパートナーには知られたくないという思いを抱えている人が多い印象です。また、カミングアウトしてから夫婦仲が悪くなりそうとか、カミングアウトしたら離婚されてしまうなどの悩みを抱えている人も多いと思います。今回はそんな方々向けの記事です。

借金やお金に対する認識

 借金は最初にも触れたとおり、「人に知られると恥ずかしい」といった認識を持っている方が多いと思います。一方で同じ借金でも住宅ローンや自動車ローン、学費ローン(奨学金を含む)は何なら借金だと考えていない人もいます。これは単なる「認識の違い」に過ぎないと私は考えています。
 借金があることを知られると「だらしないと思われそう」「貧乏だと思われそう」「気を遣わせてしまうと思うから」

借金が増えてきた時の心情

 とてつもなく不安です。将来のことやどのようにすればいいのかも分からなくなり、冷静な判断ができなくなります。借金は基本的に毎月返済があるので、心が休まることはないです。
 今月の返済が終わってもすぐに次の返済のことが頭をよぎります。次第に毎月毎月資金繰りのことばかりを考えるようになり、物事を楽しむ感情が薄れていき、そんな生活が辛くなり、異常な刺激がないと心が動かなくなり、うつ病を発症したり、依存しやすくなります。

債務整理の役割

なぜ、日本は「自己破産」を法律で定めているのか?
 破産法は鎌倉時代からあるとされており、お金もまた鎌倉時代から普及されたと言われています。そして日本だけでなく世界中に破産法は存在します。つまり、お金あるところに破産ありといったところです。
 例えば、債務整理(任意整理や自己破産等)が無くなったら、世の中はどうなるのか?
「ズバリ、犯罪と自殺が増えます」
 お金は稼ごうと思ってすぐに稼げるものではありませんから、盗み、強盗はもちろん恐喝や詐欺、これに伴う暴行、傷害といった犯罪を止めることができなくなります。また、債権者に対する攻撃もあり得ますから、テロとか殺人なども増えます。
人間の苦しみの果てには、暴れる以外に成す術が無くなり、暴れない人は自殺することもあるでしょう。
したがって、債務整理は犯罪や自殺を減らし、治安を維持する目的があります。

配偶者やパートナーの好きなところはどこですか?

 結婚したり、お付き合いした理由は、借金がないところだったのでしょうか?そんなことはないと信じたいです( ノД`)✨
 相手の好きだったところが変わってしまったのであれば、仕方ないと思いますが、借金の存在がその人と離婚したり、嫌いになる理由ではないハズです。仮にこの機会に債務整理を選択していなかったら、上述のとおり、犯罪に手を染めていたかもしれません。それよりは法律によって定められた手続きを経て解決する方がいいですよね😊✨

もっと早く相談・打ち明けてほしかった

 私もこのような気持ちはとても分かりますが、経験上、借金を打ち明けられない方は、優しい人が多いと思います。迷惑や心配をかけたくない一心で無理して頑張っている人が多いと思います。そんな優しいところが好きだったり、甘えてしまう部分もあったのではないでしょうか?
 最初にもお伝えしたとおり「パートナーとの関係を壊したくない」「ずっと一緒にいたい」という気持ちで、その人なりの優しさや相手を守るために隠し続けている人は多いと思います。
 もちろん、すぐに許す必要はありませんが、借金のことで悲観的にならず、楽しいことも辛いことも一緒に乗り越えてほしいと思います。

まとめ

 本人が音を上げて債務整理をする状況は、本人の精神状態もとても大変なことになっています。もちろん本人の落ち度もありますが、最後のチャンスとして、債務整理の手続きに協力してほしいです。
 また、債務整理をしていなかったら、自殺や違法行為や犯罪に及ぶ可能性もありますから、法律の定める手続き等によって、きちんと償い、反省することに協力してほしいと思います。
 何度もいいますが、すぐでなくてもいいので借金のことで大切なパートナーを見限らないでほしいと心から思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?